Nicotto Town


きいてニコタリーナ


ラーメンの話

彼女は、彼の言ったことがすぐには理解できなかった。

「別れたいって……どういうこと?」

彼はすぐには答えず、どんぶりを持ち上げてスープをすすった。

週末の夜、店内は客で混み合い、カウンター席のすぐ隣に座る彼が、立ち込める湯気の中とても遠くに感じていた。

「ねえ、どこがダメなの? 私の何がいけなかった? 言って、直すから。必ず直すから……」

彼の腕にすがるようにして懇願する彼女を一瞥して、彼はどんぶりを置いて溜め息をついた。

「必ず直すから……か。そういうところがいけないと思うんだ」

「……どういうこと?」

「付き合い始めてから、君は本当によく僕の好みに合わせてくれた。服や髪型も、食べ物の好みも。

でも、君の好みはどうしたの? 自分を主張しない、君は僕の影みたいだった。

僕は自分のクローンのような女性を恋人に欲しいとは思わないんだよ」

「……私がそうしたいと思うからそうしたのよ。それが私の意志だったの」

辛うじて呟いた彼女の声は、弱々しかった。

彼女は彼にすり寄った姿勢のまま、空になった彼のどんぶりをぼんやりと眺めた。

このどんぶりが再びラーメンで満たされることは、もうないのだ。彼はもう、店員を呼んでおかわりを注文することはない。

「早く食べないと、のびるよ」そう言い残して、彼は伝票を手に取り、立ち上がってレジへ向かった。

彼女の前に置かれた塩ラーメンのどんぶりには、まだ半分以上の麺が残っていたが、彼女はもう口をつけなかった。

そう言えば、「あんまりこってりしたラーメンを食べる女性は好きじゃない。塩ラーメンくらいが可愛いね」と言ったのも彼だった。

油の浮いたスープの中に、ぽたり、と一滴、涙が落ちた。



……なんだこれ。

ラーメンの話にしたらと言われたものの、現代を舞台にした小説のネタが浮かばず、

やむなく宮部みゆきのある短編小説の一場面を、うろ覚えで適当にパロってみたのだが。

ちなみに本来の舞台はバーです。ラーメン屋で別れ話するカップルって。

そして文章力のなさを露呈。全く推敲してないということを考慮に入れても、これはひどい。

そう言えば、ストーリーをちゃんと書くのって久しぶりすぎるわ。



あ、ルネのウィッグが届いた。わーい。これで一応の完成。

アバター
2010/11/04 23:22
ガシャ
男子「うっわ なにしやがんだー」
女子「うっせーよ しるがチビっとかかたぐれーで ガタガタ言うんじゃねーよ」
男子「なんだと くらぁ!!」
女子「うわっ あたいのラーメン こんなんなちまったな おめぇ-のくれや!」
男子「ざけんじゃねぇーよ!!」
と言ったか言わないうちに
彼女の得意なハイキックが彼のこめかみを直撃
さっさと彼のラーメンを食べて店を出て行きました

みたいな 派手なのにしてよぉ^^

おっ 人形できたの?
アップしてねぇ

つーかさ
ローティーンが夜中の一時に伝言て・・・
そんな世の中なのかねぇ



月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.