Nicotto Town


ぐだぐだ真誠日記


フェアリーテイル ~恋花火12~


「透明な剣」

薄暗い港…その一部から魔法のぶつかり合う音が鳴り止まない。その音と同時に花火が上がる。下で起こっている争いが嘘のように美しく散る花火は、祭客の心を完全に捉え争いには誰も気づかない。
争いの相手を前にしているグレイもまた花火が上がっていることは気づいてなかった。
グレイ「これでどうだ!!“アイスメイク ランス”」
氷の槍が相手…ハイル目掛けて飛ぶ。入ったはそれを軽々しくよけた。しかし、よけた方向に今度は氷の鎚が襲いかかる。
ハイル「甘いですね…」
ハイルは少し握り拳を上に上げた。すると鎚は真っ二つに割れた。
グレイ「くっ…見えない剣……」
ハイルは今度は拳をグレイの方に向ける。するとグレイの真横に亀裂が入る。
グレイ「うぉおお!?」
ハイル「しぶといですね……まぁそんなボロボロの体で立っている位ですから、ちょっとのこことではやられないでしょうが…」
ハイルに少し苛立ちが見える。グレイにも少しずつ焦りが出てきた。グレイは奥にいるカトレアの方に少し目をそらす。
カトレア「グレイ…」
グレイ「カトレア…おい!お前はカトレアをどうするつもりだ?」
ハイル「僕ですか?勿論幸せにするんですよ」
グレイ「お前がか?フッ…」
ハイル「何かおかしなことをいいましたか?」
グレイ「お前じゃ無理だ」
ハイル「どうしてですか?」
グレイ「人を簡単に殺せるような奴にカトレアは幸せに出来ない。渡さない…カトレアは俺が幸せにする!」
ハイル「な!?何をとちくるったことを言ってるんですか?アナタがカトレア様を?それこそ無理です!!!」
グレイ「幸せにする」
グレイの瞳には一点の曇りもなかった。
カトレア「グレイ…幸せに……幸せにしてください!!!グレイ!!」
グレイ「誓うよ!」
ハイル「な!?何を話ているんですか?カトレア様!!アナタを幸せにするのは…」
カトレア「私はグレイじゃなきゃダメなの!!グレイじゃなきゃ嫌!!!」
ハイル「……グレイさん…アナタはどうやら本気で僕を怒らせたようです…」
グレイ「あぁ…でも俺は勝つ!!!」
ハイルはグレイに向けて無我夢中で拳を振る。グレイは相手の手の動きをみながら上手くよけた。そしてハイルの目の前まで迫った。
グレイ「これで終わりだぁ!!」
ハイル「な!?……フッまだまだ…」
ハイルは動かして居ない方の拳をつき刺す。
グレイ「な!?ぐっはぁ!!」
その拳に握られた剣がグレイを貫く…がきゅうしょを外す。グレイなその場に倒れ込む。
カトレア「グレイ!?」
ハイル「つくづく運のいい人だがこれまでだ!!」
カトレア「グレイ!!!」
グレイ「カトレア…」
ぐしゅう  鈍い音が響く…。
~祭会場~
ナツはグレイを探していた。道を走っていたが急に止まる。
ルーシィ「ナツ?どうしたの??急に止まって…」
ハッピー「あい!何かあったの??顔色がぁ…」
ナツ「な…血の臭い…な!?これは…グレイ…………」
次回
ナツ「グレイ!!」
カトレア「ご…ごめんね……」
ハイル「カトレア様…」
グレイ「次回 激怒」

#日記広場:自作小説

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2010/09/18 12:56
激しい戦いになってきましたね!!

次回も楽しみにしてます♪



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