焼き塩
- カテゴリ：日記
- 2010/10/19 23:47:16
家に帰ってくると忠臣蔵のパンフレットがあったので、
もうそんな季節かと思ったヤツフサです。
毎年何処かで忠臣蔵のお芝居があると言われていますが、
愛知県には忠臣蔵のお芝居が決して行われないといわれる場所があります。
それは忠臣蔵と言うお話の中で悪代官（？）として殺される吉良上野介として知られる
吉良義央（上野介と言うのは役職名）の故郷、
吉良町
です。
去年のお城めぐりの際、ヤツフサは吉良町も尋ねています。
田んぼの他はみかん畑と茶畑くらいしか見当たらないのどかな場所でした。
赤穂浪士とか忠臣蔵と言われるお話を今風に書くと、
赤穂の殿様（市長）浅野長矩が藩（市）の財政立て直しの為に倹約令（地方条例）を出し
て賄賂を嫌い饗応役（天皇接待役）の吉良義央（源氏の天下り）にお金を渡さなかった事から、
諸国大名が集まり天皇を迎える行司に着ていく服の指定を教えて貰えなかったりする等
の嫌がらせを受けたとして、江戸城本丸御殿松之廊下（現在の皇居）で吉良義央を殺害
しようとした為、江戸城内で刀を抜いたものは死罪と言う当時の法律によって切腹（死刑）
お家断絶（地方議会解散）となったが、吉良義央にはお咎めが無かった事から、赤穂浪士
（首になった地方議員４７名）が喧嘩両成敗を訴えて吉良上野介を殺害し、そのまま自首、
吉良殺害の罪で切腹（死刑）になる話である。
日本三大敵討ちの１つとして知られ、今では考えられない忠義の話だが、
吉良義央が物凄く悪い人かと言えば、今で言う田中角栄か鈴木宗雄みたいな人で、
鎌倉時代後期から源氏の名門である足利長氏が吉良と言う姓に変えて統治していた
家計です。
加賀１００万石とか１０万石饅頭とか言われる時代に、吉良の年俸は７００石だったと言われ、
それでも地元の治水事業や農家の支援に尽くし、たいした産業の無い田舎に田んぼの
敷地面積を増やせるようにしたり、輸出品としてのお茶を育てられるように指導したり、
徳川家康からもらったみかんの苗を農家に配布してみかん農家を育てたりと、
地元の人からはとても好かれている人だったようですが、７００石の年収で大規模な治水
事業は出来なかったのではないかと思われます。
それでも治水事業などの大規模工事が出来たと言う事は、費用は諸国大名の賄賂で
まかなっていたのかも知れないですね。
それはさておき・・・
母が忠臣蔵を見てきたみたいで、パンフレットがあったわけです。
なんでも最近はハリウッドでも忠臣蔵が「４７Ｒｏｕｎｉｎ」と言うタイトルで
赤穂４７人の中に外人が混じっていた！
と言う斬新な映画を作るそうですが・・・
いやそんなのじゃなく・・・
歳なのかな。。。
俺だって芝居見たかったよ (´；ω；`)
オチがわからない方は、米朝さんの焼き塩をご覧下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=j2CUtD3MtU0
格式から言えばかなり上の家柄だったようですね～
「御所（足利将軍家）が絶えれば吉良が継ぎ、吉良が絶えれば今川が継ぐ」
と言われたほどの名門だったようですｗ
米朝さんはいいですねぇ・・・
これ程の名人はなかなか居ないと思います。
最近歌丸さんがかなりいい味出してますが、
江戸落語と上方落語ではちょっと趣が異なりますからねぇ (^_^;)
米朝師匠の権代を叩く姿はとてもカッコイイと思いますｗ
( ﾟ∀ﾟ)ｱﾊﾊ八八ﾉヽﾉヽﾉヽﾉ ＼ / ＼/ ＼ ←オチってなんだっけ？と思っている。
700石といえば軽輩のように感じますけど、確か上杉家へ子供を養子に出せるくらいの家だったと思うので、それなりに格式は認められていたんでしょうね。
久しぶりで米朝さん見たなｗ
上方落語の大阪弁てええなあー←↑のオチのことは忘れてる人
吉良上野介は名古屋でもやっぱり悪者なので、
功績が知られてもやっぱり悪者なのかも知れないですねｗｗｗ
と言うのは、吉良町の隣の西尾市や静岡にも足利将軍家の城があるので、
吉良町の吉良家、西尾市の北条家、静岡県の今川家と源氏の三大勢力が
このあたりに集結していたといわれていて、結構骨肉の争いをしているので、
同じ県民でも吉良氏を良く言う人は居ません (^_^;)
愛人を囲ったり、茶の湯に金をかけたりして結構道楽もあったようですから、
周りの大名から嫌われていた分不利なのでしょうｗ
あと浅野長矩が人気の秘密は、馬鹿にされたからと言って切り付けた浅野長矩
が、まだ殿様になったばかりの３４歳だった事かも知れませんｗ
当時はイケメンだったのかも？
いかんせん マスコミに踊られやすい日本人。
忠臣蔵も 赤穂側から演じるお話と 吉良側から演じる話では全く違ってきますものね。
でも 自分の志のためとはいえ 賄賂をもらえなかったから意地悪をするというのもちと大人げない？
それを理由に場所柄もわきまえずに刀を抜き、お家お取りつぶしの沙汰を引き起こしたのも・・長としての器ではないような・・。