Nicotto Town


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レインボーフェザードラゴン その10

夢のネタ提供 ラト
原案夢に見た方 Yureさま
アレンジ ラト
メイド部隊原案 Yureさま

え~、Yureさんがご覧になった、楽しい夢をもとにお話作ってみました。
テーブルトークRPGの旧ソードワールドの魔法や設定をお借りしました~♪


私は最初の一歩で全速力に乗り、曲刀をしっかりと握りしめ真っ直ぐに駆けてゆく。
前方には呆然と立ち尽くす、七色の鳥。
その頭上を、リリーガ操る鬼火が舞っている。
月光が照らすほの明るい草原の中、その姿は本当に綺麗に見えた。
(これを屠って食べるのは、なんだか・・・)
ふと、そんな思いが頭に浮かんだ。
(いや、いや、いや!あれは2000がメルだ。私は仕事のプロ。請け負った以上、契約は果す!)
冒険者をやっていると、いろんな依頼を受ける。
自分の考えと相反する事態に出会うこともよくある。
依頼を果すためには、それに目をつぶることもある。
それが冒険者というものだ。
今は迷うな、ローザ!
そう、自分を鼓舞して私は前に進んでいった。
「進め!ローザ!敵を撃破せよ!!」
まるで私の迷いを見切ったように、よく通るアイリスの声が届いた。
「ウォリャアアァアア~~~!」
私は雄叫びを上げて、突っ込んでいった。
立つ尽くしていたレインボーフェザードラゴンは、ようやく私の姿に気がついた。
寝ている2羽以外の3羽が、首を反らしてせまりくる私の方を向く。
奴らの戸惑っていた視線が定まって、派手な尾羽をさっと開く。
鬼火から私に敵意を向け変えたのだ。
「ケエエェエェ」
最初の1羽が、飛べない羽を広げて蹴りかかってくる。
私は大地を蹴って飛び上がり、曲刀を振り上げた。
月光を背景に、七色の鳥と私は交差した。
相手の蹴りはかわした!
そして手応えあり・・・七色の羽が私の周りで乱舞する。
地面に降り立つと同時に、すぐさま刀を握りなおして次の鳥に立ち向かう。
今度は左右から、残りの2羽が鋭い嘴で突きかかってきた。
速度は落とさず、全身を低くくしてその攻撃を避ける。
そのまま走りぬけ、2羽の背後まで突き進む。
全速で駆けてきたレインボーたちは、すぐには方向転換できない。
そこがチャンスだ。
私は急停止して、180度、自分の体の向きを変えた。
私の目に映ったのは、最初に切りかかったレインボーが地面に蹲る姿と、方向を変えようとあたふたしている2羽。
その向こうで、呪文を唱えようとしているアイリスの姿。
鬼火を解放してアイリスのそばまで駆け寄ってきたリリーの姿だ。
このまま、残りの2羽を追い払えば問題はなさそうだ。
あとは、眠っている2羽を捕らえてユライアさんの店まで運ぶだけ。
怪我をさせた1羽をどうするかは、依頼主のユライアさんに任せればいい。
「アイリス、リリー。魔法で脅してその2羽を追い払え!」
油断なく身構えたまま。私はそう叫んだ。
「わかりましたわ!」
リリーガ手を振ってそう答える。
アイリスは答える代わりに、魔法でもって私の指示に答えた。
「大地と大気に宿る力よ。我の願いに答えよ、力の矢となりて、敵を撃て!」
彼女の杖先から、光の矢が放たれた。
「光の精霊よ。お願い、敵を追い払って」
リリーは、自分が操っていた鬼火をレインボー達のいる方向へ突進させた。
それぞれの魔法が、混乱中の鳥たちの周りで炸裂する。
それはレインボーを傷つけることなく、充分な脅しと成ったようだ。
すっかり怯えたように羽をすぼめて、まっしぐらに「迷いの森」の方へ駆け出してゆく。
傷ついたレインボーは、目を閉じてその場に蹲ったままだ。
5羽のうち、3羽をその場に留めたことになる。
予想以上の戦果だった。
私は油断なく刀を構えたまま、仲間の元へ駆け戻った。
「ローザ、やりましたわね」
リリーが、華やかな笑顔で私を出迎えた。
「ローザ、流石だな」
アイリスもそういって、私の肩を叩いた。
「いや、あんた達の魔法の援護があったからさ。さあ、ユライアさんを呼んできてくれ。その間、私はここで見張りをしているから」

「まあ、まあ、まあ~~~」
報告を受け飛んできたユライアさんは、両目と口を真ん丸にして頬に両手をあて大声で叫んだ。
「れ、れ、れ、レインボーちゃんを3羽もとらえたんですのね!」
すっかり興奮状態で私を捕まえ、揺さぶり倒してくれた。
「ありがとうございます~♪ ローザさん達は、予想以上の活躍をしてくれましたわ~。美人で可愛くて仕事ができて~ほんとに素晴らしいですわ~!!!」
これほど依頼主に喜んでいただけるとは・・・。
彼女に揺さぶられながら、依頼をこなした喜びに浸っていたのだが。
カメリアの鋭い叫びが、私の背筋に冷や水を流した。
「ローザ、森を見ろ!」
彼女の叫び声は、恐怖に満ちていた。
全員が目撃したものは・・・。
「迷いの森」からゆっくりと姿を現した、体調5メートルはありそうな巨大な鳥だった。
巨大化した頭部と、太い足、長い尾羽。
全身七色に輝く羽に覆われた鳥。
「レインボーフェザードラゴンか」
アイリスが冷静な声でそう呟いた。




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2010/10/10 00:28
むたにゃんさま
思ってたより長くなったお話w
いよいよ起承転結の結になるけどね^^
レインボーの小さいのは七色の駝鳥。
大きいのはね~
駝鳥が巨大化して尾羽が長くて頭がでっかいと思ってくれたら間違いないでw
アバター
2010/10/10 00:11
ほぉ~予想外にあっさりと・・・と思ったら
ドキドキな展開になってきましたね!
私がきっと一番レインボーフェザードラゴンを
うまく想像できてないところが悔しいです(´_`。)
アバター
2010/10/09 23:13
Yureさま
奥様~でましたわね!すぐさま私たちを呼んでくださいませw

昔やったスーファミのゲームアイテムに傭兵10人ってのが有りまして。
それをモンスターと闘うたびに投げるという使い方(;;)
ユライアさんならやりそうw
さて、大物の正体はピンポ~ン♪ですwwwコメントを違反申告する
アバター
2010/10/09 22:15
沙羅さま
ローザ、戦士の本分やっと発揮~w
冒険者はこうでないとね^^

しかし、鳥の先生が「どぉ~れぇ~」とでてきたからなあ。
もちろんモデルはTレックスでおまw
アバター
2010/10/09 20:56
んまぁ~w 出ましたわ~ww おいしそ~~www 

・・・いえ、毎度毎度スミマセン ^^; やっぱり、真打ち登場wの大物はおっかさんでしょうか? あんたらうちの子になにすんの~!!って(笑)
アバター
2010/10/09 20:33
ローザ、無茶苦茶、格好良い!
おっとこ前やわぁ♥

マダム・ユライアの反応は予測出来たけどwww
最後に出てきたのって………やっぱりTレックスがモデルなんかな?



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