チェンジリング
- カテゴリ:映画
- 2009/03/07 23:47:05
今年8作めの映画館鑑賞。
冒頭のテロップでいきなり驚きました。
黒いスクリーンの上にタイトルの次にそっと映し出された言葉。
”A true story”
これから始まるのは「真実の物語」だと言う。
実際に過去に起きた事件の映画ですが「真実に基づく物語」ではないのです。
子供が誘拐されてから起る出来事は、とても辛く恐ろしく不快でした。
これが現実にあったことだと知らされているので、なおさら。
腐敗した警察権力と猟奇殺人事件。淡々と丁寧に描かれた当時の状況は生々しく残酷で、
私はクリスティンにすがるように、映画を観ていました。
クリスティンの味方である善意の人たちでさえ、自分たちの思惑を彼女に押しつけますが、
彼女は、息子を失ったかわいそうな母にも、息子を探さなかった腐敗した警察と戦う母にもなりません。
クリスティンの動機のすべては「わたしはわたしの息子を取り戻したい」
彼女にとって息子は全てです。だけど、彼女は子供の存在にけっして依存していないように感じました。
「誘拐された子供の母親」という立場にも依存することなく、ただ、息子を探し続けました。
誘拐も警察の腐敗も、実際には何が起こったのか多くのことが闇の中のまま決着を向かえました。
実際のクリスティン本人はもっと泣きわめいたり警察を罵ったりしたかもしれないし、
事件の記録だけですべての事実はわからないし、映画向けの脚色はされているでしょう。
映画の最後にテロップが出ます。それがこのクリスティンの物語の真実です。
”彼女は生涯息子を捜しつづけた”
クリント・イーストウッド監督が語る真実の物語が閉じられた瞬間、涙があふれました。
たくさん泣いて最後に残るのは、ラストシーンのクリスティンの微笑でした。
パンドラの箱に残った最後の希望って、こんなものだったのかもしれないと思いました。
映画の中のクリスティンと同じようにゆるがない人物を知っています。
彼の名はクリント・イーストウッドといいます。他の誰にこんな映画がつくれるでしょう。
と書いててなんだか恥ずかしくなってきたし、涙が出てきちゃうし、終わります。
★★★★★【Changeling】2008アメリカ
>ruruサマ スピルバーグやルーカスよりもかるく10才以上年上なんて信じられない感じです。
>アリシアさま 評価ではないですよん。自分の好き度というかそんな感じで。
>こーへいサマ その分、自宅鑑賞が少なくなってます。なかなか時間がないですー。
>楓サマ ちょっと平常心ではない状態のブログでした。いえ、いつもぐちゃぐちゃしてますが。
「ミリオンダラー・ベイビー」はラストがあまりに辛い作品でしたね。
重く泣けそうなえいがみたいですね・・・
感想楽しみにしてます^^v
あたしも今年初映画がこの作品だったので、
ながつきさんの評価が星5つなのは嬉しいです。
今年も沢山見て、感想を聞かせて下さい。参考にさせて頂きます★
よさそうな作品ですね
クリント・イーストウッド監督の感動物なので期待していた作品です、80才近いはずなのにすごいですね
レンタル待ちになりそうですが観たい作品です(^^
絶対泣く・・・これ、むせび泣きそう。
クリント・イーストウッド監督の作品って、常に見る側に訴えかけてきますよね。
あー・・・観てもいないのに、何か泣きそう (苦笑)
「ミリオンダラー・ベイビー」は辛すぎました…。
>ぢゅんぢゅんサマ うん。泣いちゃいますよね。
>伊勢うどんサマ 私の最も好きな監督です。
それにしても 母親はよくがんばったと思います。
すごく重いけど大切で考えさせられてホントすごくいい映画でしたよね。
僕もやばいくらい泣きそうになりました・・・TT
イーストウッドの映画は本当に心を揺さぶられますね。
「ミリオンダラー・ベイビー」なんてどんだけ泣いたか・・・
体力を使うので、覚悟してみないとw