思い出の本
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/01/21 23:57:29
思い出の本というよりは思い入れのある本が1冊。
高校2年と3年の時の担任が現国の先生で、授業か何かで2冊の本を勧めた
んだけど、1冊は柴田翔の「されど我らが日々」でもう1冊は福永武彦の「草の花」。
子供の頃から本好きだった私は早速2冊とも買って読みましたよ。
「されど我らが日々」の方は内容も何もすぐに忘れちゃったけど、「草の花」には
はまりました。
暗~い話しなんだけどね、その後15年ぐらいの間に10回ぐらいは読み返したかなぁ。
さすがにその後の15年は10回も読んでないけど、それでも2~3回は読んだかな?
他の福永作品も出版されたものはほぼ全部読んだんじゃないかな?
小説はもちろん、エッセイも数少ない短編ミステリや時代もの、福永訳の古事記まで。
如何せん、人気がないから文庫は絶版になってるものも多いので、私の福永
コレクションは私にとっては貴重なものです。
お帰りなさい。
福永氏はメジャーじゃないですからねぇ。
40年ぐらい前ですが日本文学大賞を受賞されているのに・・・。
柴田翔の「されど我らが日々」は、兄の世代の本で、本棚から背伸びして取って読んで、好きな本でした。
フランス文学者で詩人でもあったので、詩集や「ボードレール集」
なんかも出版されていたようですが、何分私は詩が苦手 (^_^;)
そのあたりだけはスルーしちゃってます。
その代わり(?)ご子息の池澤夏樹氏が芥川賞を受賞した時は受賞作を
読みましたが・・・、題名すら思い出せません(笑)
貴重なコレクション? ないない。
1983年出版の「歌舞伎辞典」の初版(4,800円)と1988年出版の写真集
「坂東玉三郎の世界」の初版(15,000円)は門外不出にしてるけど・・・
2007年に出た玉様の写真集なんて50万円だもんなぁ (-_-;)
大抵の人は10回以上読み返す本には廻りあわないかも。
そもそも同じ本を読み返すことも少ないですよね。
私は読みたい本がとりあえずないなぁ、なんて時にも時々やります。
塩野七生さんの都市三部作(「緋色のヴェネツィア」「銀色のフィレンツェ」
「黄金のローマ」)も3回ぐらい読んでます。
もしかしたら本代を節約のためのケチなだけかも~ (>_<)
たかが本、それもほとんど文庫なんですけどね (^_^;)
でも絶版や(版元で)品切れの本が多くなってしまった今となっては貴重です。
福永訳とはいえ古事記まで読んじゃう当たりが流石です~^^
他にも色々貴重なコレクションを持ってそうな気がしてきました^^
文庫なんかは一回読んだらおしまいというのも多いです。
ずーっと持っていたいよーな本に出会いたいものです。