Nicotto Town


おうむたんの毒舌日記とぼうぼうのぼやき


自作小説お題/「いんこの秋」

「四季のない世界で」

私には四季の意味がよくわからない。
一年中、適温に管理された部屋で平和にすごしているから。
衣替えもしたいときにする。気温が関係ないから、からだが、気持ちの赴くままに衣替えもしちゃうのだ。
食べ物も一年中変わらない。野菜類も年中食べているし、生きるのに恐怖のない、すべてを守られた生活をしているのだ。

私たちは自然から、自由を捨てて「飼われる」生活を選択し、そして生き残ってきた。
繁殖は自然界なら春だが、四季のない生活の中で、一年中産卵できる環境が整っている。それがあだとなって、一年中産卵がとまらなくて命を落とす仲間もいるのは皮肉なことだ。

人はそんな私達を「かごの鳥」と呼び、自由のないかわいそうな象徴のような言い方をするが、私はそうは思わない。お腹を減らし、日々一瞬たりとも気を許せない自然界に、間違って飛んでしまった仲間が奇跡的に救出されると、性格が変わり顔つきがするどくなってるという。すさまじいストレスの中、死ととなりあわせの時間は、飼われいんこには、もはや想像もつかない世界なのだ。

自然界を忘れ、守られた生活の中で私達は夢を見るようになった。寝言もいう。自然界で片方の脳だけ眠る能力もある私達だが、それも、いつか退化していくのだろう。
人間の保護下にいる以上、私達は人間の提供する環境に適応するのみだ。

窓の外は「秋」という季節なのだそうだ。外の景色の色が変化するのを眺めながら、私は今日も夢の中にいざなわれていく。飼われ続けることで失った四季を置き去り、新しく得た夢の世界へ誘われて今日も終わるのだ。。。
(おわり)

アバター
2010/10/19 14:32
夢の世界を知らないインコは飼われインコを羨むのでしょうか?
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2010/10/14 21:23
The earthというDVD作品を思い出しました
自然科学的な考察を踏まえて作られたシートン動物起のようなテイストがいいですね
インコという存在感がよくわかります
小説というよりは自然科学番組の紹介記事として楽しめました
アバター
2010/10/14 17:31
飼われる立場に最初からおかれると、
飼われていない本来の自然の生き方はわからないですよね。
わからないと、それを望もうともしないし、
それが当たり前だと思って生きていくのだと思います。
生き方の選択ができないのは、ちょっと可哀想な気もします。
私がインコだったら、飼われる立場にはいたくないなぁ~とも思います。
アバター
2010/10/13 15:50
一方で野鳥に接触することを、禁じられているのを知る
人がまだまだ少ないのが現状です。
雛が道路に落ちていても、実は触ってはいけないのです。
車にひかれないようにどけるのも、ダメなんです。
木の上で親鳥が見守って、飛ぶ訓練している最中だったり
するんです。
でも人間が触れた雛を親鳥は見捨てます。車にひかれなくても
雛は死にます。
野鳥にとって人間の関係は敵対なんです。

ですから、野鳥観察を趣味にする人にも、私が認識するだけで
二つの考え方があります。ほんとに観察するだけと、巣箱や
エサをまく人たちの二通りです。
自然の鳥だけでもいろんな考え方があるんですよね。

飼われ鳥になって,失われない本能は繁殖です。
にわとりが卵を食卓に供給してくれているのも
その本能のおかげです。
家畜としての動物は、種の保存のために家畜やペットに
なったといってもいいかもしれません、極端ですが。
アバター
2010/10/13 15:26
物語といえない文章にこれだけの感想、感謝です。
鳥のことしかわからないのですが、セキセイインコも規定はゆるいのですが
ワシントン条約の絶滅危惧の中にはいっていたりします。大型インコほど
その規定は厳しく、輸入するのも莫大なコストがかかりますし、飼うときに
証明書も必要なようです。
今、日本原産でないインコやオウムの飼い主の中には、輸入禁止を危惧してブリー
ディング始めている人もいます。
今、私達がペットショップで見るのは、ブリーディングで生を受けた
鳥たちです。
先日、我が家のインコを外出先に連れて行ったのですが、外の見慣れぬ
景色におじけづいて怖がっていました。家の中という限られた空間の情報
を処理するので精いっぱいなんですね。
彼らはすでに自然と切り離された存在であると、改めて思いました。
また、飼われることで、飛ばない飼い鳥もいたりします。
鳥にとっても飛ぶというのは命がけで得た生存ツールですから、危険のない
飼われ鳥が飛ぶのを忘れていくのもまた、運命なのかなぁと思ったり
します。(つづく^^;)
アバター
2010/10/13 13:22
飼われる幸せを自ら選ぶのは
決して堕落ではないという事ですねw
アバター
2010/10/11 09:08
一昨日のサークルの委員小部会で、
ぼうぼうさんの作品をとりあげて
次回ティーパーティーでは
第2部を盛り上げるという話し合いが
なされました

14日木曜日21時になりますが
もしよろしければご同意とご出席いただけると幸いです

あなた様の作品批評ではなく、
作品の登場人物たちが話題をひく
ため、インコとの生活とか熱く語って
くださることを期待いたします

では宜しくお願いいたします
アバター
2010/10/02 18:10
動物愛護だと言って飼われて自然の生活を忘れてしまった動物達を無常にも放すのは果たしていいことなのか。だからと言って人間に飼われることで本来のものが退化したり進化したりする。
・・・果たしてインコはどんな姿になるのだろう。
なんだか考えさせられる作品でした。
アバター
2010/10/02 15:50
うちの文鳥も寝言をいいますよ

飼われているというのは
システムの世界に生きる
人間も同じでしょうか
アバター
2010/10/02 12:26
拝読しました。
急ぎ足でごめんなさい。
アバター
2010/09/30 07:01
ピコも寝言を言いますよぉ♪
確かに窓の外を見てますよねぇ~
でも窓の外には猫やカラスの猛獣が居て・・・・助かるのって奇跡・・・orz
実は我が家のピコより
しゃべるねこ しおちゃん のブログで
しおちゃんがタウンの秋景色を眺めている写真を思い出してしまいました。
しおちゃんもピコも窓の外にぼうぼうさんのお書きの世界を思っているのかなぁ~って
深いなぁ~
アバター
2010/09/29 20:06
>寝言話
まろさん、ペットも寝言いいますよね^^。
自然界では寝言いうのも、いるのかなぁと、平和そうに寝言
いってるのを見て思いました

>文章について
感想の多様性に驚きを隠せないでいます。
ペットとしてのいんこの気持ちを書いたのですが、それ以上の
深い感想に、逆にうなってしまいます。
書くことは発信することだと思っていましたが、ここまで考えさせ
られる感想を受信したような気がしました。
こちらこそ、ありがとうございます。
アバター
2010/09/29 02:44
なんだか怖い話に受け取ったのは私だけでしょうか・・・?
どうしても「もしもこれが人間だったら…」と考えずにはいられませんでした。
飼われることは安定を得ることとすれば、何だか自分という存在を切り売りしているような気分になりました。。。(><)
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2010/09/29 02:08
こんばんは~^^はじめまして
サークルからおじゃましています
自然とのかかわりが少なくなったのは人間も同じですよね
深い意味のこもったせつないけれど素敵ないんこエッセイ
ありがとう~^^
アバター
2010/09/28 23:41
飼われるのが幸福か、自由が幸福か。
人間に飼われる生き物がどう思うかは永久にわからない事ですが、
生き物はどちらの世界でもきちんと幸福を見つけるのだと信じています。

オウムさんが、窓の景色のほかに、飼い主の衣服や髪型でも四季を感じ取れるのなら素敵ですよね。
「あー、この捕まりにくい服着てるって事は冬かー」みたいな(笑
過ぎ行く季節を、飼い主と共に幸せに過ごして欲しいです。
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2010/09/28 20:35
いつものおうむたんじゃ無い。。。と思いきや、小説でしたか!
 ちょっと皮肉混じりかもしれませんけど、憲法前文に似てるなって。平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。ってさ、そういう諸国民が周囲に居ないじゃん。だから法治国家も無いも同然なのか?ぼくらは自由と民主主義を標榜する法治国家(大陸法、英米法を問わず広義のね)の国民なのに。
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2010/09/28 17:06
インコも寝言、言うんですねぇ〜w
猫もいいますよw

ぼうぼうさんちのインコはお話しますか?
まろは、よく、YouTube の
歌をうたうインコの動画をみて楽しみますよ(* ̄∇ ̄*)♪



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