Nicotto Town


シン・ドラマ汁


ドラマ【相棒】

相棒season9
テレビ朝日 水曜夜9時~
【あらすじ】イベント運営会社の社長・三木が社長室で殴られ死亡した。杉下は部屋の中に落ちていた、本に挟んであるような新刊案内の小冊子を気にする。その案内には、三木のプロデュースにより伝記の発刊と回顧展の開催が決まっている夭折の画家・有吉比登治の伝記が掲載されていた。杉下は小冊子はこの伝記から落ちたものと推理するが、本自体は部屋にはなかった。回顧展には有吉が自ら引き裂いたと言われている遺作の「晩鐘」がそのまま展示される予定で、話題となっていた。三木のオフィスでスタッフに事情を聞いていた杉下神戸は、伝記の参考にした手紙を提供した、有吉の友人・という老人と出会う。

【感想】最初っからもう誰が犯人だとわかりきったストーリーで、事件としてはありきたりのものです。しかし今回は犯人やトリックを暴く話ではなく、何故やったか、つまり推理評論家が好きそうな言葉で言うと、ホワイダニットがテーマのミステリーということになります。このホワイダニットというミステリーの形式は、事件のトリックよりも犯人や被害者の心理的な関係が、謎を解く重要な手がかりとなるため、他の形式のミステリーよりも心理描写を色濃く描く必要があり、結果心に響く作品が多いジャンルだと思います。今回、私は既に2回見ているのですがw 榊が夭折した天才的な友人に対し、どのような感情を抱いていたか、よく描かれていたと思います。まぁ8割方米倉の功績ですがw 米倉って若い頃にはわりと個性的な顔立ちの俳優さんだなぁと思ってましたが、こぎれいなじいさんになりましたね。まぁそれはともかく、最初有吉と榊の関係は、有吉が繊細で優しい性格だったということから良好だと思われていたものが、杉下たちが榊の持っていた手紙を読んだことから、実は有吉は鼻持ちならない傲慢な性格で、2人の仲は言うほどいい関係ではなかったのではないか、という流れになりながらも、ラストには実は2人はお互い歯に絹着せぬ議論ができる本当の意味での親友であり、プライドの高い有吉は最期に榊に会いたいがため、嘘をついたが、結局その嘘のため最期に会うことがかなわなかった、という悲しいお話でした。今書いてても涙出るわ。そして、晩鐘は有吉が最期の力を込めて描いた傑作であり、有吉の死に際に間に合わなかった榊にとって、晩鐘には有吉自身と同じくらいの価値があったのでしょう。だから話題性しか考えず絵を傷つけようとした三木を殺すしかなかったのですね。もし三木が晩鐘を傷つけていたら、きっと榊は親友が再び死ぬのと同じくらいのダメージを受けたでしょう。ある意味榊は、まだ生きている有吉が中に存在する自分を守ったのかもしれません。さて、いつもこういう絵が出てくるドラマで思うのですが、一体あれらの絵は誰が描いているのでしょう?w そこそこの絵でないと天才画家の作品には見えないでしょうが、既存の絵を持ってくるわけにもいかないし…正直今回の晩鐘という絵は、自分はそれほどいい絵だとは思いませんでした。まぁ、私の見る目なんて知れてますけど、一体誰が描いた絵だったのか気になりますw あと少し苦言を呈しますが、杉下と神戸は、榊が迷わず手紙の入った箱を手に取ったから彼を怪しみましたが(私もあの時あれっと思いましたが)、よく考えてみたらその手紙類は榊が出版社に提出したものですよね。てことは、自分が持ってきた(あるいは送った)箱を選んだのなら、不思議はないのではないでしょうか。あの箱の来歴はあの時点ではわからないんだし、ちょっとあれだけで怪しいと判断するのは早計かなと思いました。久しぶりなので長くなっちゃったな~w

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2010/11/21 16:06
じっくりしっとりしたミステリーをお好みの方はこのエピソードが、
警察内部の不正やどんでん返しなどが好きな方は過渡期を好む傾向にありますね。
どちらとも神回とまではいかないまでも、なかなかの秀作ではないかと思います。
初回2回の前後編のやつは………あまりお好みの人がいないようでw
相棒とトリックはほんと面白いんだけど気が抜けないです。
2度3度見るのが本当はいいんでしょうが、時間がないとなかなかそれもできませんしね~
アバター
2010/11/21 14:01
過渡期に進めない理由の1つに、この最後のアトリエを見終えてなかったんでしたw
相棒って、難しいので、ながら見が禁止なのが録画が貯まる理由ですね。。。
小説では圧倒的に、犯人が分かっていて、何故犯行に至ったかとか、の謎ときが好きです。
今回は本当渋かったですね~(役者がか・・・?
芸術家のスートーリーはひと癖あって、ちょっと難しい気がしました。
録画消さないで、また年末あたりに見返そうかしら。。。



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