この３日間カバンを探して歩いた。
せいせきと新宿、渋谷と歩きまわって、一般に販売されているものはほとんど見たと思う。
が、どれを見ても、これだ、って感じがしない。

唯一、欲しいと思ったのは、Fugee という渋谷の工房製のもの。
基本的にオーダーメイドで、ちょっと手が出ない感じ。
「一生モノですもの、値が張ってもしかたないですよね」
とのぼくの発言に
「使用状況と手入れしだいでは耐用年数は短くなります」
と応えてくれたのに、すごく好感をもった。
が、発注はできなかった。

なにしろ、ぼくが思い浮かべる形のバッグは、40万円になるもので。
さすがに、40万円でオーダーする勇気がなかなかわかない。
なにか身の上に特別なことがあるわけじゃなし。
けれども、今回買ってちゃんと使えば、もう一生ビジネスバッグは買わないかもしれない。
「高そうなカバンだね」「うん中古車が買えるくらい」って言ってみたいなぁ。
でも、この前 Nikon D700 を買ってまだ半分しか払ってないしな。
やっぱりムリか、今回はとりあえず安物にするかな。

と、傾いたところで、HERZ ってところに行ってみることにした。
工房もあるというので、イージーオーダー的に作ってもらえる。
場所は、表参道駅と渋谷駅のちょうど中間で、すこし引っ込んだところ。
休日で辺りは閑散としているのに、けっこう店内は人が入ってくる。

Fugee と比べると皮の感じは質のせいなのか、加工のせいなのか、一段低い感じ。
特別なもの、って印象はなく、むしろスマートでおサレ。
そのわりには安い。
どうりで若い人がのぞきにくるはずだ。

ぼくはブリーフケースを想定していたけど、けっきょくダレスバッグを注文した。
ブリーフケース型は、厚みがあると箱型になって不恰好だし、薄いタイプはぼくが常用しているものが入らない。
その点、ダレスバッグは上の部分が湾曲しているから、厚みがあっても若干小さく見える。
ただ、口から雨水が入る可能性がある。
使ってみてから考えてみよう。納期は２月23日の予定。
スクータ通勤用にレインカバーを製作しないといかんな。

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