イカロス君フルサクセス
- カテゴリ:日記
- 2010/12/11 22:46:13
あかつき君が、金星周回軌道に乗れなかったので、それが大きな話題になっていましたが、その影で、実はイカロス君がフルサクセスしました。
フルサクセスとは、予定された目標を「全て、達成した」ということです。
金星気象衛星あかつきと、小型ソーラー電力セイル実証機IKAROSは、同じロケットに一緒に乗って、打ち上げられました。
そして、あかつきの少し後ろを追いかけるように、金星へ向かう軌道を飛行し、光子帆の実験をしてきました。
最後に、金星の重力で引っ張られるようにして、金星へ「落ちて」ゆき、金星の近くをすり抜けることで加速する「金星スイングバイ」の実験をして、計画達成です。
最初の計画は全て達成したけれど、少し燃料が残っていて、その他の機械も健全に作動しているので、しばらくのあいだ、追加の実験をして、電波通信が途絶えたら終了。
通信が途絶えた後も、予定どおりの軌道なら、長い間、金星と似た公転軌道を回ることになり「人工惑星」となります。
世界初の光子帆船は、約半年の、地球、金星を結ぶ、惑星間飛行を達成した。
光子帆船の航海術が確立されるのは、未来の宇宙時代にとって、重要な一歩のはず。
それを、日本が達成した、喜ばしい日である。
ジェットエンジンで高高度まで飛行して、超音速の状態でロケットエンジンに切り替え、大気圏外まで脱出する方法は、多くの場所で開発中。
それが進歩すれば、特別な訓練を必要とせず、民間人が宇宙へ行けるようになる。
こうした方法の宇宙船では、アメリカのX-37Bという実験機が、最近、成功している。
ただ、これは…
アメリカ空軍の実験機。
気軽に見て回る日も…いつかは来るんでしょうか。^^
手に届かないものに届く時が、一歩一歩着実に進んで行ってるんですな。