Nicotto Town


ピーターパンとさようなら*


さよなら、きみへ。



             どういうこと?

                   こういうこと。

         どうして?

             わからない?

                   わかんない。

          ・・・ほんとうに?

                    …ほんとに。

                 ほんとうに?

                         ────

  





本当は全て分かってた。

本当は全部知っていた。

君が紛い物に過ぎないということは。

君が幻以外の何者でもないということは。

本当は、ずっと、解ってたんだ。

ただ、逃げてただけ。

ただ、誤魔化してただけ。

ただ、自分を騙していただけなんだ。

だけどそうしないと、壊れてしまいそうだったから。

君が居ないと、崩れてしまいそうだったから。

君が消えてしまったのは僕のせいだってわかってる。

僕が狂ってしまったのは君が居ないからだって知っている。

あの日、君を消してしまったのは僕で。

あの子を泣かしてしまったのも、僕だ。

それを認めるのが怖くて。

認めたら君が本当に消えたことになって

もう、本当に、永久に戻って来ないような気がして。

認めたくなかったから、目を逸らした。

君は、消えてなんかないことにした。

あの子は、飼っていた猫が死んだから泣いているってことにした。

僕は、悲しくないフリをした。

君は存在していて。

僕の隣で笑っているってことにした。

そうしないと、泣いてしまいそうだったから。

君が居ないと、生きていられないと思ったから。

僕は、嘘を吐いたんだ。

でも。

もう、終わりだね。

おわりなんだね。

僕は君の死を。受け入れなければならない。

現実を、見つめなければならない。

君の代わりを見つけたあの子のように、笑わなければならない。

・・・僕には君の代わりを見つけることなんて不可能だけど。

だからこそ、忘れずにいられるって事だから。

だからこそ、守るものがあるってことだから。

これから先、何があっても負けない。

なんてことはないし、

もしかしたら明日にでも君のところへ逝っちゃうかもしれない。

その時は、ごめんね。

いままで、ありがとう。



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2011/02/23 22:15
⇒Σ羅夢゛ 様。

コメント&ステプありがとうございます。
期末、お疲れ様です。
こちらこそ、よろしくお願いします。
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2011/02/23 15:14
期末試験からの解放ですノシ
智残しておいてくれて
感謝です!!!
これからゎ
たくさんinしますのでよろしくお願いしますb
久々にすてぽお届けッ
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2011/02/22 20:11
⇒妃虹 様。

コメント、ありがとうございます。
お褒めのお言葉、とても嬉しいです。
これからも、詩、綴っていこうと思ってるので
よろしくおねがいします。
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2011/02/22 16:28
こめんと、ありがとうございましたっ。

紫露さんの書く詩とても好きです。
感動です。



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