お題:思い出の本
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/01/20 21:41:32
山本有三の「路傍の石」かなぁ
あらすじはマジメでプライドの高い吾一少年が
貧しさと妙なプライド故に何度も苦難に遭遇するという
その苦難の頻度は恐らくキャンディ・キャンディ以上だろうと思われる作品。
もうとにかく悲惨な運命の子の話。
小学生の時に塾の教材で取り扱ったのがキッカケで何故かブームになった。
その時の国語の先生の名前が、、、なんだったっけなぁ。
美人で優しいお姉さんって感じだった。
その先生の婚約者の名前が「ヒロタ」ってのは覚えてるんだがw
落ち着きがないやかましい婚約者だったらしい。
授業中に私語などで警告を受ける時にイエローカードではなく「ヒロタカード」というのがあったので婚約者の名前だけは一生忘れない。
でも残念ながら病気で退職しちゃったんだよな。
次に来た先生は高橋留美という某漫画家と一字違いなので覚えてる。
美人だけど怖いお姉さんだったなぁ。
チョークがたくさん犠牲になった。
梶井基次郎の「檸檬(れもん)」も思い出深い。
あらすじを紹介しようにも説明しづらい作品なのであるが
京都のかつて実在した八百屋や本屋が出てきたりして非常に身近だった事と
なんと言っても最後のレモン爆弾の衝撃は大きかった。
読んだ人にしか理解できないと思うが、最近はダイソーの100円文庫でも売ってるので是非。短編なのですぐ読めるはず。
一応あらすじ(になるのかなぁ)
寺町二条にあった「八百卯」でレモンを買い
いい香りだなぁ、スッキリするなぁとそのまま散歩を続け
麩屋町三条にあった本屋「丸善」でいつもの様に画集を見てたのだが
なんか突然イライラしはじめて
画集を積み上げてレモンを乗せて店を出て
「いまごろあのレモンは大爆発しているだろう、ザマミロ」
というマジキチな話w
明治12年開業の八百卯は2009年に主人の死去で閉店
丸善は今や全国チェーンの本屋になってるあの本屋なんだが
2005年に麩屋町ではなく河原町蛸薬師に移転してた京都店が閉店してジャンカラに。
「檸檬」を訪ねて京都旅行に来る人も多かったのだが、今はもう面影は残ってない。
その丸善が閉店する時に八百卯で買った檸檬を本棚に置いて帰った人が続出したとか。
はい、僕もその一人ですw
他にもいろいろと思い出の本はあるのだが
小中学生でも読み易くてオススメなのはこの辺かなぁ。
梶井基次郎、織田作之助、谷崎潤一郎などの写実的な小説が好きです。
当然ながらこれらの作家が好きなので森鴎外が提唱する理想主義志向が馴染めなかったわけですが、最近は森鴎外もまた「文学は理想や理念を掲げるべき」というスタンスこそむしろ人間臭い作家だった事に気づき親近感が沸いてるこのごろでw
閉店の時ではなかったのですが、「1700時 レモン爆弾が弾ける前に集合」とだけ書いた怪メールを友人に送信し、集まった5人と祇園で飲んだ想い出もあります。
えぇ、1回だけじゃなかったっすw(閉店の時以外はちゃんと爆弾処理しましたがw)
要するにひねくれ者なんですよw
あれも凄い話だよねぇ…っておいてきたんかい!ww
いやぁ、期待を裏切らないよねぇつばきさんってw