一時間目の国語は私の苦手な漢字のテストだ。

先生は、何かの本を読んでいる。全然、解らない私には長い無駄な時間が過ぎてゆくだけ…時計が止まって

いる様にも感じる。時間と言う物は時として長く感じられたり短かったりする。

それは、自分自身と宇宙とが繋がっていて自分だけが感じられる時間の感覚があり…

いや、そうではなくて…

実際、本当に長くなったり短くなったりしてるのではないのだろうか？

それにしても、しもやけの痒いさが増してきて…お得意の空想の世界も盛り上がらない…。

一時間目にして、もう限界だ。そんな私のカラータイマーは赤の点滅を発していたw

そして、二時間目の理科の授業が始まった。

今日は、豆電球と電池を組み合わせて並列と直列につなぎ変える実験だ。

こう言うのは、結構好きで楽しかった。

足のしもやけもの事も忘れていた。

そして、そのあと少し長い休憩がある…。

気の合うクラスメートとクリップをカエルの様に形を変形させて飛ばして遊んだ。

わざと女子の方に飛ばしたりもした。そのクリップが女の子の柔らかそうな髪の毛の中に

飛び込んでしまった。…これは怒られるかと思ったが、その子は笑ってそのクリップを

返してくれた…。

その時…ボクは、「ごめん…。」と言う言葉を自然に返していた…。

彼女の笑顔が、いっそう輝いた…。

クラスの女の子は、なにか怖いやつばっかりだと思っていたが…。彼女には、それを感じた事がない…

そうか…あのいっかくに、たむろしている女番長グループが目立っているだけなのか…

新ためて…見渡してみたのち感じた事だった…。