Nicotto Town


麗魔の区域


ひゅ~ドロドロドロ~っ

画像

もうすぐ冬も近ずき灰色の荒波おしよせるニコッと海岸。
実は秘かな心霊スポットだったらしい。

そこには、まだ若い一組のカップルが
死んだ事にも気がつかず波打ち際に立たずんでいた。

「なんで私達…ここから動けないんだろうね?」
「いいさ…君と一緒なら永遠にココに居たって幸せさ」

その時だった。
生前は名だたる武将だったらしい落ち武者や
色々な背後霊をひきつれた大物ボスらしき亡霊。
いかにも怨念ただよう花嫁姿の幽霊など
ドヤドヤと次から次へと化けの集団が押し寄せてきた…!

「な、な、なんだ!?ゆ…幽霊ーー…っっ!!?」

ふむ。どうやら君たちは自分が死んだ事に気が
ついていない様子だね。
ここは三途の海…
あの世へ渡る入り口の海なのだぞ?
ほら、その証拠に…足が消えているだろう?」

そう言われ足元を見ると波が泡立つその下には
足は消えて見えなくなっていた。

「あっ!本当だ…!!でも隣のお嬢さんには
まだ足がある様ですよ?」

「ふふふ…私はまだ生霊ですの。他の女の人と結婚式
あげてる彼の元へ行って、この-196℃で凍った冷凍サンマで
フルボッコにしようと向かっていたトコロだったですの。
そして、その首をこの袋に……」

「そ、そうだったんですか!…皆さん死んで
これから一緒にあの世へ旅立つトコロなのですね?」

可愛い笑顔に恐ろしい気迫を感じた彼女のほうが
さりげなく彼氏をかばいつつ言葉を続けた。

「そうそう♪まだお迎えさんは来ていない様子だし
ここは皆で酒でも飲んで待ちましょうや~♪」

呑みすぎで死んだ酔っぱらいだー幽霊。

なんでも夜に船で釣りに行くと現われて
「杯だ~杯をよこせぇぇぇ~~」…と杯を要求し
言われたとおり杯を渡すと「酒だ!酒はどこだ~!!」
海の水を杯ですくい始め、酒じゃないと怒っては
その海水を船にそそいで転覆させてしまうという。

ここらで少し昔話にもなっているハタ迷惑な幽霊まで居た。

「そうですな。ここで会ったのも何かの縁。
どうですかな拙者の酒つきあっていただけますかな」

名だたる剣豪だった様子の凛としたたたずまいな
侍の霊が言った。片手には日本酒を持っていた。

「これはこれはv かたじけない!どれ、ぜひ一杯」

「うふv じゃあ私のシャンパンもどうぞ~v」

その隣には、いつの間にか現われた豪華で真っ赤な
服を着た美しい女性の霊までが、手馴れた手つきで
シャンパンをそそいでいた。恐らくドコか高級店の
夜の女王様なのかもしれない。

「なんと!今宵はこの世とも思えない美女達がそろい
旨い酒まで飲めて、なんと楽しい夜なのだ!
さてそうなるとつまみが欲しいトコロですな♪
よし。ここは1つ私におまかせいただこう!!」

日本酒とシャンパン。
とんでもないチャンポン呑みで、すっかり上機嫌に
なってきた酔っ払いだー幽霊。だが…それがいけなかった。

実はこの男、名だたる高名な陰陽師【A】の
従兄の妹の叔父の父親の従姉妹の母親の親戚の
血を引き継ぐ、ちょいと神通力を持つ術者だった。

「ぬうぅぅんん!!!燃え盛れ火の玉ーーー!!!」

…くつくつ。…ふつふつふつ。…グツグツグツ…!!

集まった幽霊達の蒼い火の玉が、いっせいに火力を増し
海の水をグツグツ煮えたたせはじめた…っ!!

「どうだ♪ 豪華!海の水鍋の出来上がりなのだ~っ♪」

しょせん酔っ払いの幽霊。
そこに常識も知性も理性もあったものではなかった。

「あちちちちぃぃーーーーっっ!!?
海の水が煮えて熱くなってきたっ★こりゃたまらんっ;;」

「私、このような下品な集まりには居たくありません事よっ」

「私まだ未青年だもの~もう眠いし帰る~っ」

海の水が煮えて足がないけど熱さに我慢できず消える霊。
その場の雰囲気に呆れ返り姿を消すお嬢様らしき霊。
お酒は飲めないセーラー服の美少女も退屈して消えた。

ばかもーーん!!せっかくあの世に成仏しに渡る
霊達が、次々に消えていっているではないか!!
貴様…この責任どうとるつもりなのだーっ!!」

「す、す、す、すんませーーんっっ;;」

責任感あふれる落ち武者の霊に追いかけられ
成敗されそうになり逃げるように酔っ払いも居なくなった。

そして…霊達は次々に消えていき、
また海岸にはカップルの霊だけが残ったのだった。

「………なんだったんだろうね。」

「…うん。何がしたかったのかしらね…あの人達…。」

「僕達も、こんな海岸で自縛霊になってないで自由に
浮遊霊になったほうがいいんじゃないかな?」

「そうね…行きましょう…v」

そうして。海岸は綺麗に除霊され霊気も消え…
後には、ほどよく塩茹でになったサンマだけが残っていた。


                        …【完】 …??







ま…また訳わからん文章で長くなってしまっ…た…Σ(><;
でも、こんな感じの内容だった…かな?? (脚色入り。)

昨夜は【皆で遊び隊】の方々と海岸で
ちゃぷちゃぷ波で足を消して幽霊さんになってました♪

こう…波が押し寄せてくるタイミングで
白い波のところクリックするとズボッ!!って
足が波打ち際に入って波立ち自縛霊になります。
ここから動けなくなるのです。(苦笑)

なかなか難しい技でしたが楽しい夜だったのですv
いい息抜きになりました(^^;
これで現実逃避から戻ってこれるかもです(苦笑)
また一緒に遊んで下さいましね~!!

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2010/12/11 01:07
>karinto さんへ
これはこれは勇猛果敢!名だたる武将だった
karinto殿ではありませぬか!!いやはや。
私のような若輩陰陽師の身分で御会いできるのも
幽霊になった特権という事でございますかな!?(笑

いつも楽しいネタ…もとい。楽しい集会のお知らせ
かたじけないで候!!また修羅場を乗り越えたら
参上つかまつるので仲間に入れて欲しいで候!!
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2010/12/07 17:15
あの海岸では
そんな壮大なドラマが展開されていたのか…(≧∀≦)

拙者も時代を超えていろいろな人たちと出会えて
楽しいひとときであった。

…って、もう落ち武者じゃなかった。

また、修羅場過ぎたら遊びましょうね~☆
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2010/12/06 00:13
>月のわんこ❤ さんへ
登場人物が多いと、どうしても話が長ーーくなっちゃうん
ですよねー(苦笑)でもたぶん全員紹介できてる…かな?(^^;

わんこ姫も背後天使霊やらカッパの亡霊やら引き連れて
迫力あるお化け様だったですよぅ~♪
バカ騒ぎサイコーっすv また皆で遊びましょうね~!!
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2010/12/05 22:56
うん、サンマが冷凍されて固くなってるから・・とか、
お酒で盛り上がってるな~とか、
火の玉で海がグラグラしてるよ!とか、

聞いた覚えはあるけど、麗魔ちゃんのお話おもしろかった^^
一般人の人も、話合わせてくれて、楽しかったね!
またバカやりに行きましょうww
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2010/12/05 20:21
>Nico さんへ
だいたい皆の会話をまとめると、こんなのだった
…様な気がしたんだけれど(^^; ちょっと違った?(笑)

あのカップルも最初は移動しようか~言ってたのに
いつのまにかメンバーのごとく会話に入ってて
なんか面白い事になってましたよね~★
これだから皆で遊び隊は楽しくてヤメランナイっ!
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2010/12/05 19:50
(o^-')b グッ!
さすがですね~!
自分もその場にいたんだけど、そんなことは忘れて楽しく読んじゃいました。
白い波を見つめて一心不乱になってたけど、いろんなことが起こってたのね~。
一緒したカポーも面白い人たちだったね。さらりと会話に入ってたし。
やっぱりこの世は面白い。死ぬには早いな。



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