経営戦略におけるエンジニアリング
- カテゴリ:日記
- 2011/02/27 22:51:20
”戦略”を読み終わっていくばく。
まあ、軍事的戦略が多かったから、
それを経営戦略に置き換えて話すのは
少々骨かな、とも思うんだけど・・・
いい本でした。
実はまもは理系でありながら、
”会社の成長はどうやるべきか”に
非常に興味があるわけです。
単純なところからいえば、
昨今叫ばれているコスト削減。
これは既存の兵器をいかに安く作り、
いかに破壊力のあるものにするか、ということだけど、
兵力の訓練でまかなう方法もあるし、
不要な部品を削減することかもしれない。
戦争という血なまぐさいものが舞台である以上、
敗北は即その国の死を意味する。
それに対する戦略の位置づけは、
まさしく生死を分かつものなわけであり・・・。
それゆえ、企業は”自国”を守る手段を必死に考えるわけですね。
ここまでは”んなことわかってるよ、で、どうすんだよ”の世界。
まもは昨今の企業戦略において、
IT戦略(あまりこの言葉は好きではないけど)が必須であると考えるし、
事実ITを”実務部門に”利用させられているケースは
現実にはそうないのではないか、というものである。
簡単にパソコンを使っていればITという経営者の考えもあるだろうし、
最先端のパソコンが存在さえしていれば
それがITの駆使だと思う利用者も少なからずいることだろうと思う。
ところが、昨今では個々のパソコンの性能よりも、
いかにして方々に存在しているサービスを自社の運用に生かし、
それによって収集したデータを経営陣が判断するところが
もっとも重要であるといわれている。
(ちなみにこの論は5年ほど前からCIO内では有名な話である)
それなのに、経営陣は残念ながら細かいデータが読めず、文書も読めない。
読む時間がない、とは口実であり、そのデータが何を表しているかが
判断できていないことがある。
それは現場担当者が悪いのでも、経営陣が悪いのでもなく、
導入に参画したIT担当者が現場の作業ルーチンを理解していなかったり、
単に売りにきた営業マンが悪質だったケースも少なくない。
では、そういう現状に陥っている企業においては、
どうすることが正解になるのだろうか。
1.入れてしまったものは仕方なし、業務ルーチンを変化させる
2.もう一度別のツールを入れなおす
3.現在のツールをカスタマイズし、現状に合わせる
4.その他。
さて、みなさんならどの手法を選択するでしょうか。
まもは現在、こういう”実情にあったITの導入”と
”経営者の求めるデータの収集・提示”というものに
尋常ならざる興味を持っているわけです。
さて、これから転職を考えるにあたり、
ITストラテジスト・CIOたるまもを
どこまで使いこなせる企業があるか、楽しみなのであります。
業務には明らかな改善点は存在しえるわけで、
それをいかにITで解消するか、どうするかを考えるわけで。