ココロノ中の呟きが。
- カテゴリ:その他
- 2011/02/23 22:10:59
なにもかもがくだらなく思えた夜。
遠くから黒猫の鳴き声が聞こえた。
何もかもを捨て去りたいと願った朝。
心からナニカの割れる音が響いた。
街の喧騒が一気に消え去り、
哀しみの音が空へと響く。
赦しの声はのどに引っかかり、
音になる頃にはすでに君はいない。
優しさの中で生まれた君を
羨ましく思う反面、
無条件の優しさに
どうして平気でいられるのかが気にかかる。
愛を怖い、と思ってしまうのは
きっと、自分は返すものを思っていないからなのだろう。
申し訳なく、思ってしまう。
サヨナラと手を振る君に、またねと言い続ける事の空しさ。
涙の粒が頬を伝い、
紅い花びらに当たり、砕ける。
夢の花火が心に上がり、刹那の永遠を演出する。
夕闇広がる廊下に潜む、人の悪意が具現化したとき、
哀しい君のその瞳は、きっと曇ってしまうんだろう。
この呟きだって
空気に溶けて、きっと君には届かない。