Nicotto Town


YUKIEのきまぐれ日和


小さな春への前奏曲④

 受験シーズンが近づき、3年生の先輩たちが引退する時期を迎えた。

 3年生の引退パーティーの日、ちょうど卒業アルバムに載せる写真を撮るために、カメラマンが来た。
 3年生だけで2,3枚撮った後、全員で撮ろうということになり、みんなで並んだ。
 私は最前列のちょうど真ん中にあたった。すぐ後ろに前田君が来た。

 1回目の撮影の時、誰かが髪の毛に触っているような気がした。
(ん?誰か髪触った?)
 と思って振り返ろうとしたが
「ハイ撮りますよー。」
 と言われ、振り返らないでカメラに向かってピースした。
 2回目の撮影の時、今度は(ギュッ)と肩をつかまれた。ぎょっとして、手を見てわかった。つかんでいるのは前田君だ。
(なな、何やってんの?前田君?)
 結局撮影が終わるまで、ずっと肩をつかまれていた。この時、心臓がものすごく(ドキドキ)していた。今までのなかでもとりわけ速く・・・。
 撮影が終わった後、
「ねぇ、さっき後ろにミョ~な気配を感じたんだけど、気のせいかな?」
「おう、気のせいだろ。」
 さらっと流されてしまった。肩をつかまれた感覚がまだ残っている。

 これでわかった。好きかどうかまではわからないけど、私、前田君のことをなんとも思っていないといえば嘘になる。こういうのを、意識しているっていうのかな・・・。

 それからも、何回か部活で会ったりあいさつをする度に、うれしいって思ったり、ドキドキしたり、胸がキュンとなったりした。
 そんなこんなで、いつの間にか、前田君のことばっかり考えている自分がいるのがわかった。

 間違いない。やっぱり私・・・前田君のことが好きなんだ。

アバター
2009/04/09 09:15
一応頼んだはずなんですが、まだ来ていないです(^^;)私もいつ来るか忘れてしまって。次でいよいよこの話も終わります。
アバター
2009/04/09 01:03
やっぱり青春ですね♪
いいなー。

ちょっと前がちょうど卒業写真の季節でしたね。
YUKIEさんは卒業アルバム買われましたか?
私は頼んだのですが、いつくるのか忘れてしまいました(^ ^;




Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.