最近、爆笑の評価を戴いてますが、本人は至って真面目に書いてます。
というより、事実を記憶している範囲で再現しているだけなのですが・・・。

さて、今日は社会人一年目の話。
大学卒業後、大阪本社のある金融会社に勤務になりました。
社会人としての第一歩を大阪でスタートしたのです。

大学時代まで親元だったため、社会人で初めて独り暮らしをするあっし。
みんな一緒だと思いますが、今まで家族がやってくれていた部分を
独りでするのが大変で、すぐ嫌になってましたねぇ。

そして、そんな時に、「あの事件」は起こったのです。

その日は研修で、ある工場の見学でした。

見学が終わったころ、ポツリポツリと雨が降ってきました。
全員、傘をもっていないのでびしょ濡れになる一同。
とりあえず雨宿りしました。

で、ふと見ると、カッターシャツの袖口のところにアワ（泡）が見えました。

何だろうと思って、触ってみたら、泡が増えるんです。

何？何が起こったの？

事態を飲み込めず、不安になった私は、引率担当だった男性社員に聞きました

「すいません、なんかシャツから泡が出るんですが、クリーニングの失敗ですか？」

それを見た先輩が、真顔で私に聞きます。

「お前、濯ぎ（すすぎ）した？」

濯ぎ？ナニソレ？それっておいしい？

爆笑する先輩。笑ってないで教えてよぉ、とムッとしいる私に先輩社員は言った

お前、シャツを洗剤で洗った後に、水で洗い流してねえだろ?

「ハイ」小さくうなずくあっし。

「馬鹿w。お前。洗濯したら潜在で洗った後、水ですすいで洗剤を落とすんだよっw」

「ハイイ？？？」・・・もしかして、今出ているのはシャツを洗った時の洗剤？

そういえば、濯ぎって家の者には聞いていたけど、詳しく聞いてなかったなぁ。

で、もう一回、ワイシャツの袖口を触ってみる・・・擦られて泡がブクブク出てくる。

・・まるでカニやんけ・・と思った。

先輩が私を指さして「アイツ、洗濯の時に濯ぎしてないんだぜ」と大声で笑ってる。

その言葉で、同期の女性社員の目が一斉に私を凝視する。

固まる私・・・・袖口には結構な量の泡が出てる・・・・。


「キャー！」「嫌ぁー」

一瞬にしてパニックになりました。

その後、私はこの会社で「伝説の男」と呼ばれるようになるのですが、
そのスタートはこんな情けないエピソードでした

(o〃_ _ )チクショ－ぐれてやる