綺麗な黒は私の夢 8
- カテゴリ:恋愛
- 2010/11/06 08:09:29
あれから呆気なく終わった夏休み…
まだ顔がニヤケてる…よね…?
「明日香ー、聞こえてるー?」
「うーん?なぁに…?」
あぁ、何か…気が楽って感じ…
「転入生くるらしいよ。長野から」
ビクッ
長野…私の前の前のいた都道府県…
ちなみに前は、大分。
「私知ってる子なわけないよ?だって、長野は広いからもっと違うところの子かもよ?」
「水城中辺りの子らしい…けど…?」
「ふーん…って…えぇぇぇ!!!!」
―第8話―
―転入生―
私は心臓がすっごいドキドキしてる…
まずい…まずいって…
どうしよう…
「どうしたんだよ、明日香。」
「ふぇ?」
目の前にいたのは零ではなく、厚樹く…厚樹だった。
「だからどうしたんだ?」
「あっ…えっと…転入生がもしかしたら、私が__の時の知ってる人かも…」
「えっ?明日香って知られちゃまずいことあったの?」
不思議そうに零が聞く。
「私が、不良だったこと…」
「あぁ…明日香のお父さんが教えたんでしょ?」
「どっ…どうして、零がそのこと…」
私…零に嫌われると思って言ってなかったのに…
「勘。」
「えっ?」
勘???
「明日香のお父さん、そんな感じプンプンするもん。」
「へっ、へぇ…」
私には、普通のお父さんにしか見えないんだけど…
その時―
「全員席に着け。」
先生の声…
う…すっごい心配だ…
「それでは…皆も噂で聞いただろうが,転入生を紹介する。どうぞ。」
うっ…絶対マズイよ…
目をギュッと瞑る。
ガラッ
教室の扉が開く音がする…
教室がざわつき始めた…
恐る恐る目を開いた…
「奈澤永治です。よろしくお願いします。」
顔は整っていて、眼鏡をかけている。
髪はこげ茶。零に似ていて丸っこい…
そんなことを考えていたら…
一瞬目が合った気がした。
気のせいだよね…
「あたしはアイツ嫌だね。」
「えっ?」
「だって、何か裏がありそう…」
そんなこと聞くと、厚樹の弟思い出すな~
裏表あるらしいからね。
「明日香、アイツには気をつけな。」
「えっ?なんで??」
「あたしの勘だよ、勘。絶対だよ。」
私は、疑いもありながら頷いた。
でも、「大丈夫だよ。」私はそう思っていた。
しかし、あとで後悔することも知らずに…。
―第8話―
―転入生―END
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- 藍‐アイ‐部長
- 2010/11/07 16:05
- 一揆読み中b
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