貴方に問いたい。
貴方は運動会を知っているかと。
そしてパン食い競争の死闘を・・・
この物語はフィクションです。フィクションなので
どこどこの運動会の事だろう～
あの学校?なんてお話しには応じかねマス♪
とある運動会において
パン食い競争があった!
これはパン食い競争と言う聖戦の幕開けなのだ!
コースは7コース!
吊るした紐に洗濯ばさみで留めたのはビニール袋に入ったアンパンである!
そこで、すでにトラップが存在する!
そうだ!なぜか吊るしてあるアンパンの袋が８つある!
君はおかしいと思わないかね?!
8つともアンパンだろうって?
君は甘い人間だねぇ。
このパン食い競争に８つとも選んで良しなんて無い!
これはもう死闘の前触れだよ。
つまり、７つはアンパン。一つはトラップの偽アンパンなのだよ。
つまり偽のアンパンに食いついて勝利を得たと思っても・・・
持って来たのが本物のアンパンで無かった場合～
失格!!←これが聖戦パン食い競争と言うものだよ。ふふふ・・・・。
このパン食い競争の聖戦を何度も戦って勝ちあがって居るの爺ちゃんが居た。
パン食い競争の小鉄だ!
○チさん家の爺ちゃんなのだが・・・
不思議な事に爺ちゃんの本名とは全然関係なくアザナが付いているのだ・・・・
なぜ小鉄か?
どうして小鉄か?
誰も知らない爺ちゃん小鉄ぅう～!
勿論、小鉄爺ちゃん本人も知らないのだぁあ!
小鉄爺ちゃんは毎年の事、孫の為にパン食い競争に参戦しトップを狙っていた!
しかし、しかし～!
この小鉄の優勝を阻む男が居るのだ!
神はいつもライバルしつらえているものだよ。
△モ○さん家のハアちゃん爺ちゃんが登場だぁあ!!
ハアちゃん爺ちゃんは孫が爺ちゃんの事をハアちゃんと呼ぶ事により決定された別名と言える。
この事でも解る様にハアちゃん爺ちゃんも孫の為にこのパン食い競争の聖戦に負ける訳には行かない!
この二人は運動会の場所取りで挨拶した瞬間からすでに大戦の火花は上がっていたのだよ!
ソレを見た人々にも緊張が走っている!
今年のパン食い競争はタダでは済むまいと・・・
今年のレースもこの二人のものと思っていたが・・・・甘かった。
キラリちゃんのパパ!パパスキーが新しく戦闘に参戦したのだ!
キラリちゃんのパパスキーは爺ちゃん連中より若い!
キラリちゃん家では、これはパパスキーの楽勝と決まったかのようなムードで盛り上がっていた!
トップ争いはこの小鉄、ハアちゃん、パパスキーと思って良さそうだ・・・
だが、ダークホースが居てもおかしくは無い。
これは聖戦なのだから。
先ずコースに並んだ７人の男達!
よぉおおし!スタートの時はキタァア～!
先頭を切ったのはパパスキーだった!
さすがに若いパパは足が速いと思ったが・・・
「愚阿゛ジャ゛～ッ!!」と言う雄叫びとともに小鉄!ハアちゃん!の２人の爺ちゃんが猛ダッシュでパパスキーとの距離を縮めてキタァー!
ここらの年寄りはだてに年寄りはやってない!
彼らは里山を日々駆け回っているのだよ・・・若いくらいじや体力も持久力もかなわないはずだ。
パパスキー・・・あまりの事に駆け足の速度を落とすと言う初歩的な過ちをおかした!
この事態を見逃す訳の無い小鉄とハアちゃんの爺ちゃん達～!

若いパパスキーを追い越すと吊るしてあるパンの前に先鋒として辿り着いた!
ココからが勝負だぁ!
絶対に偽者のパンに食いつくと言う愚はおかしたくない!
瞬時にアンパンと偽アンパンを見抜き!
本物のアンパンの袋に食いついた小鉄とハアちゃん!
一瞬早くパンの袋に食いついたのはハアちゃんだった!
この一瞬は命取りだ!
パンの棒は一本にダミーを入れて８つ吊るしてある。
一つパンを取られると振動で棒が揺れ吊るしてあるパンも揺れる!
ハアちゃんがアンパンを毟り取る反動は、すぐに小鉄がアンパンを取る事を揺れる事ではばんだ!
でもココで小鉄の孫の一声高い声援が飛んで小鉄をふるいあがらせた!
小鉄は揺れるアンパンも物ともせずぅぅ一瞬の遅れでパンを食いついて走り出す!!
しかし、状況はもう、ハアちゃんに決まったようなものだった。
なぜなら・・・すでにハアちゃんはゴールの手前にいるのだ!!
これで決まるのか決まってしまうのか!と誰もが思った時!!
ハアちゃんは転んだ・・・orz
思わぬ番狂わせだ・・・
ハアちゃんはなぜかもんどりうって１回転したように転んだのだった。
敗因は靴にあった・・・この運動会の為にハアちゃんは新品のスニーカーを下ろしたのだ。
履きなれたスニーカーなら勝利はハアちゃん爺ちゃんの物だっただろう。
まさに勝利とは単純なミスを見逃さないものだと思わないか。
かくして・・・勝利の女神は小鉄爺ちゃんに舞い降り、ハアちゃん爺ちゃんはリベンジを誓った!
そしてこの聖戦を見守ったもの達は言った。
「流石にハアちゃん爺ちゃんは柔道やってただけあるねぇ～転んでも受身を取ったもんさ」
へ?そういう話?