ビクタースタジオに行ってきました。
最初の紹介で桑田さんも利用することのあるスタジオビルだと教えていただき、
ちょっと緊張、ちょっと嬉しくなりました♪
試聴で利用を予定したスタジオは急に埋まってしまったそうで、拝見出来ませんでしたけれど、ディレクター毎に分けられた試聴ルームに案内され、更に緊張！

そこには、昔憧れた5・1サラウンドが鎮座ましましており、憬れの視線で眺めていると、
室内のスピーカー一本100万～170万！機材総額1000万と教えられてまた緊張です。
さて、そんなところに素人の私が何しに行ったのか。
知人が、ビクターさんが持っている癒しの音源を試聴すると聞き、ホイホイとついて行った訳ですね。

６本のスピーカーの中心に５名で座り、再生前に説明を聞いてビックリ。
通常のＣＤは、データ容量の関係で、本来記録されるべき音域がばっさりカットされているそうで、映像主体のＤＶＤだと、さらに扱いが低くなっていることも多く、同じ曲ならライブＤＶＤを聴くよりも、ＣＤを聴いたほうが音がいいらしいです！
ＤＶＤだと会場の雰囲気と大きな音で勢いで聴く様なところがありますから、チョット納得。

で、試聴させてもらってまたビックリ！
最初はスピーカー２本のみでしたが、森の音源が再生されるとそこは動物や虫が活動する豊かな森の中でした。
当然、試聴ですからＣＤ記録のものと比較しながら聴く訳で、ＣＤでも十分に音質はいいので違和感は無いんですが、比較してみると圧倒的に音の厚みや丸みが違うのが判りました。
川や海。サハ゛ンナや砂漠。花火に雷雨と聞いて行くと、普段ＣＤで耳にしている音の厚みがいかに薄いか驚かされ、これがハイビジョンや３Ｄと組み合わされると、現実との境がわからなくなる日も遠くないと感じた私でした(￣ー￣！

音の記録方式では、データ量CDの7倍とか１０倍と言うハイレゾ方式というのが有るそうで、ＤＶＤなどの記録メディアが開発されてきたことで、映像と音の記録バランスを変えることで、高画質映像だけでは現せない再現性の高い音と映像を提供することが可能になってきたそうです。

もうひとつ驚かされたことは、都市部、市街地の環境音（周囲に溢れている音ですが）は20
khz程度らしく、熱帯雨林では130ｋｈｚまでの音が溢れていることから、都会で暮らす人々は、音に対する能力が退化する可能性があるそうです。
特に、イヤホンやＴＶでの音が中心になっていると、本来は体の色々な部位で感じたり、反射による位相を耳で聞き取って聴いている能力が不要になっていくため、自然音を聴く機会の有無が重要になるようです。
あるいは、音として感じていなくても音域の広い音に触れる機会ということでしょうか。
感動は、音の幅に左右されるところが大きいのではないかということでした。

沢山の刺激を与えることが必要な幼少の頃には、出来るだけ外へ連れ出して自然の音を感じさせたほうが、本来の能力を育てることに繋がるということかな、と考えながら聴いていました。
最近は職場と家の往復で、休みの日も買い物とＰＣで終わっていたような・・・（‐”‐；）
チョット寒くなってきましたが、たまには公園とかに行って、風や動物の音を感じてみるのも
悪くないかな＾＾

癒しのＣＤとか出てますし、音で癒されるというのは随分言われてきたことですが、再現性が加わることで、利用の視点も変わるように思います。
ちなみに、市販されているコンポやスピーカー自体は、幅の広い音源であっても十分に再現できるそうですから１００万のスピーカーは買わなくても大丈夫＾＾
ただし、ＴＶは映像にお金が掛かっていて、スピーカーにはお金を掛けていないらしいので、大きな音は出ても幅の広い音は望むべくもないようです＾＾；

それから、感動を与える歌手の皆さんは、倍音が出ているという話しも伺いました。
倍音の説明は書くと大変なので、幅の広い音を聴いている時に感動している、感動している時には倍音が出ている音を聴いている（かも・・）と書いときますか・・
まあ、音の幅は大切なんだという事を勉強してきたと、記録しておきます。