サークル1月お題「新年」 キッチンにて
- カテゴリ:自作小説
- 2011/01/03 14:29:21
年越しそばを食べ終え、キッチンで洗い物をしていると、テレビは新年の歌の特番がにぎやかに始まっていた。
紅白を終わった歌手が次々、登場している。
主婦である清子は、忙しい大晦日の家事で紅白はチラチラ見るぐらいで、流れるメロディーにあわせて、家事をするのが精一杯だった。
毎年のことだし、決して形式ばっていない年越しをする家に嫁いだけれど、あわただしいのに慣れることはなかった。
キッチンで洗い物や片付けをしているうちに年を越すのは毎年のことだ。そして、少しほっとしながら、手は動かしながら、新年の歌番組の歌手を見た。
清子は、歌詞をあまりかみしめて聴くタイプではない。曲ののりで好き嫌いを決めてしまうクセがある。
好きな曲が始まった。AKBの「Begnner」だ。いつもは曲の流れに身を任せるが、作業の手をとめ、歌詞のテロップを目で追った。
歌詞をしっかりかみしめるのは、初めてだった。愕然となる。チャレンジを忘れ、変化を恐れる大人を痛烈に批判した歌詞だった。
歌詞のフレーズが一つ、また一つ清子の心につきささる。軽快なテンポの曲にのった歌詞がこんなに鋭いものだったのかと、愕然としつつ、心の中で思う。いつから、チャレンジを忘れちゃったのかな。変化を恐れるようになっちゃったんだろう。
でも、いつからだってやり直せばいいと歌う彼女たちを見ながら、清子は自分にはやり直す勇気も、チャレンジする気力もない大人のまま過ごしていくしかないんだ、こうやって日常を生活することが精一杯なんだよと、心の中でつぶやいた。
再びキッチンから清子の出す音がカチャカチャ鳴り出した。
(おわり)
急ぎ足、ごめんなさい。
少女たちの歌詞を改めて見直しながらも、現実感を認識するという清子のつぶやきにどことなく哀しさを感じずにはいられません。
それだけ清子が大人である証拠なのでしょうが・・・それだけにAKBの子たちが「今が華」という思いにつまされました。
ご確認ください
なんの変哲もない毎年の繰り返し
こういうことが案外と
貴重な時間のような気がします。
お母さんが
日常を精いっぱい生きるということで
少なくとも家族は幸福ですよ。
退廃的ですか(^^;。
これ、まったく今回の年越しで自分が感じた体験談
です。私って退廃的だったのね~♪←指摘どおり
投げやりでもありますねw
>ゆっちさん
これは、いつもの日記でないので、読みづらくて
ごめんなさいね。でもちょっとでも読んでくれてありがとう。
ゆっちさんは、大晦日、いそがしかったんですね。
目立たない仕事は、ほんとはとても大事なんだけど
目立たないから、やりたくないなって思いながら
主婦の仕事しています^^;、えへへ
宝くじ、300円でもおめでとうですよ^^v
次は年賀はがきですね~♪
大晦日の日は大変でした。。窓を拭いたり
私の役は目立たない、窓を服係でした。やっぱりって
言った私は予想してました。当たったぞ。!その
次の日、宝くじの答えがでてきて、見たら、たったの
300円でした。。