世界の終わり。
- カテゴリ:自作小説
- 2010/11/07 19:01:23
ある日・放課後の教室での出来事。
「 明日なんか、来なければいいです。
そうすれば、 クロ と グレイ とずっと一緒に居られます。」
少女は、呟くようにそう言った。
「 それに・・・、こんなつまらない毎日なのですから
一度、壊れてしまったほうがいいのかもしれません・・・」
少し、哀しそうな 辛そうな 表情で少女は隣に居る少年に
問いかける。
「 ねぇ、そうは思いませんか? クロ 」
クロ と呼ばれた少年は、
ゆっくりと 少女のほうを見て微笑みこう言った。
「 そうゆうのもいいかもしれないな。。。
でも 俺は、今とは違った未来の シロ と グレイ を
隣でずっと見ていきたいとも思うんだよね。
・・・だから俺は二人がずっと俺と一緒に居てくれる明日なら、
このままで いいよ。」
少し間があって クロ は続ける。
「 だけど もし、未来の俺の隣に 二人が居ないのなら
俺は 世界 を 壊しに いくよ。
・・・なんてね?」
クロ が微笑む。
二人の間に沈黙が続く。
きっちり三十秒後、 シロ が口を開いた。
「 クロ が言うと冗談に聞こえません。」
シロ がそう言って笑ったとき
教室のドアが開いた。
「おっ、 グレイ おつかれさん。」
「生徒会の仕事、終わったんですね。」
「 あれ、、、二人とも待っててくれてたんだ。」
「 当たり前だろーー。」
「 何を話してたの?」
「 世界の終わりについて、、、です。」
「ふーん。くだらないね。」
「 あはは。
・・・大丈夫。世界は終わらない。
二人が居る限り 俺が、終わらさないから。」
「 意味わかんない。」
「 グレイ 、、、クロ がおかしいのは
いつもの事ですよ。」
「 あぁ、それもそうだった。 今更か。」
「二人とも、怒るよ?」
(二人が俺の隣で笑ってる。
それが 世界が終わらない理由。)
えんど。