Nicotto Town


およよ・れおポン


昔は憧れたXプレーン

NASAのスペースシャトルは、世界で唯一、実用化された宇宙往還機だ。

宇宙ロケットは、一回限りの運用で、繰り返し利用することはできない。
それに対して、スペースシャトルは、補助ロケットなどは一回限りだが、本体の宇宙船は、補修しながら、繰り返し運用できる。

繰り返し使える最大の理由は、
大気圏突入に耐える、機体表面のセラミックタイル

飛行機の形をしている
こと

スペースシャトルは、もともと、

飛行機がそのまま宇宙まで飛んでゆけるようにする
ことが目標の計画だった。

その計画は、アメリカ空軍の
Xプレーン
が始まり。

スペースシャトルは、Xプレーンから生まれた機体である。

僕は、子供の頃、まだ、シャトルが実験中だった時代に、とても憧れた。
だから、Xプレーンも憧れだ。

憧れ…だった。

   -----

さて、最近、X-37Bという実験機が、220日間の実験飛行を終えた。

http://www.vandenberg.af.mil/news/story.asp?id=123233195

宇宙開発としては、重要な進歩だ。
…でも、僕は素直に喜べない。

Xプレーンは、アメリカ空軍の実験機だ。

一方、NASAのスペースシャトルは、後継機開発が遅れたままで、実現性が無くなっている。

語弊は在るが、おおざっぱに言うと「NASAの予算削減で、宇宙開発は民間の宇宙旅行会社などとの協力で良いだろう」という方針になっている。

現実には、シャトル退役後の国際宇宙ステーションへの物資の輸送は、日本とロシアが主力になり、人の移動はロシアが担当になった。

NASAは、普通のロケットを運用する予定である。

   -----

アメリカは、
NASAのスペースシャトルは、予算の無駄遣いとしながら、
空軍のXプレーンは続けている。


日本にも、あかつきの金星周回軌道投入失敗を、「250億円の国費を無駄にした」と言う人がいる。

映画タイタニックの制作費は2億ドル以上と言われているし、スパイダーマンがそれを超えたと言われている。

映画一本で200億円以上だ。

そして、タイタニックの日本興行成績が262億円。
全世界18億ドル。

日本人が映画を観る程度の予算で、宇宙開発が行われている。
あかつきは低価格なのである。

でも、あかつきに文句を言う人は、
「売り上げが無い!」
という人なんでしょうね。

#日記広場:日記





Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.