新小説第17話後編2
- カテゴリ:自作小説
- 2011/02/13 00:11:25
新小説プロジェクト第1作品『気分は雨時々曇り後晴れ―非日常の世迷言―』
第17話『月、沈ム。』
後編2
世界といったシステムが今破綻しつつある。
というか今のバランスは少々無理がある。
なぜならば神が規制力を持っていないんだ。
今そういう状態だから、怪異が神に向かって反逆をおかす。
人間も信仰をやめるようになっていく。
だから俺は決めた。
世界のシステムを頂点から崩すと…
でも、ごめん…頂点に、立てなかったみたいだ。
だけど安心して、俺は希望を置いていくから。
まだ、壊す機会はあるんだ。
だから…
???「彼は愚か者ね…利用されていることに気が付いていたくせに、され続けるなんておかしな人よね」
??「彼が愚か者だったからこそ俺たちはここまでこれた…」
影夜「間もなくっすね…ってか俺っちまでこんな変な集団に入れさせられてたんすね」
月音「ところでさぁ、私まで捨てるんじゃないでしょうね?鉦鏡 月華夜(かねかがみ つきかよ)さん」
月華夜「月華夜、ではなくなるのよ間もなく、私は鉦鏡 月夜(かねかがみ つきよ)となるの」
月音「全くわかんないわね、どうしてその名を名乗ろうとするの?」
月華夜「だって月華は生きてる、それに間もなく死ぬ月夜の意思を継ぐために…よ…ウフフ…」
??「まぁ俺の知ったこっちゃないけどな、ところでみんなは?」
影夜「そういや見えないっすね」
月華夜「タイミングを見計らってくれているわ」
月音「あんた人使い荒すぎ」
月華夜「そうかもしれないね…お兄ちゃんを殺すぐらいどうとも思わないぐらいなんだから」
影夜「勘違いも甚だしいっすねぇ~そんなことあの人はどうとも思ってなんかないっすよぉ~」
??「だといいな…」
月夜「鬱陶しい化け狐めが!!」
九尾「今わかったぞ…お前は神なんぞではない!ただの怪異程度がわしに勝てると思うてか!」
月夜「そのために、あの爺くさいところにいたんじゃねぇか!!てめぇらみたいなチンピラ怪異どもを蹴散らすためによぉ!!」
九尾「うそじゃな…半分は」
月夜「だったらどうだってんだ!!俺は、俺はぁぁぁぁ!!」
九尾「何故そこまで生き急ぐ?」
ツクヨミ「焦っている?…あいつに限って…」
眸「ど、どういうこと?」
ツクヨミ「それにどうしてあんな技を使うの…」(この小童がいるというのに)
月夜「…ちっ…どうしてこの程度の力で…」
九尾「全く…最強の技でこの程度か?」
月夜「黙れ…俺は決めたんだ…たとえすべてを犠牲にしても!!」
九尾「なぜ嘘をつく…おぬしは狼、鬼ではなかろうに…」
月夜がちょっと前に、私たちを助けに来た姿
翼の生えた巨大な狼
月夜「今、教えてやる…よ…俺はただの狼じゃねぇ…俺は…星牙狼…だからこそ月の神として」
九尾「お主が?…ふははははは!笑わしてくれるわ!お主が星牙狼ならばわしらの敵になることはありえぬ!」
月夜「それは違う…それは過去の人間の事だ」
そう…過去とは決別した。
だから…
欲望だらけの世界からもおさらばして…
優しい世界になることを…願って…
大空の神「それでは決定を下す…誠に残念だが…鉦鏡月夜を…称号剥奪に処す」
大地の神「次に月の神の後継者だが…」
月華夜「その必要はありませんことよ…お爺様方」
炎の神「お爺様方だって?それは俺たちの事か?はっはっは笑わせるぜ、嬢ちゃんごときがよ!」
月華夜「口を慎め!我はこの神聞会評議長、月の神の後継者であるぞ!」
水の神「嬢ちゃんこそ…口を…」
大地の神「そうだぞ!ふざけるのもよさんか!!」
月華夜「では見ていなさいな…世界が変わるときを、壊れていく音を」
大空の神「ん?何をするつもりじゃ?」
影夜「簡単っすっ…?!」
月灯「何…やってるの?…」
続く
今日の名言
『周りを気にするぐらいだったら死ね!お前の人生を歩めないなら生きてる意味はないからな!!』
以上!