感想「SHORT TWIST」
- カテゴリ:マンガ
- 2011/04/10 01:03:40
佐々木淳子のコミックス未収録作品群。
コミックスの45%くらいを〆るのが表題の作品。
ふっと意識が飛んでしまう……
多重人格かと思えばそうではないらしく、
ランダムな年齢の自分の中にトリップしてしまうのだ。
その「ねじれ」に囚われた操・拓美・レニィの3人は1996年に起こる事故が
その原因ではないかと予測するのだが……
1988年にプチフラワーに掲載された作品だから、1996年は「未来」だったのだね。
なんだか『夏への扉』とか読み返してみたくなったり。
近未来を描くのは時に危険をはらむ
(『ぼくの地球を守って』や『ZERO』のように完結までにその時代が来てしまったりとか。
あれ?『ぼく地球』は間に合ったっけ?)。
そこに希望はあるのか、絶望はないのか。
幸福な記憶が過去にしかないのは不幸だと思う。
ささやかでも「今」の幸せをどんなに小さくても見つけていければ……
などと考えたのは、読後の感慨である。
あまり作品に関係ないのだけれど。
佐々木淳子の作品を一番読んでいたのは『ダークグリーン』のあたりか。
結構、初期作品も読んでいるはずなんだけど
ふと思い出すのは『那由他』だったりする。
あの頃は「へんな名前ー」とか思っていたヒロインの名前。
その名がふさわしい壮大な物語であったと気付くのは
連載終了して10年くらいたってからだったかも。
しかしそんな漫画が連載されていたのは「少女コミックス」だったんだぜ。
しかもラブ要素もほとんどないのに、よくもまあ掲載できたもんだと。
ある意味、雑誌の包容力もあtったのだと思う今日この頃だったりする。
同時購入したのが『変幻退魔夜行 カルラ舞う!』聖徳太子の呪術編1。
通算25周年、50冊目だそうだ。
ある意味、感慨無量。
しかし翔子たち、まだセーラー服着てるんだ……。
漫画や小説の作中台詞や詩なんかは結構覚えたものだけど。
SHORT TWISTやっぱり持ってたね(笑)
なんとなく買ってしまったんだよ。
短編に覚えのあるものもあったけど。
馬鹿みたいに読みまくってたからー。
「雨の降る日は懐かしい何かを思い出しそうになる。それが何かはわからないけど遠い昔の大切な・・・・」
もう無理だが、昔は3巻分すべて台詞覚えてたはず(アホですか)
そんなところに記憶容量割いてどうする自分…。
SHORT TWISTあるのに・・・言ってくれたら貸したのにw