ボクは、いたずら好きなのです。

昔、お風呂場で、弟がシャンプーの
すすぎにはいるのを見計らって、
そおっと、後ろに忍び寄り、
新しいシャンプー液を注ぎ足すという
いたずらをよくやっていた。
いくらすすいでも泡立つこのいたずらは
エンドレスの恐怖である＾＾
そのときの弟の
「溺れるわ！」
のツッコミには、うけたものだ。

しかし、いたずらには、ハプニングが付きものだ。
中学校のとき、前の席のSさんという女の子に、
メモ書きを授業中、ただ渡すという
いたずらをしたときのこと。
メモの内容は、
Sちゃん、今日めっちゃかわいいけど、どうしたん？
と、意味なくおだてた文章を読ませるというもの。
それを読んだSちゃん、まんざらでもない様子で、
振り返り、笑いながら、口の形は、「もー。」と、なって、
私の右腕をバシッとたたいた。
そのたたいた左利きの彼女の手は、エンピツを
もっていたので、半袖からのぞいた私の右腕に、
エンピツの芯が折れて刺さってしまったのだ。
あまりのおかしさに、彼女も私も、笑いそうになったが、
二人とも口を押え、なんとか笑いを押し殺した。
授業が終わり、彼女は笑いながら振りかえり
「大丈夫？だって、あんなこと書くから、、、」
と、私の腕をぐっとつかんで、その刺さった芯を
凝視した。
「わー。綺麗に刺さってるわ。」
「あほー。綺麗ってなんや！いくら褒められたからって、刺さんでも、、、」
「あんな見え見えのこと書くから、こうなんねん。フフ。」
と、まぁ、ひどい仕打ちにあったのでした。
驚くことに、現在の私の右腕には、その芯が残ったままである。
でも、その芯を見るたび、そのときの彼女の無邪気な笑顔を
思い出すから不思議である。

相変わらずの私は、この間、会社の同僚の女の子と仕事で外出したとき、
お昼をファミレスでとった。
その店は、入口にて、自分で、名前と人数と構成を書くようになっていた。
私は、自分の名前を書き、構成を

大人１、子供1

と、書いて彼女の方を振り返ったら、
その同僚の女の子は、「もー」と、云って、
古傷の右腕をバシッと思いっきり殴ったことは、
云うまでもない。