Nicotto Town


詩蘭ののんびりラディカリズム


ハーバード大史上最高の人気講義 正義ってどうよ?


年も明けて二日目になりましたね❀ ことしもよろしくお願いしますm(__)m
正規の新年ゴアイサツの前に、緊急のお知らせwww

今(二日午前0時すぎ) NHK教育TVで放送している
「ハーバード白熱教室」 というの とても面白いですよ❣
〔※一日の講義は終わってしまったけど、続きが今夜もあるようなのでノーギャラ宣伝w〕

あのハーバード大学でも史上最高の人気で 大ホールを満員にしている講義です。
内容は、サンデル教授の「正義について」❣w
哲学それも倫理・政治哲学なのに、世界中に録画配信され、
その日本語翻訳本は、半年で40万部も売れたって異常な人気です。
というのも 何しろ話がウマイ❣ 学生のノセ方がウマイ❣
爽やかなイケメン・オジサンは、深淵で神秘的という雰囲気は皆無wなのだけど、
講義も実にスマートで、誠実そうなのもよいのかなあ。
昨夏、来日した時の東大での公開講義も、大学では見たことのない熱気がありました。

難破したボートの四人 瀕死の一人を殺さねば
他の三人も助かる道はない…(実際にあった話です)
その一人を殺しても良いか❣ 君ならどうする?……

ビル・ゲイツの時間給は150ドル
もちろん一時間でなく一秒あたり❣ですっwww
で、そのゲイツが普通の人と同じ税金で許されるのか?
カーネギー・ホールで知られる鉄鋼王カーネギーは
金で兵役を逃れた!それを君は認めるか否か?

卵子バンクへの卵子提供は5万ドルの報酬❣
でも精子バンクへの精子提供はたった4~50ドルwww
この格差に根拠はあるか?
そもそも 代理母や遺伝子操作は 善か悪か?

国家の全体の利益のために個人は犠牲を強いられても良いか否か?
全体の利益が上がるなら、一部の弱者が犠牲になることもやむを得ないか?
ここらは、昨今、日本でもリアルに問題となっている
格差や消費税(弱者に厳しい)問題や 軍事費問題に密接に関わるね。

日常のちょっとした話から 経済や政治の選択
貧富の差やその他 善悪の判断を迫られる多くの問題に
みごとにスマートな議論と 
異論をもった学生たちを巧みに対決させて 問題のコアを浮き立たせる手腕は
なるほど世界一の講義 というコンサートのような白熱の雰囲気です。

サンデル先生自身の見解についての詩蘭の評価などは
彼の理論をもう少し読み込んでから、そのうちお話できればと思うけど、
とりいそぎ お暇な人でちょっと興味ある人へ 緊急宣伝してみます(*^_^*)

前半の講義は終わってしまったので、今夜の分からだと分かりにくいだろうけど、
〔それに 今夜の開始は、もっとも難しいカントの理論からだろうし〕
サンデルのこの講義は 本やDVD NHKオンデマンドなどでも出ているので、
興味ひかれたら Amazonあたりでレビューとかながめてください。

へんな宣伝で、新年の幕開けしてしまったけれど 本年もよろしくね ̄(=^ω^=) ̄
〔注:この日記は初め二日午前0時の放送中に出したのを、修正したものです〕

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2011/07/26 09:38
大澤さんのは、テクニカルなところがちょっと難しいけれど
論理はサンデルよりずっとエレガントなので、
じっくり読むと よく分かると思うよ^^

道徳や倫理の基準
実際には一枚岩ではなく
様々な基準が入り乱れ、
その基準自体をさらにチェックする基準もあれば、
それをもう一度、最初に引き戻したり、
現実の世界は、
誰もが複雑怪奇な基準を使ってると思いますw
チョーコさんなんて ヒト基準の他に、クマ基準とかも使っていそうだし=^。^=
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2011/07/25 17:21
ありがとう 整理されているのがいいわ

読んでいるのは「これからの正義の話~」です
家で読まないからはかどらないです。
自分はどの立場で考えているかなと思いながら読み・・流してますw
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2011/07/25 08:49
チョ~コクマ~❣おひさっ❤

いつの間にか冬眠から目覚めたのかw

本って サンデルの?
どれ買ったのかなぁ?
サンデル自身のよりね サンデルの基本的な論点
大澤真幸って社会学者の 『「正義」を考える』(NHK出版新書)って本
その第2章 で、すっごくコンパクト&明晰に書かれているよ。
サンデルよりずっと進んでいますw
大澤は、詩蘭が哲学者の永井均と並んで、一番、尊敬している学者なんです。
安い新書だし、他の章も面白いので、よろしかったら読んでみてね^^
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2011/07/24 20:04
うんうん 
本買いました、未だに読み終わっていないですくま~
震災前から読み始めたんですけどねw

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2011/01/07 02:00
ゆのた~ん おもしろそ~でしょ(^^ 
サンデルさんって1000人もの大教室で 生徒たちに実にウマく意見を語らせて、
その意見を理論的な枠組みで捉え直してあげて、
そうして、何種類かの枠組みに振り分けられた生徒たちに、自分たちの正当性を考え語らせてみて、
理論的に捉え返し議論することで、自分の考えの理論的背景や 考えの限界や矛盾に気づかせる。
考えを換えたり、より善い考えに自ら上昇できるよう、そんな途を手引きする、その手腕が抜群なんよ♪
ミクシのコミュも もういくつもあったので覗いてみたら、
大学教師みたいな人が、日本の大学じゃあ 真似しようとしてもムリ!とか 言ってたりw

ゆのくんの出した アメリカンヒーローというのは、あれはアメリカ独特の 正義 の幻想だろうね~。
「正義」って、政治的立場の対立するブッシュもオバマも共に使うけれど、
どの立場であっても、世界の正義の基準を自分たちこそが持ってる、って独善的傾向はあるものね。
サンデルの講義でも、学生たちの正義感に見られる日本的倫理との違いも、興味深かったよ。

善悪というのは、動物を例に単純に考えてみれば、
ウサギにとっての善悪と ウサギを食料とする猛獣にとっての善悪は折り合えないような限界はある。

でも 本能プログラムの自由度が狭い動物だって、時にはネズミや鳥を可愛がるネコがいたりするし、
良くも悪くも本能プログラムがもっと複雑=メチャクチャ(多形倒錯的)な人間の場合は、
好き嫌いも善悪も、後々かなりプログラム修正できる!
元々の嗜好も異なる人々が、互いにいっそう幸せを支え合い、強め合える、
そうした工夫をする余地が人間にはあるわけだよね。

倫理学は、その工夫のための、善悪の基準の仕組みやあり方を 根底から色々考える部門だし、
政治哲学は、倫理学が考え返した基準を 現実に適用するさいの人間関係のあり方を考える。
(詩蘭としては、その倫理の 底 は、 実はさらに、
快不快の感情を問う美学や 無意識の仕組みを問う精神分析学でなくては捉えられない、と思うのです^^
精神分析の面白さって、悪の快感や幸福感、善を行う心に潜むズルさや疚しさ なども捉える点なんよw)
『今、そこにいる僕』 機会があったら見てみる!
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2011/01/06 16:19
おもしろそう~!!
NHKオンデマンドで見てみようかな。
前に宮崎駿が『悪者を倒して世界が平和になるような作品は作らない』って言ってたのが心に残ってるのよね。
アメリカの映画はアメリカンヒーロー的な映画がほとんどなのは戦争好きな考えに繋がっているんだと思う。
悪が存在できない鎮圧された統治国家というのに現実味が無いのは、善悪の両方を矛盾したまま持っている人間の本能がそうだからなんじゃないかなと。
『今、そこにいる僕』っていう戦争がテーマのアニメがあるんだけど、
倫理や善悪、愛情とその裏返しの狂気の葛藤の連続でオイラはすんごい心に残ってるのよね。
機会があったら是非見てみて!
アバター
2011/01/04 03:58
あぬびすちゃんw
いらっしゃいませ~(^.^)
うふふ…さすがバニちゃんとこから陽猫宅にまで出没するツワモノ(だったよね)w
サンデルおじさん 東大では ゲイツ問題をイチロー問題に置き換えたりしてましたね。

で、難破船問題(カルネアデス問題の一例ですね)もゲイツ問題も、あぬちゃんの仰るとおり、
法的問題としては司法決着で一応ピリオドを打たれれば、それ以上言うことはないですね。
しかし これもお説のとおり、モラル・倫理問題の方は、法的決着を超えて 問題として生き続ける。

結論的に詩蘭の見解を言えば、倫理問題というのは、
根拠の方向では、趣味・感情の問題 (美学!と精神分析的問題)に、
現実的効力の方向では、政治問題
(大文字の政治だけでなく、公的私的制裁から賞賛までの他者への干渉!という意味でのミクロ政治まで)に、
行き着く、行き着かざるをえない!と考えるのですけれどw 
まあ、それを説明するには、一冊の本を書かなくちゃならないwww

倫理基準をどう設定しようと、幸福と善の配分は、不公平を残す、つまり 椅子とりゲームですね。
100歩譲って、仮に全人類に 不満がない程度の機会均等条件などを満たす社会を作れても、
ブタちゃんや牛クンは食われ、ワンちゃんやニャンコの権利が人間レベルに保障されることもないだろう。

とはいえ、現実に今生きている社会状況に対して、
その見かけ上の問題設定を支えている背景に、一段なり二段なりさかのぼって考え直す、
そうすることで、最善ではなくとも次善の途を探る、というくらいには、
倫理学や政治哲学は役立つ かもしれないw
実際、この国だけでなく、現代の社会が抱えている困難は、
リアル・ポリティクスという幻想(リアルというのは幻想で支えられているわけで)の中ではどうしようもなさそうでw
サンデルの本が40万部も売れ、少しでもリアル幻想を問い返せるタネがまかれたのは、
(そこから芽が出る期待はあまりできなくともw) はかなくとも 新鮮な希望でもあるかな(=^・^=)
(もっともサンデルせんせの講義、講義としては素晴らしいけれど、
 サンデルさん自身の提案は あまり素晴らしいとも言えなかったですけど…^^;
 ま 内容については、その内 ニコ世界向きにアレンジして論評できるかなw)
アバター
2011/01/03 23:51
(´・ω・`)何か見た事あるような・・・
この前 東大で講義してたような・・・

カルネアデスの舟板は緊急避難と言う刑法で定められているから無罪
ビルゲイツの問題は法律で最高税率が決められてるからな・・・
日本でも累進課税の最高税率が下げられてからおかしくなった訳で・・・

まぁ すべての問題は人間のモラルの問題
モラルが低下しているから すべて悪い方に進んでいる

まぁ 人間すべてを幸福にし 世界人口すべてを食わせるのは無理な話だ
所詮 この世界も椅子とりゲームなんだからさ

俺的考えでは スポーツ選手 芸能人などの職業の税率は90%にするとか
スポンサーが付いて金貰って 給与でも貰う2重取りはダメ
他は1個人1職業制とか 色々な企業の役員や取締を兼任して
肩書きだけで高額な給与貰っている奴等も給与の2重取りしてるからなぁ~
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2011/01/02 11:49
ネコちゃん=^_^=
その人間失格教授の問題自体は 漂流ボートの食人の倫理問題と問題としては少しずれるけど、
ネコちゃんが問題にしている 悪の意識 という点では つながるね。。。
全体としてトクになる量 という点では、3人の命のために1人を殺す、
という功利の基準が一見まっとうに見えるし、
政治判断のほとんどは、なんらかの意味で、「多数者の利益」 を優先するものになる。
でも、漂流ボートのような例を問われると、
多くの人は、それでも1人の命を殺しちゃうのは やはり悪だ、と感じることが多い。

その時、功利性の原理 (市場や国家の利益の大多数は、気づかずとも それに即している) では
決着できない 別の善悪の判断があることに、気づく。
今夜、最初にテーマになるカントの倫理学は、そのことをもっとも突き詰めていた。

その上でさらに、人間には、悪をも目的にかなうなら、必要悪として認めてしまう 
そんな根源的に悪い傾向性が潜んでいる。
(戦争というのは人殺しを何らかの形で正当化するし、
 弱者保護に対する悪平等という主張にも、同じ正当化がありますね)。
そして、そのことを理解したカントや詩蘭自身でさえ、
どこかでそうした 「必要悪」 という欺瞞を使ってしまってもいる。
それでも、そこに自ら気づいくのと気づかないとでは、大きな差が出てくる。
人間失格教授や某ニコ国人の場合は、そうした反省の回路がまるで欠落しているケースかもしれない。

とはいっても、そうした自覚自体が、さらに根源的な悪を隠していないかどうかは、
カント倫理学では決着しないと、詩蘭は考えてるのですけど、
サンデル教授が、どういう議論をするか、今夜のお手並み拝見だにゃ ̄(=^ω^=) ̄
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2011/01/02 11:02
漂流ボートで一人殺して食べていいか?って話聞いて
昔 どう考えても人間失格な大学教授が
ある日 武田泰淳の「ひかりごけ」の話を始めて
ワタシは驚愕したことを思い出した

「ひかりごけ」というのは ご存知かと思うけど
やはり実話に基づいた食人した人を裁く という話の小説です

ワタシが そのとき驚愕したのは
つまり 学生を自殺に追いやったり
同僚教授が亡くなったときに「あ~気持ち悪いっ」とか言える悪人でも
「ひかりごけ」みたいな倫理的な物語の話を自分から持ち出すことができるんだなあ 
ってことだと思う

つまり 本人は自分が悪人だと思ってないんだよねー
ホントに恐ろしいことだと思うけど
ハリポタとか多くのマンガとかみたいに
悪役は自分が悪人だと自覚してる ということは
リアルには ないんだってことに初めて気づいたのかなあ。。。

ニコにも 人間としてどうかと思う人もいたりするけど
そういう人たちも 自分の中の悪に気づいてないんだろうなあ。。。

ワタシが長いこと物語を書きたいと思ってて なかなか書けないのも
悪役の「悪」がピンとこなくて
悪役って何したいの? 世界征服?(´ω`*)。o○モキュ とか
イメージがわかなかったせいもあるんだよねー 
多分 カントの回に問題になってた
他人を自分の利益のために利用する ということが「悪」なんだろうねー

悪人でも 相手を「悪」として糾弾できる ということ
むしろ 悪人だからこそできるのかもしれないけど
それはまた 自分が誰かもしくは何かを「悪」として糾弾するとき
自分の中にも「悪」はないのか?って振り返るべきなのだろう 
ということでもあるのだろうケド(σ´ω`*)テヘ
アバター
2011/01/02 10:40
ぎゃは 次は陽猫さんw❣
陽猫さんが書いている ニコでは例外的なwハードコアの社会批評のような次元からすると
倫理学や政治哲学の議論はすごく抽象度が高くて、時に現実離れしちゃうこともあるけど、
サンデルの講義は、とても具体的な話題を実に巧みに捉え返す点も、 
世界中で人気となる理由でもあるように思えます。

哲学的な捉え直しというのは、
日々の問題でも、普段は気づかれずに前提されてしまっている隠れた基準や価値観をえぐり出し、
そうした基準や価値そのものの根拠や成り立ちを 徹底的に考え直す、という所に、きっと真価がある。

矛盾した価値観を許さない、という点については、
誰でも持っている自分自身の幻想や価値観それ自体こそを、徹底して考え直す
そうした態度が感じさせるものかもしれないなぁ。
実際にはね、 むしろ第二次大戦後の、特に冷戦体制が揺らぎだした1980年代頃以降の哲学は、
逆に、科学や道徳、そして政治や芸術、さらに日常生活についても、
それぞれを支える価値観の根拠を突き詰めると、
どうやっても絶対的な根拠はありえない! という、根本的な相対主義に至るものが多いんです。
そして、価値や人間ってもののコアには、矛盾があるということを積極的に認めるような…ね^^

それは、冷戦体制崩壊以後 目立つようになった様々な民族の価値の多様性にどう応じるか?
そこには単に認め合うだけではすまない、
旧来の東西や左右の対立でも決着できない事態が露呈したし…
身近なところでは、0年代に急激に進んじゃった格差問題への対応や
凶悪犯罪からゲリラまでの異質な価値への対応とか…。

サンデルの議論は、そうした問題を、
古代ギリシア以来ある古典的な三つのタイプの倫理観を対比させながら、問い直してるんです。
お正月の行事(w?)が一段落したら、陽猫さんのオセチ料理wもじっくり味わわせていただきますね❤
アバター
2011/01/02 09:52
わっアゲハちゃん❣
って アゲハちゃんにいきなり 
めっちゃ、興味あるやん! って言われてびっくりな詩蘭wって いや 喜んでるんよ~(^o^) 
TV見てて すっげ~面白かったんでイキオイで書いちゃったのだけど
ニコで こいうお話 ノってくれる人いるのかなあって思ってもいたんで…(^^
第一日目の最初の3時間分くらいはね、誰でも面白がれる すっごい分かりやすいし
学生たちに意見聞いては、対立する子達を論争させて、話を深めるとこも、ドラマチックだったし…

ま 今月中くらいには、ニコのみんなにも面白がってもらえるよう
なんとかお話できるよう顔晴ってみます(。◠‿◠。) 倫理・政治哲学は専門じゃないんだけどなぁ^^;
 (顔晴る でガンバルって読むってのは前の日記参w)
アバター
2011/01/02 09:06
面白そうですね。
ちょっとアマゾンをのぞいてきます(^^)

哲学は、矛盾した価値観を許さないから、普段、自己矛盾を抱えまくりな私たちには、
(それを自覚していないと)かなり取っつきにくい学問ですよね。
でも、勉強すると難しく感じるぶんだけ面白いから性質が悪いwww
だから、今夜の分もちょっと見てみようかと思っています。←たぶん、ついていけないと思うけど(^_^;)

こちらこそ、今年もよろしくお願いします。
アバター
2011/01/02 09:00
めっちゃ、興味あるやん!

でも、きっとagehaは、直、サンデル先生、教授?の話を聞いて
理解できるかな?

きっと、一回、詩蘭か聞いて、飲み込み、反芻し
agehaにわかる言葉に代えてくれたら、
自分のものになると思う~!

なので、サンデル先生の講義で詩蘭が興味を持ったものを
ここでピックアップ、してくれたら、うれしいな!

まってま~す!



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