【あらすじ】志村が死んだ件について、美鈴は瀬文に復讐など考えず自分の人生を生きてと言う。瀬文は警察を裏切り津田を十一とともに拉致したことを悔いており、その上情報屋の殺害嫌疑までかけられ、居場所を失っていた。そこに津田そっくりの男が声をかけてきた。一方当麻は、野々村とともに電気も空調も止められたミショウの部屋で、瀬文が帰るのを待っていた。寒いので捜査１課の電源からコードを引っ張り暖房を取っていたが、ブレーカーが落ちてバレてしまう。馬場は野々村にもうミショウはないのだから手帳と拳銃を返して出て行けと言われるが、野々村の拳銃は瀬文が持ったままだった。

【感想】あれ？ 十一がラスボス？ でも母親(のように見える女性)を気遣う十一と、王のように尊大に振舞う十一と、どこか性格が一致しません。でも十一は既に公安０課の捜査員をほとんど殺したと思われるし、野々村も殺そうとしたし、当麻や瀬文までも…。結局組織とか関係なく、十一１人の暴走になっちゃって、歯止めが利かなくなってきました。何故ここにきて十一は暴走したのか。あれは本当に十一のしわざなのか。結局十一を倒せばこのゲームはクリアできるのか？ そして気になるのは首のあざ。今回当麻と首にあざがある少年の回想シーンが出てきましたが、あれ十一だよね？ ひょっとして当麻と十一は姉弟？ たこ焼き鍋なんて特殊な料理を２人が食べてるのもなんか怪しいし。たこ焼きは好きだけど、どう考えても美味しそうにないんだがｗ それからエンディングに動いてる佐野元春が出てきて、佐野がドラマに出るなんて今まで考えられなかったことだし、仏壇の前においてあったからてっきり遺影かと思ってたってこともあるし、まぁ回想かなとも思ったり。そして今回も記憶を操作するスペックホルダーが出てきましたが、やはり顔は見えず声も変えられてました。しかしエンディングクレジットに城田優の名前があったんですよね。今日、聖は本編には出てきてませんよね？ てことはやはりあれが聖なのかも。しかし、序盤では組織の存在をにおわせ、中盤では組織の対立を描き、終盤に１人の人物がそれまでの流れを全部ぶっ壊すって、あまりに酷い展開に見えるんだけど、次週最終回、ちゃんとまとまるんでしょうか…。最終回が楽しみなような、名残惜しいような。今回もかなりハードな内容だったのに、ＤＶＤの告知んとこで戸田がしきりに「げっくげっく」と宣伝(戸田は次期フジテレビ月９ドラマの主演に決定)してたり、裏のシュレック３を茶化した緑野酒令九(漢字はうろ覚え)のポスターとか、係長が神戸の漫喫から動画上げちゃおうかな～とか、小ネタ満載でした。ちなみに私、最近すっかり「なんすか？」が口癖になってしまいました…。

【あらすじ】藻奈美の体に藻奈美の意識が戻ってきた。平介は藻奈美に今まで何があったのか、正直に説明する。しかし藻奈美はすぐに寝込んでしまい、しばらくすると直子の意識が出てきた。平介が藻奈美の意識が戻ったことを直子に話すと、直子はまた出てくるだろうと喜んだ。それからしばらくして、再び藻奈美の意識が戻り、その時間がだんだん増えてきた。そのうち昼は藻奈美、夕方から夜にかけては直子の意識が支配するようになり、平介は事故の前の３人家族に戻ったような幸福感を味わう。

【感想】うんまぁわりとヒネリなしに終わりました。予感はしてたけど。ラスト、藻奈美が結婚する時、直子と平助だけの秘密だった指輪の隠し場所を知っていたというのが、平介が藻奈美は実は直子の意識が入ったままなんじゃないかと疑うきっかけになってましたが、あんだけ長い間あのマスコットを持っていたら、自分で何か異物が入っているのに気づくかもしれないし、見つけたら母親の結婚指輪だというのがピンと来ると思います。また、しばらくの間直子と藻奈美は筆談で意思疎通を図ってましたが、その時に何かの折に直子が教えたのかもしれません。だってこのマスコットもう飽きちゃったからいらないやってポイっと捨てられたら困りますからね。だから作者としては含みを持たせた終わり方だったんでしょうけど、それほどじゃなかったかなぁ。どっちにせよ、平介は藻奈美を藻奈美として送り出した方が自分の人生を歩めるし、幸せになれそうですからね。彼女はいそうにありませんでしたが…。最後に今までのハイライトシーンが１分くらいにまとめられてましたが、正直このドラマの見所ってあのハイライトシーンくらいしかなかったように思いますｗ 返す返すもこのドラマは映画くらいの尺が合ってるよなぁ。それか２サスくらいでも充分だったかと。とくにミステリー要素はないので２サスより２時間ドラマくらいか。東野の話題作だからとりあえず最後まで見ましたが、ちょっとがっかりなドラマでした。