一度通しで読もうと思ってる漫画
- カテゴリ:マンガ
- 2011/02/19 21:47:32
紫堂恭子さんの「グラン・ローヴァ物語」に「辺境警備」、「東カールシープホーン村」。
一番短い「東カール」以外中途半端に読んだままなんです。
何故3タイトルかというと、この三つは同じ世界の物語で時代、地域が違うという設定なのです。はるか昔に「冥王」との戦いがあった。ということが歴史的事実になっており、戦いの結果半永久的に不死身になってしまった救世王ローランドが未だに世界を放浪しており、どの作品でもキーパーソンとして登場してたりする。
と、いっても半端に読んだままなので間違ってたら訂正下さい。
「東カールシープホーン村」はマリーアンという孤児の女の子が主人公。
何故か縁もゆかりもない村に連れてこられ、連れてきた人間は親切なデール夫妻に半ば無理やり眠っているマリーアンを押しつけてしまう。何故か村人は動物の姿をしている(デール夫妻はヒツジ)。マリーアンが孤児になった経緯も不明でさらに、本人に孤児になったという自覚なしのワガママ娘。
と、疑問符だらけで物語が始まり。さらに狩人ヒルランドと鹿の姿で森を彷徨う乙女の物語が加わる。後者は「冥王」との戦いが原因で、神話のような恋物語になってるけど。
マリーアンに関してはひとつひとつリアルな理由が明らかになっていく。
以下ネタばれ
⇓⇓⇓
何故、村人が動物なのかと云うと、マリーアンの幻覚。突然両親を失った孤独に加え、村に来る途中与えられた黒パンに幻覚を起こす麦角菌が含まれていたため。
マリーアンの両親の死:遠方の親戚の危篤の報に知り合いの夫人にマリーアンを預けて出かけ、そのまま事故死。よってマリーアンは両親の死体すら見てない。
マリーアンが何故村に来たか。もちろん運搬人の間違い。最終的にマリーアンを預かった夫人の明確な悪意が明らかになります。両親の死をまともに説明せず。マリーアンを連れてきてほしいという連絡に、無責任な運搬人に預け、あとは知らんぷり。マリーアンを「一文無しの孤児」と罵ってますが、そこは浅はかな小悪党。
回想シーンに出てくる両親の育ちの良さやマリーアンが好きなだけ洋服を買ってもらっていた。と云う事実から気づけよな。とツッコミを入れたくなりました。そう、マリーアンは巨額の遺産の相続人。多分両親揃ってイイトコのボンボンとお嬢様とにらんでいる。
しかし自分の手を汚さず未必の故意、というのが実にリアルだな。と思います。
今度見かけたら読んで見たいと思います。
辺境警備とグラン・ローヴァ物語は。
神話から歴史の時代にはいていこうとする歴史の流れすら感じます。
超お奨めですよ~。
なにより兵隊さんとでしとだしがかわいいでしよw♪