綺麗な黒は私の夢 16
- カテゴリ:恋愛
- 2010/11/20 19:37:46
「じゃあ、リハーサル行くよ!!」
赤羽根監督の声がする…
もうそんな日だっけ…??
「明日香そんなにかたくなんないで!!」
「厚樹…お前はイザという時にミスをする。
リハーサルがよくても、本番が駄目なら意味が無いんだからな!!」
「んだよ、寒樹!うっせーな!!」
「事実を言ってるまでだ!!」
「んだと!!」
「待った!!!」
「「ん?」」
二人とも…
「ココ…舞台上手なんですけど…?」
そう、つまり本番ならお客さんに丸聞こえ…
「・・・分かったよ…」
「素直に聞いてくれれば良いんだよ。」
「じゃあ、リハ始めるよ!!」
―第16話―
―開始―
体育館の校庭側にある扉の前で体育座りをしながら考えた。
あの後のリハーサルは何のトラブルもなく終わりを迎えた…
本番何が起きるか分からない…
例えば、ずいぶん前に縁日行ったでしょ?
あの時誰かさんと喧嘩しかけたこと…あったよね…?
だから、その恨み晴らす為に文化祭ぶっ潰すとか…
あぁぁぁぁぁぁ!!!
考えただけで嫌だなぁ…
「どうしたんだよ明日香?」
衣装を着た厚樹が後ろから声をかける。
「いや…何でもない…」
顔を膝に置かせる。
顔見られたら、絶対何かあるように思われるぅ…
「何かあったな。」
私の隣に腰をおろす。
やっぱり…分かる…か…
「…前に縁日行ったでしょ?あの時誰かさんと喧嘩しかけたこと…あったよね…?
だから、その恨み晴らす為に文化祭ぶっ潰すとかあったりとか…
って考えてたんだ…」
「・・・・・」
何も返事がない…
やっぱり、心配し過ぎなんだよ…私が…
「やっぱり、今の忘れて!!」
「・・・・・」
しかし反応がない…
「もしそうなっても、良い方法あるぞ?」
「えっ?」
「それは______________」
なっ、なるほど…でもそれって…
「ねぇ…いちおそれもそれだし…先生に怒られないよね…?」
「大丈夫だ。そっちの方がリアリティあって面白いだろ?」
「でっ…でも…」
「大丈夫、だって!」
気のせいかな…?
厚樹の笑顔が、いつもより活き活きしてる…
何か変なこと考えてないよね…?
――――――――――――――――――――――――――――
「スタンバってよ!!!」
赤羽根監督の声…
うわぁ…緊張する…文化祭1日目…明日もあるのか…
心臓バックバク!!!
『じゃあそろそろ交代??』
「うっ…うんって、よく緊張しないね…」
『だって…何でだろう…?』
「良いよ…ね…そういうの…」
あっ、…意識…が…
「どうしたの?鎌内さん?」
『いえ、何でもありませんから…安心して下さい。」
「そう、なら良いけど…」
≪ブー≫
すごく機械ぽい、舞台の始まる音がする…
<それでは、1-Bの劇『遠い昔のくノ一少女』を開始します…>
行くよ!!明日香!!!
「何か、変な気分…」
―第16話―
―開始―END
♪
γ⌒ヽ γ⌒ヽ
レ⌒ヽ > - - く /⌒l 今日は、
ヽ、 / \ノ みんなで仲良く
/ ', ステキを配達しました。
| ● ● |
'. Å ,' \/
\ _____ / /  ̄ ̄ ヽ
ノ , (⌒) \ | o _ o ',
(_/|  ̄ \__厂 (・・-) \
ハ┴ /  ̄| 、 ̄ ヽ_ ) ) ) )
弋)---┬イ ヽ ゝ__ノ
し'  ̄ホ