Nicotto Town


ぐだぐだ真誠日記


フェアリーテイル ~百年の恋物語~ 12 


「百年前の出来事」

グレイ「すみません!!!」

村長「おやおや?あなたはこの前の魔導士さん。どうなさったんです?」

グレイ「実は聞きたい事があって・・・」

村長「え?百年前のあの城についてですか??いいですけど・・・まぁ中に入ってください」

しばらくして村長はたくさんの資料を抱えて部屋に入ってきた。

グレイ「これが・・・」

村長「はい・・・これが百年前のあの城についてです。まぁ・・・簡単に話しますとね・・・


―――昔このあたりには、大きな戦争が何度も起こっていました。こ

の辺りの土地を巡っての戦争です。仲の悪い兄弟が親の遺産を取り

合って始めました。その兄弟の兄のほうがこの町の城の王でした。

その王には娘が一人居ました。名を・・・リーチェ。リーチェは戦争には

反対でしたが・・・そんな少女の思いもあっけなく片付けられてしまうの

です。

そんなある日リーチェは町の少年と恋の落ちました。しかし当然のこと

ながら二人は結ばれません。

そしてそんな中、王を弟の手によって殺されるのです。

弟は娘のリーチェにも手を出しました。城の兵士たちはリーチェを先頭

に王の仇を討つべく、戦争を起こしました。

そして・・・・その兵士の中には少年の姿も・・。少年はこの世界で娘と

結ばればれないなら、娘を守り死ぬ覚悟を決めたのです。

しかし・・・娘は結局殺されました・・・・。―――

と言う物語です」

グレイ「・・・・・少年て?」

村長「さぁ?そこまでは・・・しかし戦地に行って帰って来なかってのは真実ですね」

グレイ「リーチェ・・・」

村長「そして今でもあの城では娘リーチェの亡霊が住んでいるという噂です・・・」

グレイ「有難うございました!!!」

グレイは村長の家を飛び出した

グレイ(リーチェ・・・・お前はずっとその少年のことを待っていたのか??お前は・・・百年も一人で・・・・・リーチェ・・・・・・・・・)

グレイは城に着くと急いで階段を上った

グレイ「リーチェ!!は!?リーチェ???」

グレイの目の前にリーチェらしき黒影がうずくまっている

グレイ「リーチェ・・・俺・・・・俺・・・・」

リーチェ「くるな くるな   」

グレイ「リーチェ・・・?」

リーチェ「童は ヒトリ ヒトリ ナノ ダ」

グレイ「違う!!リーチェ!!!!違う!!!」

グレイの足元の階段が崩れる

グレイ「リーチェ!?リーチェ!!!!!!!」

落ちながらグレイの目の前に過去の映像が流れる

リーチェ「待って!!行かないで!!!」

少年「約束する・・・必ず帰ると」

リーチェ「嘘!!そういって誰も帰ってこなかった!!」

少年「俺は嘘はつかない・・・そうだろ?」

リーチェ「でも・・・」

少年「約束する・・・何年経とうと・・・・・必ず帰る・・君の元に」

リーチェ「・・・・約束よ・・・”グレイ”」

グレイ「・・・・そうだ・・・約束した・・・・・・」

場面は変わり

敵兵士「哀れな娘だな・・・あの兄王の娘なばかりに・・・・」

リーチェ「黙れ!!父の侮辱をするな!!!」

敵兵士「最後に見取ってくれる奴もないのか?恋なんかも知らずに死ぬなんてな・・・本当に哀れだぜ」

リーチェ「恋なら知ってる!!あの人は・・・グレイは帰ってくる!!何年経っても!!!!必ず帰るっと約束したんだ!!!!」

敵兵士「残念無念・・・お前の見方は誰一人生き残ってないぜ^^そいつも死んでるよ」

リーチェ「黙れ!!」

敵兵士「安心しな・・・・すぐに傍にいけるよ・・・・」

グレイ「リーチェ・・・・あれから・・・ずっと待ってて・・・くれたのか?俺・・・・・行くから・・・約束・・守るから!!!!リーチェ!!!」



リーチェ「・・・・ぐ・・・レイ・・・・」



ナツ「で?ここがスミレの町か?」

ルーシィ「そうみたい・・・」

村長「あれ??なんで魔導士さんが??」

エルザ「依頼で来ました。城の亡霊退治で・・・」

村長「え!?そ・・・そんな依頼頼んでませんよ!!!」

ハッピー「どうなってんだ??」

次回「約束 魔の手」

#日記広場:自作小説

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2010/11/16 20:50
続ききになりますね-^^;



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