7つの贈り物
- カテゴリ:映画
- 2009/03/09 23:53:29
今年9作めの映画館鑑賞。
眉間によったシワが固まってしまいそうでした。不快度高レベル。鑑賞後感は最悪。
この映画を観て感動したの♪という方は、どうか気にせずに無視してください。
これから観るのを楽しみにしていらっしゃる方も、無視してください。ごめんなさい。
私にとっては違いましたが「衝撃の感動作」のようです。
映画館でボロボロに泣いている方が何人かいらっしゃいました。
答えの出ない問題を安易に投げかけてしまっている映画です。
何かにやたら意味を見出したい傾向があったり、贖罪とかそういった話に引かれるタイプの人は、
自身の精神衛生のためには、観ないことにするか、観るなら身構えて覚悟した方がいいです。
(以下、若干ネタバレといえばネタバレ気味かも。暴言だし。)
「7つの贈り物」という邦題は、日本人の好みを狙ったウケ狙いと、
原題「7ポンド」にピンとこない(シェークスピアの『ヴェニスの商人』を知らない)人が多いだろうという
たぶん残念な判断からでしょうか。
映画をソフトにくるんでうまいとは思いますが、「贈り物」という言葉が私の反感をいっそう大きくしています。
映画を観た後では「あなたなら、受け取れますか?」というキャッッチコピーには少し吐き気を覚えます。
原題&邦題と紹介されているあらすじから、何の映画なのかはだいたい予想のつくその通り話です。
プラス「幸福の王子」ごっこといった風です。
冒頭のシーンですぐに予想した結末が決定的なものになります。
ここでわからないと結末は衝撃かもしれません。
「幸福の王子」のようといってももちろん童話ではないし、
主人公はだだ一人の特別な人物でもなければ、彼の背負う負い目もまた特別なものではありません。
彼と同じような人たちも少数ではあるけれど何人もいるし、同じような境遇になった人も大勢います。
実際、その二つが重なったケースもあるかもしれません。
でも現実に彼と同じ状況になっても、彼のような行動をする人はたぶんいないでしょう。
過去に何が起きて、彼が”7つの贈り物”をしようとしているのかはわかりました。
しかし、では何故彼だけがこの道を歩むのかということは、この映画では語られません。
どうしてと自分に問うことも迷うこともなく、そうしなくていい理由すら彼は探そうとせず、
ただ自分を追い込んでいきます。
キリストにでもなったかのように十字架を背負い、自分で勝手に作った悲しみの道を歩いて行きます。
手段を問わず、家族や親しい人たちを苦しめながら。
彼はまるで神でもあるかのように、自分が勝手に定めたルールの中で善人悪人の裁定をし、
救う見知らぬ他人を選別し、彼の判定から落伍した人間にはお前にはやらないと傲慢に告げ、
選び出した善人には自分が”贈り物”をすることをわざわざ告げます。告げずにすむ相手にも。
そして、彼が本来生きて背負っていくべき(と私は考える)十字架をもいっしょに押し付けて、
彼は自分の人生を自分で終わりにしました。
利己的な人物が贖罪の行為による自己満足の副産物と重荷を押し付ける自己愛の物語?
それを感動の物語にすり替えているような感じがして、すごく嫌でした。
ちょっとした悲恋になっているあたりが涙ポイントといったところでしょうか。
マトモに突っ込む方が、間違っているのはわかっていても、
感動ものの娯楽作と割り切るには扱っている内容が重たすぎて真剣になってしまい、
結果、かなりムカツきました。
と、書いてすっきり(笑)
私のストレス解消をここまで読んでしまった方は、付き合わせてしまってごめんなさい。
かるーく流しといてください。
ステプめぐりして気分を変えてから書いてるつもりだったんですが、まだだいぶテンション高かったです。
暴言でした。私が観たということが間違いです。
タダ券の期限がせまっているのに気が付いて、観に行くつもりのなかった映画に行ってしまいました。
ヒュー・ジャックマンの映画をタダで観るなんてちょっとヤダし、邦画はもともとあまり観ないし、
タダ券使わないともったいないし、どうしても少し気にはなるし、という選択でした。
ヤッターマンにしとけば…。
【SEVEN POUNDS】2008アメリカ
レンタルを待ちたいと思います☆
ハン○ックも周りの評判良くなかったしな~おぼえとこ。
「全米が涙した」って売り文句で、自分が泣けなかったら
アメリカ人と日本人のツボってちがうんだなぁって思ってました。
でも、無料券でよかったですね~。「金返せ~!」ってことにならなくて ( ̄∀ ̄)b
それを肯定しているかのようだし、自○を称賛しているかのようにもとれます。
伏字の意味ないっか。
ちょっと、ほっ。あれは、アメリカでも、普通の考え方ではないと思います…。
>K2サマ ウィル・スミス=要注意。賛成です。そう思っていたのに、行ってしまいました。
>ぢゅんぢゅんサマ スーパーブラックながつきの名をいただいてしまいましたか(笑)
>ruruサマ 参考にしなくていいです~。私がこのてのものに過剰反応しちゃうんです。
昨夜は散々毒づいてしまいましたが、おかげで後を引いていません。どうもでした。
パスしておきます。。
参考になりました。。
僕も観に行こうか迷っていましたがかなり危険な香りがしていたのでパスして
いました。。。
いつか機会があったらor見るものが無くて暇な時の暇つぶし候補にしておきます。。
ウィル・スミスの時点で結構要注意映画だと言う認識は有ったのですが、
ここまで書かれたら・・・(笑)
この方の映画って、宣伝がマズくて(映画会社の責任でしょうが)、
観てからガックリ~って事が何度か有ったんですよね。
先にながつきさんの感想読んでて良かったです。観て後悔しそうでした (笑)
映画館で感動して泣いていた人には申し訳ないけど
この映画、納得いきません。
価値観が違い過ぎるのかな~
アメリカ人はこんな考え方が普通なら、分かり合えないのも納得がいくかも。
飛躍しすぎましたかね。。。