桜の樹の下には屍体が埋まっている!
- カテゴリ:小説/詩
- 2009/03/25 23:32:19
これは信じていいことなんだよ。何故なぜって、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。
梶井基次郎の「桜の樹の下には」の冒頭です。
昨日の3月24日は檸檬忌、結核により早逝した近代日本文学の小説家 梶井基次郎の命日でした。
代表作の「檸檬」から”檸檬忌”と呼ばれています。
「最近のつぶやき」にも書いたのですが、檸檬忌には、
高校の授業で先生が朗読する「桜の樹の下には」を何年たっても思い出してしまいます。
頭の中で、先生の朗読が聞こえてきているよう。
たぶんその時に教わっているハズの梶井基次郎ついてのことはすっかり忘れてしまっているのに。
テレビで聞く俳優や声優のナレーションや朗読にも引けをとらないくらい朗読が上手い先生で、
女性にしては低音だけどよく通る声が、教室中に朗々と響いていました。
その時初めて知ったのではなく、それ以前に自分で何度か読んだことがあったのですが、
先生の朗読する「桜の樹の下には」は、自分で読んだときと比較にならないほど鮮烈で迫力がありました。
幽霊の話よりも、ホラーよりも怖かったんです。
満開の桜と死のイメージと恐怖が強烈に結びついて、桜を見るとなんだか動揺するようになってしまって、
10年近く普通に皆と桜の花を楽しむことができなかったです。
先生、トラウマになってまーす。
”桜の木の下には屍体が…”は、マンガや小説で使われているみたいなので、ご存じの方も多い?
梶井 基次郎の作品は、「青空文庫」でも読むことができます。
>みやびサマ 満開の桜の花には何か人を惹きつける不思議な力がありますね。
>whiskerサマ 紅い薔薇の木の下にも何か埋まっていそうな気がします。
>すかさはサマ 坂口安吾は「夜長姫と耳男」の印象が強いです。どちらも怖いですね。
>tararaサマ 遠い高校時代が懐かしいです~。「山月記」も先生の朗読で聴いています。
>楓サマ ふた~つ、不埒な悪行三昧、みっつ、醜い浮世の鬼を、退治でしたっけ(笑)
>ころまるサマ 素敵な先生でしたっ♪宮沢賢治もたくさん朗読してくださいましたー。
そのフレーズは僕も知っていましたが、元は梶井基次郎さんでしたか。
今度読んでみよう。
私は高校の頃の「山月記」 中島敦 。です。
なぜか、主人公の李徴がその国語の先生のイメージに重なってしまって
その先生を思い出すと「山月記」を思い出すし、「山月記」と聞くとその先生を思い出します^^
私もマンガで桜関係のを読んで「桜の木の下には…」を知りました。そのマンガも
サスペンス仕立てで本当に死体が出てきたので…子供心に怖かったです(ノ_-。)
……それは「桜の森の満開の下」だって。
満開の桜には両作品にあるような「影」を思わせる妖しさがあるのでしょうか。
小生はもう一つ謂れを聞いています。
それは桜のあのピンク色は、死者の血の色がそうさせるのだと…
桜はこんなにも愛されつつ、その奥に何かしら秘め事の香りが漂います(^^)
私も、何かのマンガで見た気がします。
初めて見たとき、すごく強烈な印象がありました。
それ以降、あわいピンクの桜の花が怪しげに見えてしまいます^^;
>桜の樹の下には屍体が埋まっている
こういうのに凄く引かれますw
トラウマになるとは、描写とかが凄そうですね
今度読んでみます