うちの家系はみんな童顔である。
私が28歳のとき、ホワイトディーを女性たちにお返しするため、
会社の男性代表として、みんなの分をまとめて、
買わなくてはいけないことがあった。
その店で、いきなり店員が
「あのーこのチョコレートには、アルコールが入ってますが、
未成年の方には、、、。」と、云うのである。
私は、この手の誤解には慣れている。
まるで刑事のように無言で、車の免許書を胸ポケットから
出して見せる。
「ああ、失礼しました。」と、店員。
いったい私をいくつだとふんだんだ！えっ！である。
このように、私の家系は私を含め、ひどい誤認をされるのだ。

それは、私が小学生３年生のとき。
私は、軽い交通事故にあった。
それは、たいしたことのない事故だった。
左折する車が、軽くお尻に当たったのだ。
しかし、その運転手は、ご丁寧に警察を呼び、
私の保護者に来てもらうように云うのである。
私は、自宅の電話番号をいい、警察が連絡を入れ
私の母が登場した。
警察「あの！お姉さんじゃ、駄目なんですよ。」
警察は、なんと母を、この私と兄弟と間違えているのだ。
33歳だよ、いい加減にしろよ。と、私は小学生ながらに思った。
帰り道、母は私に
「お姉さんて、なぁ！」
もう1回
「お兄ちゃん、お姉さんて、なぁ！」
なんで2回云うねん。
うれしさまるだしである。
て、いうかあなた、小学生に間違えられてるんですけど、、、
そんな私の心中など、どうでもいいくらい母は上機嫌なのだ。
ったく。である。例え軽いといえど、息子が交通事故にあったというのに、、、

そして、次に、阪神淡路の震災のときの話である。
抽選で仮設の住宅が当たらないので、
仕方なく民間の借家を契約することになった。
その引っ越しに、なんと2ｍ20ｃｍもある黒人男性が、
ボランティアとして、お手伝いしてくれることになったのだ。
以下、弟からの報告。
弟「兄ちゃん、おかんと、黒人の人が、いっしょになって、引っ越ししてんねんで。
その絵ズラ、おもろない？」
私「確かにめっちゃ、おもろいなぁ。」
母はちなみに、身長153ｃｍである。
弟「ほんでな、なんか終わるたびにおかんなぁ、
黒人の人に、サンキュ。とか云うてんねん。」
私「ぶふっ。」
弟「ほんでな、ここぞというときは、サンキュ、ベリーマッチ。
とか云うてんねん。どない思う？」
私「（爆笑）ハハハ＾＾ありがとうでええのに、、、なんで英語やねん、、、」
と、弟のおもしろ報告をお腹をかかえ聞いていた。

私は、このときあらためて、うちのおかんのおもしろさを、
実感させられるのでありました。おわり＾＾