引越しして
- カテゴリ:日記
- 2010/12/23 00:00:54
この2週間、いろんなことがあった。
回線がつながったのを機に無線LANにしたとか、洗濯機が壊れたとか、指先がぱっくり割れて壁紙がはがせなくなったとかいろいろあるが、一番大きなことは近所のおばあちゃんも引っ越していったことだ。
そのおばあちゃんとは自治会の役員になったときに知り合った。
任期を満了しても挨拶をし合い、子供は学校帰りに私が留守だとトイレを借りたりしていたらしい。
去年はうちの子の幼稚園バスとおじいちゃんのケアハウス行きのバスの時間がほぼ同じだったので、おしゃべりしながら待った。
引越しが決まったら一番に話さないと、と思っていた人だったが、うちの契約がなかなか決まらずぐずぐずしているうち、彼女のほうから「引っ越す」という言葉を聞いた。
室内でおじいちゃんが転倒して施設に入り、一人暮らしは危ないからと言われて娘さんのところに行くという。
最初は気丈にしていた彼女だったが、あるとき急に来て「これを持っていってほしい」と小さな整理ダンスを下さった。
年賀状だけでも差し上げたいと住所を伺ったが「今度は一部屋に居候だから」と決して教えてくださらず、代わりに電話台だの折りたたみベッドだのを「もし使ってくれるなら」と持っていくよう勧めてくれた。
引越しの前の日、「こういう運命も業なんだろうけど、この年で自由のないところに一人で行かないといけない。おじいさんの見舞いも行けるんやろか」と嘆いた姿が忘れられない。
おばあちゃんの引越し当日、駅に走ってパスモを買った。
もう市営のバスや地下鉄は無料だろうが、他の路線やコンビニでも使えるし、何よりこれは「これがあればどこでも行ける」というお守りだ。
荷物を増やせないといっても、カード1枚くらいなら何とかなるだろう。
案の定おばあちゃんはパスモを知らなかったけれど、駅で見せてと言っておいたから駅員さんが教えてくれるだろう。
こんなのは自己満足かもしれないけれど、どうか外に出るよすがになりますように。
いままでありがとうございました。
最後がどんな場所でも、己が納得できればいいんですよね。
うちの祖父母もみんな最後は施設や病院でした。
しかも母方は親戚との関係がこじれたせいでどこに入院したかも教えてもらえず、晩年はどんな生活だったのだろうかと思います。
幸せだったのかどうか…。考えてしまいます。
もともと快活な方なのだから、新しい環境でまた楽しく暮らせるといいなと思います。
私のように壮年期の人間でも引越しはかなり大変なのですから、高齢者にはさぞかし重い負担でしょう。
終の棲家のつもりで買ったはずのマンションも、一人暮らしはできないなんておかしいと思うのです。
今はおじいさんの入院が堪えているのだろうと思いますが…。
ジョバンニさん
クリスマス前に辛気臭い投稿になりましたが、イエス様はこういう話題に寛容なことでしょう。
もう新住所すらわからないので愚痴を聞くこともできませんが、お互いの引越しまでの10数日、何度かお茶を飲みながら様々なお話をできたことは幸せでした。
おもいます それは精神の健康にもです。
高齢化が進み、医療の進歩で死ねない時代に突入しました 元気に暮らすとはなんなのか?
その方が自分らしく生活できることを祈ります