綺麗な黒は私の夢 5
- カテゴリ:恋愛
- 2010/11/06 08:02:07
「よし着いたぞ!!」
「うわぁぁぁぁ」
わぁぁ、賑やか!!!これが縁日!!聞いたことしかなかったからなぁ…
初めて来る!!
「・・・、そんなに珍しいか、縁日?ココ来る前の所にもあっただろ?」
「あったけど、行ったことなかったの。」
「何でだよ、用事でもあったのか?」
「うっ…うん…」
「夏休みだから、…よく売られてて…」
―第5話―
―過去―
「ブーーーーー!!!!」
何で、何で吹かれたの?変なこと言った??
「お前…それは…」
顔を赤くしてる…何かと勘違いしてるのかな…?
「何か勘違いしてる?」
「なっ、何をだよ!!!」
「売られたのは…喧嘩だよ?」
「は?」
キョトンとしてる…
そうだよね…
「小学生の頃になるんだけど…」
―9年位前―
―長野―
「お父さん!!私!!何か運動習いたい!!」
「金がかかるから無理だ。」
「だって、先生が自分の身は自分で守るんだって!」
「小学1年のセンコーが…」
「うん!!」
何かが習いたかった。
別に運動神経が悪いわけでもない。
でも、何かの技をちゃんと身につけていたかったのだ。
「よし分かった。じゃあ父ちゃんがセンコーになってやる!!」
「本当!!!ヤッター!!教えて!!教えて!!」
「分かった、じゃあ今日から特訓だ!!」
「うん!!!」
―――――――――――――――――――――――――――
「こうして教えられたのが喧嘩だった…」
「はっ、はあ…」
「あの時は女の子として、普通の運動神経だったけど、
お父さんの特訓で、バリバリ鍛えられ今になる…」
「すっごいお父さんだな…」
「そして、最も嫌だったのが、喧嘩する人が普通じゃないってことに、
長野から転校して初めて知ったていうこと…」
「おい…」
私は恥ずかしさのあまり、両手で顔を覆った。
「・・・そういえば…厚樹君…話が変わるけど、一つ聞いていい…?」
「何だ…」
「加持君だっけ?あの人が私達の学校来た時の厚樹君の私への態度と、
今の態度が違う気がするんだけど…」
「あぁ、違うさ。俺は嫌いなんだよ、優等生とか完璧な奴。」
「へ?」
私…その中の何かに属してる??
「お前はさ、勉強も運動もできる完璧な奴だろ?」
「いえ、違う思う。」
「…俺はそう感じたんだよ。そういうのが嫌いなのは、俺ら不良を何もかも駄目だ
と決め付けてるから。」
「へっ、へぇ…」
確かに、前の学校では馬鹿にされてたっけ…
「でも、優等生のお前が授業サボった。それでお前は許せた、ということ。」
「なるほど…私も小学生の時、全然授業出て無かったよ。簡単すぎて。
だから、授業に出ないことなんて『えっ、それが?』て感じだよ。」
「お前、本当に元ヤンだなww!」
厚樹君がすっごい笑ってる…
ボー
「おい、何ボーっとしてんだ…?」
「えっ…?あぁ、ゴメン…」
あぁ、恥ずかしいよ…こんな所見られるなんて…
「よし、立ち話よりさっさ行くぞ!」
そう言って手を伸ばしてくれた。
「うん!!」
「!」
「どうか…した…?」
「いや、何でもない…」
「そう…?」
ちょっと疑問が残るけど…まあ、いっか!
それより、縁日を楽しもう!!!
「(やっぱり…明日香が…)」…
―第5話―
―過去―END
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- 藍‐アイ‐部長
- 2010/11/07 15:52
- 一揆読み中b
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