思い出の本/「むくどりのゆめ」浜田廣介
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/01/21 12:02:36
小学校1年生のときだったか、2年生のときだったか。
夏休みの宿題で読書感想文を書かなければならなかったのですが、
夏休みも残すところ1日となって、あるいは最終日だったのかもしれません。
終わっていない宿題のひとつとして、「読書感想文」がしっかりと残って
しまっていたのでした。
母親に何度となく宿題の確認をされて、最後の最後にそのことを白状したのですが、
いやぁ、怒られました。大目玉なんてものではないほどにw
普通の作文と違って、読書感想文は本を読まないことには書けないものなので、
ちょっくらちょいというわけにはいきません。
いくら母に頼ったところで、自分自身で本を読んで、それについての自分の感想を
考えてまとめて文章にしなければならないわけで。
当然ながら、母は魔法使いではありませんでした(..*)
「お母さんが読んだことのある本の内容と感想を教えてくれればいいから」
などという甘ったれた魂胆はまったく通用しなかったのも、申し上げるまでもないこと。
で、すでに時は夜だったので図書館もとっくに終わっていて、
母の友人の家に適当な児童書を貸してもらいに行くことになりました。
当時はまだ家に電話もなかったりした頃で、直接出向いて行くしかなかったのでした。
銭湯で知り合った母の友人は、わたしと同い年の娘さんがいるお宅のお母さん。
うちと同じく一姫二太郎で、3歳違いくらいの息子さんもいました。
何回も遊びに行っていたお宅だったのですが、玄関との続き部屋の本棚から、
「むくどりのゆめ」という絵本のような児童書をお借りすることにしました。
たぶん、長いお話だと簡単には読みきれなくて、とても間に合わないということだった
のですが、小学校低学年の身としては、絵本のような作品でも急いで読むのには
骨が折れる作品に感じたものでした。
もしかしたら、原稿用紙自体もお借りしてきたものだったのかもしれません。
なにしろ、コンビニなどもない「三丁目の夕日」の時代でしたから(^^;
感想文の書き方すらよくわかっていなくて、母に叱られ叱られ、
泣きながら原稿用紙に書いていったのを覚えています。
作品の内容についての涙ではなくて、母の爆弾の結果での涙だったのですw
確か、感想文の書き出しは、
「むくどりのゆめ」を読んで。
むくどりは、なんにちもなんにちもはは鳥をまちつづけました。
だったと思います。
奇しくも母親を恋しがるむくどりの話で、わたしは、むくどりみたいに何日も何日も
こんな鬼みたいな母親を待ち続けたりしないのに、というのが本音だったのですがw
2学期が始まってから、担任の先生に褒められたことも記憶に残っているものの、
肝心の作品の内容はうろ覚えで、作品のどこでどう感銘を受けたのか、
ずっと気になっていました。
今回ネットで探してみたら、「いもとようこ名作絵本全12巻/金の星社」という
きれいな絵本シリーズを発見♪
もちろん、浜田ひろすけ著作作品にも多数イラスト絵を描いていました。
http://www.okakikaku.com/ehon/up/large.php?thamb=s_0352.gif
(絵本をクリックすると全12巻のタイトルが登場)
HPも素敵です。
http://www.imoto-yoko.co.jp/
浜田ひろすけの作品では、「泣いた赤鬼」に純粋に涙をこぼした経験があります。
人間関係(作品は鬼同士ですけど)の心の機微を描いた作品にはとても弱いです(p_q;)
出身地、山形に「浜田ひろすけ記念館」もあるとのこと。
余談ですが、いもとようこにしてもどいかやにしても、絵本作家の方のHPって素敵ですね。
まるで絵本を見ているようです♥
図書の時間が大好きな子だったのなら、おそらく浜田ひろすけの著作にも
なにげに出会っているはずですね^^
日本のアンデルセンともいわれていたようで、「むくどりのゆめ」は知らなくても、
ほかの作品の何かしらは教科書でも読んでるのではないかしら。
「100万回生きたねこ」の人気の理由がわからなくて、
過去に何回も何回も読んだのですが、けっきょくわたしの感性には合わず、
心を揺さぶられることもない作品のままなのが残念です^^;
宮沢賢治の「猫の事務所」(パロル舎)の方が好きだったりします。
★onpuさん
ほうほう。ちびまる子ちゃん^^
ですよね~w
わたしはいままでず~っと、うちの弟こそ、ちびまる子ちゃんの男の子版だと
思ってきたのですが、なんとわたし自身がちびまる子だったとはww
「泣いた赤鬼」は教科書に載っている場合も多かったりして、
ひろすけ作品の中ではやっぱりいちばん読まれている作品かもしれませんね。
童話も大人になってからもう一度読んでみると新たな発見があったりで、
いいものですね。
ちびまるこちゃんみたいな
夏休みの最終日ですね^^
浜田ひろすけ童話集
タイトルを図書室で見た記憶がありますが
読んだことないです
あ、「泣いた赤鬼」は知ってます
大人になって「100万回生きたねこ」を読み直して
じ~んとしました(´;ω;`)
図書の時間が1番好きな子供でした 笑