桜の中の転入生
- カテゴリ:サークル
- 2011/04/09 16:04:53
―松本家―
母:七美 (ななみ) 38歳
超美人母さん。
もうすぐ40だけど、外見せめての30代前半という事実。
父:秀 (しゅう) 38歳
無口な父さん。
口数少ない為、何か謎。
七美のベタ付き様に多少お困りの様。
授業参観等での、奥様方の目当て。
長女:久留巳 (くるみ) 高校2年 17歳
2-Bの学級委員。
すっごい真面目な子。
それなのに、ちょっと荒れ気味の
翔太が好き。
長男:銀 (ぎん) 高校2年 17歳
性格&目付きがに秀似。
ルックスがルックスな為、結構人気な子。
でもマザコン。
次男:駆流 (かける) 中学2年 14歳 ○
男子だけど、手がすごい器用。
家族の中では結構浮く方…
それはたぶん家族内で1番うるさいから。
でも学年で人気。
―新井家―
母:きい 37歳 ○
アクティブなお母さん。
子供の面倒見が良いけど、子供達と遊んでると、つい本気を出してしまう。
無邪気な少女っぽい。
父:直人 38歳
きいと一種にいる所を見ると、
若いカップルの様…らしい。
長男:翔太 (あたらい しょうた) 高校2年 17歳
イタズラ好き少年。
若干不良オーラを出している。
それでも仲の良い友達が多い。
長女:海 (あたらい かい) 中学2年 14歳 ◎
勉強何それ美味しいの?状態…
でも運動神経が男子以上。
親の遺伝もあるし…
「大丈夫?鞄持った??忘れ物ない??」
「だいほうぶ!!ほうがくへいやあふまいひ(大丈夫!!小学生じゃあるまいし)」
さすがに、口にサンドイッチ銜えたままはまずかったかな…?
「なら良いんだけど…あっ、時間大丈夫?」
オドオドしながら母さんが言う。
だから、小学生じゃないって…
ただ今日から中学2年ってなだけなのに…
そしてんなこと考えながら、口に銜えてたサンドイッチを食べた。
「大丈夫、学校近道すれば近距離!」
「でっ、でも…」
「あぁぁ、もういくよ!」
ガチャッと玄関のドアを開く。
近道を行こうとしたその時だった。
「そんなとこ通るのは、猫ぐらいだよ。」
ギクッ
「なっ、何だって!!(イラッ」
「アハハッ、だって本当のことだろ?ちゃんと歩道を歩いたら?」
説明する…ね…
あたしが今いるのは、自分の家の庭にある木に登って、
自分の家の屋根に乗ってるいるという状況…
あたしには普通だよ。
それにあの時はこんなのできないと…きっとすぐ…し…
「どうかした?さっきから返事ないけど…?」
「なんでもないよ!!あぁぁぁ、あたしはこっちから行く!」
あたしは駆流に背を向け、そのまま屋根を走って行った。
今は誰とも顔をみたくなかった。
スタッ
「学校到着!!」
「ハァ…ハァ君…それで…勝ったつもり??」
駆流…何で息切れてる。
「何息切れてるの?」
「僕は…君の来る前にこの学校に着いた…ハァ、ハァ…だから君も歩道歩きな…よ?」
その為に…走ってた?馬鹿なヤツ…じゃあついでに…
「何で歩道歩かなきゃダメ?こっちの方が近いし、楽しいのに…
それに、汗かくの好きじゃのに何で走った?まさか、あたしと一緒に学校行きたいとか♪」
からかってみた。
返事はどーせ笑いながら「君がそんなこと言うなんて珍しいね♪もしかして僕と一緒に登校したいの?」とかだろうけど…
今までからかわれたことはあるけど、
からかったこと無かったし…
「…そうだけど…?」
息を整えてから喋った。
「え?」
まっまっ、まさかそんな返事が来るなんて…!!
どうリアクションすれば…
「なっ、なーんてね、僕がそんなこと言うと思った?」
「なっ、駆流!?」
「アハハハハハ!」
いつもの駆流に戻った。
「またからかうなんて…!!」
赤面になりながら言った一言。
でもさっき駆流の言った一言がどうも嘘には思えない。
それに一瞬だけ、顔が赤かったのは気のせいだったのかな…?
うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
何か心臓の心拍数早くない!?
運動してもここまで心拍数上がらないのに~
桜の舞う季節、あたしの心に新入生が来た。