『迷い家』と言うものを知っていますか?
柳田國男が『遠野物語』の中で【迷い家(マヨイガ)】と言う話しをカキコしています。
昔噺しの概略はだいたいが・・・
山奥深く迷い込んだ者が偶然に立派な門をくぐると屋敷に辿り着く。
『迷い家』です。
座敷は今しがたまで人がいたごとくに整っているが呼びかけても呼びかけても人は答えない。
『迷い家』の汁椀を持って暫く休んだ迷い人は家に帰るが・・・・
家に帰ってから汁椀を持って来てしまった事に気づき、汁椀を返そうと再び『迷い家』に向うものの・・・
『迷い家』は見つからないのです。
『迷い家』の汁椀や家の物を持って帰ると家が栄える・・・っと、言うものなのですが・・・
お話しと思うですよねぇ・・・

これからご旅行をお考えの皆様～!!
これが・・・本当の話しとしたら・・・
貴方はどう考えますか?

これから話す話しは東北、関東地方の国土調査員をなさっていた方が退職なさっての話しです。

この平成になってから20年くらいの間に『迷い家』の体験談が報告されているそうなのです。
そして、本物の『迷い家』は昔噺しとはかなり違っています。
国土調査員の方達には非公式ですが『迷い家』に出合った場合の対処もあるようなので・・・
コレは怖いお話し。
『迷い家』は山道が不意に開けると一軒だけ家が有るのは昔噺しと一緒です。
でも本当に有るのは屋敷とまでいかない家だそうですが・・・
かなり立派な家なのです。
本当にまさかと思う所に立派な家が建っている。
普通の幹線道路から20m.ぐらいの所に・・・有るのですよ。
もっとも、都会と違って道の便利が悪いので街に移り住んで田舎の家が無人と言う所も多いらしいのですが・・・
『迷い家』と無人の家とは違います。
庭が荒れているか荒れていないとか言うだけでなく、いったん『迷い家』から離れると・・・再び『迷い家』には行けない・・・
近くの家や村に聞いても『迷い家』を知らないのです。
それに調査員の方が見れば家に人が住んでいるかいないかは判るそうです。
もっとも、現代平成の『迷い家』にはお婆さんや家の人が居たりします。
しかし、このお婆さんや家の人は何か変なのです。
『迷い家』の人が着ている物が明らかに昔しの物で新しくても戦争中の着物なのです。
『迷い家』には誰にも気づかれずに茶碗や食器類を持ち帰ると富を得ると言う伝説があって、
『迷い家』の人達に気づかれずに家の物を持ち帰ろうとした人もいるようですが・・・
ナゼか『迷い家』から物を持ち帰った人は少なく。『迷い家』から帰って来られない人も居ると聞きます。
勿論～上手く誤魔化して食器類を持ち帰った人もいたそうですが・・・
再び『迷い家』に行きたくても挑戦する事はありません。
再び『迷い家』に行きたくても行けない状態だというのです。
・・・・それが何を意味しているか判りませんが。

そこで、ご旅行などで『迷い家』に行き着いた方にアドバイスですが、
『迷い家』は自動車が通れる道幅は無いものの、本当に幹線道路から20m.ぐらいの距離しかないらしいのです。
ウォーキングが盛んな今は何かの拍子に『迷い家』を見つけるかもしれません。
絶対に近づかないでください。

それでも言い伝えのとおり財産家になりたいと『迷い家』から何かを持ってきた場合ですが・・・これがもっと恐ろしい!
この『迷い家』から何か持ち帰ると、
持ち帰った者は必ずどこかで取り立てに会うというのです。
どんな取立てなのかは・・・わかりません。
が、この取立ては連座制だと言うのです(怖!)
連座制!!
どう言う連座制なのかわかりませんが～
『迷い家』から何かを持ち帰った人と連座制は嫌ですよね。
必ず、とんでもない取立てにあう。そこの間違い無いようです。
ですが、もっと不思議な事があります・・・
この『迷い家』に気に入られる場合があるのです。
その場合は『迷い家』で見た見覚えの有る置物か椀物、現在平成ではアクセサリーも見えるように『迷い家』に置いてあるようで『迷い家』のアクセサリーなどが・・・
それがナゼなのか?フリーマーケットや古道具屋、リサイクルショップなどで破格の値段で売っているんだそうです。
かなり高価な物なのに値段ともつかない値段で売っていて『迷い家』に気に入られた人を待っています。
『迷い家』に行った人が買わなくても家族が買ってくると言う不思議も・・・・

怪談の一つとお思いのみなさん。
怪談でも奇談でもここまで有る話しなら『迷い家』は避けてお通りください。
もし、ご旅行で『迷い家』に辿り着いてしまった貴方。
『迷い家』から何か持ってくるならハイリスクを御覚悟でぇ～!!
でも・・・自分だけですまない連座制をお忘れ無きように。