✪森の木
- カテゴリ:30代以上
- 2010/11/19 21:55:36
森の木は春には若葉を出します。
冬には葉を落ちさなかった杉の木や松の木や椿の木は、
隣近所の木々に葉っぱが生まれて行く時期が大好きでした。
小さな芽が出て小さな葉っぱが生まれて成長していく、
自然の生命の力を毎年感動していました。
その時期から森はにぎやかになります、やぁ今年もお会いしましたネ。
ヤッホー今年もよろしく、ペチャクチャとあちらこちらでおしゃべり。
ある年の春先の事でした。
いっも森で最初に白い花を咲かせて杉や松や椿の木を喜ばせる、
こぶしが一つも花のつぼみをつけませんでした。
杉や松や椿は大きなこぶしの木を案じました、
どうしたんだ赤い花を冬から咲かせる大きなヤブ椿の落胆ぶりは大変な物でした。
毎年楽しい会話を交わしてきた親友でしたから、
こぶしの木に何度も声をかけても答えはしませんでした。
とうとう他の木々の芽が出始めました芽が出た木はこぶしが寝たきりにびっくり、
早く起きすぎたと慌てて首をひっこめるものもありました。
そのうち事情は森全体に知れ渡りました、
春がすぎて夏になってもこぶしの木に変化はありませんでした。
そのうち意地悪な木はこぶしの木の悪口を言うようになりました、
真夏の森はうっそうとした緑の葉でうまります。
そこに葉をつけない木が立っている美しいとは言えないからです、
美しい森をほこつてきた木々は次第にこぶしの存在が邪魔になってきました。
ヤブ椿は哀しくてしかたありませんでした毎日泣いていたのです、
すると雨宿りに来たキジバトの夫婦にその話をしました。
キジバトは雨宿りも陽よけもかくれんぼも出来なくなった裸のこぶしを見て、
鳥も近付けなくなっている事を改めて知りました。
春早く白い花を咲かせて鳥たちを元気づけてくれたこぶしの力になりたいと思いました、
ガサガサと言う音に森の木々が目を覚ましました。
今日も一日天気のようで空は明るく澄んでいました、
そんな中濃い緑色の森に真っ白な木が一本輝いていました。
あ!! こぶしの花だ、こぶしが咲いた、おーいこぶしが起きたょー。
ヤブ椿は飛び起きました、隣のこぶしが真っ白です。
ヤブ椿は涙で目の前が白くぼやけてしまいました、
涙をふいて良く見るとそれは白さぎでした。
こぶしの枝に白さぎがいっぱいとまっていました、
次の朝森はオーケストラの音楽で目が覚めました。
こぶしの枝には声の良い鳥たちが集まって優しく美しい音楽を演奏していました、
森中がおおさわぎです。
しみわたるように奏でる鳥たちの声で森は幸せでした。
次の朝こぶしの木の下に人間がやって来ました、
やっぱり駄目だなぁーと言ってこぶしの木を切り始めました。
木を切る音に森の木々は目を覚ましました、
ヤブ椿はびっくりして体が硬くなってしまいました。
森の木はこぶしの木が切り倒される前の日の、
楽しいお祭りの様な出来事をしばらく話題にしました。
それから葉を黄色や茶色や赤色に色づかせる仕事におわれました、
やがて森はこぶしの木を忘れてしまいました。
ヤブ椿だけは今年も花をつけながらこぶしの木を思っています。
書いてみ~~自分のとこに。
映画てきかーーー。
話してみ~~ょ。
まだいない。
居るでしょ・・バンさんには。
私も残したいって、産めないし。
みんな誰かを忘れずにいるんですよねー。
私はヤナギの木ですねー風をユラリユラリとうけながして、
お化けが来るのを待っています。
おどろ木ももの木シャラの木です。
だからこそ美しいし、輝く日々があるのでしょう。
子供を残せた私たちは幸せものです。
人を思う気持ちは
忘れずにいたいものですね。
結末は悲しいですが、
ヤブ椿が切られてしまった
こぶしの木をずっと
思っているところに
希望があっていいです。
道にそって並んで生えています。白い花が一斉に咲くと、本当に気持ちが和みます。
生まれ変わったら、何になりたいか?とA子さんと話ていて、
私が、富士山の樹海の木に生まれたい。
何百年と生きて、世の中の移り変わりを見て育ち、大木になるの。
そしてある日、枯れて倒れて、
そして、新しく芽を出した植物や若木の栄養分になって、土に帰りたい。と、言ったら
A子さんは、それいいね~と言ってくれた。笑。
ブラボーさんは生まれ変わったら、何の木になりたい??
いや~、自分ながら
いい詩の続きを書いたよ。
基本の詩がいいからね。
また、私も詩を書こうかな~。
めずらしく、まじめなコメントにベックリでし。
周りの木々達を喜ばせていることでしょう。
「やあ、ヤブ椿!また会えたね」・・・。
誰でも思ってくれる人は、必ずいるものですウランさんにもネ。
『こぶし』
こぶしのように沈黙のまま・・・強い意思を持っていたい。
そして、静かに・・・去っていきたい。
でも、きっと「こぶし」の存在を忘れずに森は生きてるはず。
だって・・・誰もが通りすぎる運命だもん(涙)
私には理想だけど、きっと無理なんだろうなぁ〜