ヒックとドラゴン
- カテゴリ:映画
- 2010/09/15 23:58:56
今年30作目の映画舘鑑賞。3D日本語吹替版。字幕の選択肢は無し。
イギリスの同名(How to Train Your Dragon)の児童書を基にした
ドリームワークス制作のファンタジーアドベンチャー3DCGアニメ。
原作は未読です。原作とはいろいろ違っているけど、原作者は肯定的らしいです。
長い年月、バイキングとドラゴンが争い続けているバーク島で、
族長の息子でありながら非力で心やさしい少年ヒックは、バイキングとしては落ちこぼれ。
なんとか自分を認めてもらおうと、戦士としてドラゴンに対することができないヒックは、
自分で発明した武器で夜空を飛ぶ1匹のドラゴンを撃ち落とします・・・。
3D映像は、とても観応えがありました!
3Dのマイナス面を差引しても、ぜひとも3Dで観たい映画した。
今まで映画館で観た3D映画の中で、一番良かったかも。
キャラクター造詣が私の好みではなくて、とくに人物の造詣が好きではないのですが、
全体のレベルが高いので、観ていてとくに気になりません。
少年の対立する種族との交流が、その世界の価値観そのものを変えてしまう、
典型的なストーリーの成長物語ファンタジーですが、現代が反映された今時風でした。
「ドラゴン」も父親殺しのモチーフを連想させるのに、この映画では父子家庭の親子が和解します。
異種族との邂逅というより、野生だった動物が人間といっしょに暮らし始めるまでといった感じです。
ドラゴンたちは、なんだか猫や犬のように描かれていて、とてもかわいかったです。
丁寧な展開で始まり、ラストに向けてご都合展開で突っ走って、大団円。
容赦ないところは容赦なくて、ヒックは自分が引起こした変化の大きな代償を払いはするけれど、
美しくて見事な映像のハッピーエンドを迎えます。
感動したいところなんだけれど、あまり心に響きませんでした。
大人も楽しめる子供のための良作だとは思うけれど、
私は骨太な物語が好きなので、なんだかしっくりきません。
オリジナル音声で、ヒックのお父さん役のジェラルド・バトラーの声が聞けないのは残念でしたが、
もう一度、字幕で自宅鑑賞したいと思うほどではありませんでした。
でも、2013年公開予定の続編(まだ計画段階?)も絶対に映画館へ観に行こうと思っています。
★★★★【How to Train Your Dragon】2010アメリカ
>corraサマ 飛び出すでも奥行きでもない、3Dでの空の表現が実に見事でした~^^
思わずよけてしまいます。
3Dは「飛び出す」よりも奥行きの表現に使った方が好い、
と書いていたヒトがいて、その意見に一票。
竜! ヴァイキング! 出てくるものだけでそそられる筈だけど、なんか違う、と感じちゃって。
(竜は人間程度のモンにそうそう討ち取られたらあかんのや〜、みたいな)
ドイツで製作・上映された『小さなバイキング・ビッケ』のトレイラーが実に素敵でした。
見てみたいんですけどね〜