Nicotto Town


ようこそお越し^^


レインボーフェザードラゴン その15最終話


夢のネタ提供 ラト
原案夢に見た方 Yureさま
アレンジ ラト
メイド部隊原案 Yureさま

え~、Yureさんがご覧になった、楽しい夢をもとにお話作ってみました。
テーブルトークRPGの旧ソードワールドの魔法や設定をお借りしました~♪


見事な牛刀捌きで、ユライアさんはついにレインボーフェザードラゴンを解体し終わった。
「さあ、お嬢さん方。これから血抜きを始めます事よ!」
血まみれの牛刀を拭き清め、そう号令をかける。
メイド部隊の面々が一斉に駆けつけ、ユライアさんの前に整列する。
そして協力して、レインボーの巨体を、解体して組み立てなおした大八車の方へ運び出した。
一見、なよやかな乙女達だが、その怪力ぶりには驚かされる。
私たちも慌てて手を貸そうとしたのだが、慣れていない者は手をださないで下さいと断られてしまった。
あれよあれよと見ているうちに、かの鳥は大八車を解体した台に逆さにつるされた。
そのまま血抜きされつつ、外の皮膚には幾重にも香草塩がまぶされてゆく。
その様子を監督していたユライアさんが、いきなり衣を裂くような悲鳴をあげた。
何事かと彼女を見やると、両頬に掌をあてて驚愕の表情で吊るされた鳥をみつめている。
「あああぁぁぁ~~~なんてことなのおおおぉぉ!!なんて初歩的なミスを犯してしまったの~~~!!」
その尋常でない様子と叫びに、メイド部隊全員が集まってユライアさんを取り囲んだ。
彼女はがっくりと膝をつき、両手を握りしめてぶるぶると震えている。
顔色は真っ青だ…よほどのことがあったとしか思えない。
私たち4人は顔を見合わせ、頷きあった。
代表して私がユライアさんのぞばにいき両肩に手をかけた。
「ユライアさん、どうしたんです?私たちに解決できるなら、どんな事でも手を貸します。それが我らの仕事です」
「…に…は…ませんの」
ユライアさんは視線を私の方におよがせ、小さく呟いた。
「なんですって?」
「あの大きさだと、お店のオーブンにはいりませんのよ!」
「おーぶん?」
おーぶんにハイラナイ…おーぶんって、オーブンのことか?
「なんてこと~~!料理人たるこの私が、素材の大きさを見誤るなんて!!ああ、どうしましょう~~せっかくのレインボーちゃんをローストできないだなんて!!」
そう叫ぶなり、ユライアさんは肩を震わせ、私の胸に取りすがって号泣し始めた。
メイド部隊のお嬢さん方も、それにつられて泣き始める。
「ユライアさま~~泣かないで~~」
泣き叫乙女達の阿鼻叫喚・・・どうしたらいいんだ。
泣き崩れそうになるユライアさんを抱きとめ、私は救いを求めて仲間たちの顔を眺めていった。
すると、ずっと何かを考えていたカメリアがはっと顔を上げた。
「ここから徒歩で一日の距離に、火山があっただろう。あそこの火口で炉を作って蒸し焼きにしたらどうだろう?」
「火山の地熱を利用するのだな。ふむ、いけるかもしれぬな」
アイリスがそういい、リリーも目で同意をしめした。
そうか、さすが博識なカメリアだ。
ユライアさんは泣くのをやめ、同意を求めるように私の顔を見上げてきた。
「そうですわね…諦めるなんて、料理人の魂にあるまじきことですわ!」
再び彼女の瞳に、魂の炎が燃え上がり始めた。
「皆さん、泣いてなんかいられませんことよ!レインボーちゃんの中を洗い清め、詰め物をいたします!!」
やりますわよ~~!と雄叫びを上げて、ユライアさんはレインボーフェザードラゴンに突進していった。
…なんて立ち直りの早い人なんだ。
詰め物をする作業は、一糸乱れるメイド部隊の活躍で、完璧に出来上がった。
巨大なローストチキンの焼きあがる一歩手前のものが、組みなおされた大八車に積まれている。
それを満足そうに眺め確認してから、ユライアさんはぼーっと見物していたわたし達4人の方に歩み寄ってきた。
「皆様、ここまでほんとうにお世話になりました。改めて火山までのッ道案内と、帰路の道中の護衛をお願いいたしますわ」
「いえ、レインボーフェザードラゴンを捕まえて、店に持ち帰るのが私たちの請け負った仕事。当然のことです」
「皆様の仕事ぶり、ほんとうに素晴らしかったですことよ」
ユライアさんはパン!と両手を打ち鳴らし、高らかに宣言した。
すっかりと夜が明け、燦燦と降り注ぐ陽光を背にして叫ぶ。
「さあ、レインボーちゃんをローストしに参りましょう!」

火山口への旅は、これからだ
「花咲ける乙女達」と「マダム・ユライアとゆかいな仲間」の冒険は、まだまだ続く!
・・・私たちの性格も変えられそうだが・・・。
                                 FIN


お待たせしました~ お粗末さまでしたm(^^;)m

アバター
2010/12/04 20:06
沙羅さま
いつもメイド部隊…もとい、ユライア親衛隊のコスをありがとう^^
ユライア新鋭隊体調の名誉は貴方の物♪

そうやねん、やっと完結まで漕ぎつけた~。
いつでも続編かけそうやけどw
リクエスト、ありがとうね~
もちろんローストのドラゴン、ぎょうさん召し上がれ~^^
アバター
2010/12/04 16:39
「ユライア様、レインボーフェザードラゴン、全て積み終わりました♪
 これで、いつでも火山口に向けて出発できますわ♥」
 by ユライア親衛隊隊長(晩餐用の酒とバゲットまで持って準備万端ww)

完結したね~~^^
私も切り落としで構へんから、ローストしたドラゴンの肉を食べさせて!
それと、番外編・外伝のリクエストにも追加で挙手~ヽ(^o^)丿
アバター
2010/12/03 23:48
らてぃあさま
いつも感想をありがとうございました^^
話が進みにつれ、終わりにたどりつけるのかな~と不安になったりもしたけど。
やっとここまでたどり着けました。
レインボーのロースト、たんとおあがりください^^
アバター
2010/12/03 23:45
Yureさま
ありがとう^^
やっと、やっと、完結しました。
ほんとうにお待たせしました><
私の冗談半分のブログ、Yureさんの夢、そしてみなさんの感想。
どれが欠けてもこのお話は成立しなかったやろうな~^^

マダム・ユライアは、もう独立法人のようなものw
またもや、面白い話がありましたら、乙女達を巻き込んで暴走すると思いますw
そのときはよろしくです^^
アバター
2010/12/03 23:39
マサ吉♪❤さま
リターンオブジェダイ…やないw
リターンマッチはそのうち書くかもです^^
アバター
2010/12/03 21:47
完結おめでとうございます。
巨大ロースト、余るだろうからぜひ私にも食べさせてほしいです。
アバター
2010/12/03 21:31
完結おめでとうございます~! ラトさんおつかれさまでしたw&ありがとうございましたww 
もとはといえば他愛のない夢の話が、ここまでエンターテイメントになるなんて物書き力おそるべし、です。 連載が進むにつれてマダムの暴走と、乙女のみなさんのとほほ加減が楽しくてx2ww ・・・お名残り惜しいから、番外編・外伝をこっそりリクエストww かっこいい乙女のみなさんの冒険が読みたいひとー! は~い!(もろ手で挙手!)
アバター
2010/12/03 12:49
エピソードもたのんww



月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.