✪魔女の贈り物 Ⅱ
- カテゴリ:30代以上
- 2010/12/16 15:55:23
カーシャは次の日もまた次の日も雨の日を除いて、
風に乗って街まで飛んで行ってウィンドーの前を陣取っていました。
帽子は売れないでありました。
おばあさんも毎日雨の日を除いて次の日も次の日も帽子の前までやってきて、
その帽子を見つめて帰りました。
おばあさんの唇からは時々、カーシャが思っていた通りの言葉が漏れていました。
「西洋の神様、東洋の神様、仏様・・・。まだ、売れてないわ帽子、嬉しい ‼」、
ある日カーシャはおばあさんの後をつけていきました。
おばあさんは公園に行き、しばらく子供たちの遊ぶのを見てからベンチに座りました。
おばあさんはビーズの手さげから詩集をとりだしてページをめくりました、
ページがとまったところに一枚の写真がありました。
カーシャがのぞいてみると、あんなにあこがれた帽子が映っているではありませんか ‼ 、
帽子をかぶった綺麗な女のひと、その横にシルクハットをかぶっている優しそうな男の人。
カーシャはびっくりして思わず声をあげました、
「あら、おばあちゃんいつの間に買ったのあの帽子 ‼ 、よくお似合いだ事」、
後の言葉はくやしまぎれだ。
「ありがとう」と、おばあちゃんは独りごとを言いました。
カーシャがよく見るとその帽子をかぶっているのは、
今の年をとったおばあさんではありません。
「これは、どなた ? 、あなたの娘さん ? 」、
「あたしと、あたしのダンナさま、帽子はお友達からいただいたものょ。
お友達は戦争がはじまり国に帰られたけど、この帽子はとっても大切にしていたの」。
「で、その素敵なダンナさまは ? 」、
「戦争が始まってすぐに戦死しました、あたしの腕の中に帰ってこれたのはね
白い布に包まれた木の箱だけ。あたし、結婚記念にこの帽子をかぶって一回だけ、
写真をとっておきたかったの。ダンナさまも気にいってくれて、
自分もシルクハットを借りてきたの。
あたし達この帽子に似合う服もっていないものだから、
首から下は着物でね写真屋さんに頼んで、胸のあたりから下をぼかしてもらったの。
だから、卒業記念写真みたいに丸枠が入っているのょ。」。
「顔写真ってわけね」、
「いいぇ、シャッポじゃしんっていいますかね。
二枚がひと組でもう一枚はダンナさまが持っていってしまったので、
この一枚だけしか残らなかったの」。
「あの帽子を見つけた時、若い時の事を思い出していたのね、知らなかった」、
「あら、おしゃべりなんか、どなたとしているんでしょう ? 」。
「あたしも、一度でいいから、あの帽子をかぶって写真をとっておきたい」、
「良い思い出は、悲しいものょ。あら、また、独りごと言っちゃってどうかしてるわ、
年のせいにでもしておきましよう、ランちゃんに笑われるから」。
良い思い出は悲しいものょと言うおばあさんの言葉を聞いてカーシャは、
自分が魔女のルールを破っているのに気が付きました。
魔女たるもの、人間にきずかれないようにうする事。
魔女たるもの、人間におせっかいしない事。
魔女たるもの、つねに黒い帽子と黒いマントを着用している事。
けれど、カーシャにはどうする事も出来ません。
カーシャは今、
カラフルな帽子や洋服の中ではじめて生きる楽しさを見つけてしまいました。
「あの帽子どうしてもほしい、けれど、おばあちゃんもほしがっている事、わかっている。
あんな話聞いしまうとますますとる事が悪い気がするし、私が盗めば魔女失格」。
おばあさんは一日のうち、ほんの30分ばかり帽子を眺めるだけでしたが。
カーシャはほとんど一日と言っていいくらい見つめ、
買おうとしている人が現れると、その人か店員に魔法をかけました。
たとえば、
「かぶりたいわ」と言う人が現れると店員に「お似合いじゃないですわ」と言わせました。
自分のものに出来ないのならせめておばあさんのもとにと思いましたが、
それをかぶるところを見れば、しゃくにさわるのでおばあさんにも買わせない事にしました。
おせっかいは長続きしません。
ブラブラボ~~~
タンタンタヌキの金次郎・・・風もないのに。
オバQでしょ。
どんなものにもバケラッタ・・・。
もののけの年・・・。
あやかしの年・・・。
私が作ったもの。
パンさんってタヌキ年でしょ。
体でいいょ・・・。
プレゼント・・くれ。
おばあさんの執着は、旦那様との思い出なのかな。
次が気になるので、今から読みます。
間もなくⅢが公開でし。
カーシャが、カワイイ~。
誰にも買わせないで、二人でずっと楽しめばいい~と思う。
どちらかが買ってしまって、どちらかが、寂しい思いをするのが、可哀想だもの。
家に帰れば一人ぼっちのおばあさんに、カーシャが時々寄り添ってくれるなら
おばあさんは寂しくないね。
私達も見えないものに、守られているんだものね。
うーん、 見抜かれてるし 。
年老いても 一人の女
女である事が これからの 物語の軸に・・・・・・・
こう ご期待。かな?。
最後はそうなりますょ。
さいなまれるのかなぁ~、失礼。
本当にほしいものって、中々あきらめきれないんですよねー。
ほー!! さすがに鋭い、買いますょ。
でも、帽子を諦めきれない…可愛らしいです(笑)
おばあさんは買うのだろうか…。
これはお話のたとえなので~~、私だって欲しい物いっぱいありますから。
たとえば・・・・などなど。
魔女さんですらもそうなのなら、いいのかなぁ。
四話完結なので、最後まで読んでミソ。
物語では何でもありなんですけど、映画なんかでは設定によりけり見たいでし。
あれ?チンプンカンプンか〜w
寝不足の頭には ぐるぐるくる〜〜逃
ここまで来ると、もう先が読めてしまったかな~。
一応、魔女ですから。
次が楽しみです。
何となく・・・胸に何か響きます。
何だろう@@
そんな、気持ちです。
ブログのコメみました^^ありがとう^^
そんな感じの事があったのですね。
でも、愛することは大切なことです。
いつまでも、愛を忘れないでくださいね^^