水島、一緒に帰ろう
- カテゴリ:小説/詩
- 2010/09/07 14:41:11
読んだというより、夏期講習の題材になっていたので
ザッと読み返しました。
お盆を挟んで後半戦の第1回が竹山道雄の「ビルマの竪琴」。
水島が三角山に立てこもった同胞たちを無駄死にさせぬため
降伏するよう説得する場面を、ほんの少し抜粋して問題文にしてあります。
ちょっと調べ直して、改めて驚いたのですが
これは、児童文学として書かれた作品だったんですね。
戦争物でありながら、音楽のイメージに満ち溢れた世界は
たしかに少年向けの冒険ファンタジーのような雰囲気ではあります。
しかし、現地に残ろうと水島上等兵に覚悟させたのは
ファンタジーとはほど遠い凄惨な現実でした。
手製の竪琴やインコ、イギリス兵とも心を通わせた「埴生の宿」の合唱などの
一種荒唐無稽な感じもする、美しい道具立てを通して
それでも真っ直ぐに、少年達に戦争の悲惨を伝えようとした名作です。
前半戦の終わりに、中だるみ防止のつもりで一部声のボリュームを上げた告知
「では、お盆明けは**ページ、『ビルマの竪琴』
水島~!一緒に帰ろう!
を予習してきてください。」
にビックリしたついでに、何人かでも手にとって読んでくれていると良いなぁ・・・
大人になって、自分の尺度でしか、物事をとらえられなくなってくると
特に、子供のころ読んだ本を読み返して
固定観念を持っていなかった頃の自分の感性をよみがえらせるのは
脳のリフレッシュになると思います。
川端の「雪国」なんかも、読むたび世界が変わりますね^^
どうして、一緒に帰らなかったんだろう。
どうして、一緒に帰れなかったんだろう。
子供だったけど、すごく考えた記憶があります。
仲間と一緒に、日本に帰らせてあげたかったw
インコのこととか、
敵兵と埴生の宿を歌ってしばし休戦、とか、・・・・・思い出しますね。
自分は戦争を体験していない人間だから、想像するしかないのだけれど、
「ビルマの竪琴」も「二十四の瞳」も、子供ながら
戦争の理不尽さとかやりきれなさは、とても強く感じました。
幼かったから余計に、なのかもしれません。
実家に帰ったら、久しぶりに読みます。読みたい。
ただ、残ろうという思いはねぇ、幼くても考えさせられられました。
やはり、最初に読んだ時は幼い精神のころだったと思います。
今も、残ろうという思いに通じる何かが、心の根底にある気はしてます。
読んだのに、詳細はすっかり飛んでる。。。
血肉になってると信じます。。。
泣くのって、心の栄養にもストレス解消にもなるらしいけど
できれば避けたいよねぇ^^;
実は私も、よほど気にならなければ泣ける作品は避けたい方なんです。
どちらかというと笑っていたい。
この作品は映画でも良いかも・・・音楽が聴けた方が良いかもしれません。
>招き猫さん
あのシーンは、みんなやってみたいよねw
たしか、笑う犬かなにかのコントでもやってました。
不謹慎ですが、なんとなく真似したくなるのは良くわかります。
DVD化もされてるはずですよ。
同じ監督が2回も映画化するなんて、よっぽどですから。
>みやさん
はい、了解です('◇')ゞ・・・・(何が?w
いえいえ、まだまだ、そのくらいなら充分お若いですわ^^ by2000歳
泣ける話なんですよねぇ・・・
結構突っ込みどころはあるらしいですが
(上座部仏教の僧侶は楽器を扱わないはずだとか・・・)
それでも、感動巨編になっています。
少年文学として、わかりやすくしようとした作者の気遣いが
誰の心にも届きやすくしたのかもしれませんね。
>ニコ@さん
本当に・・・そう思いたかったんでしょうねぇ(T_T)
母のすぐ上の兄も戦病死ということだったんですが
家族は誰一人納得できなかったそうです。
読んでくれそうな子は一人います。
「コタンの口笛」の時も、今時見つけにくい状態になっているのに
見つけて読んでくれました。
柔道をやってる、良く笑うお嬢ちゃんです^^
>黒猫手毬さん
日本人には、色々関りの深い国だと思います。
アジアの仲間として、この先も良い関係であれば良いですよね。
やはり読んで泣きましたよね?
真っ直ぐに訴えてきますからねぇ。
自己犠牲というか・・・私には、自己の利害を超えた優しさと感じられました。
厳しい思いではありますが、どこまでも柔らかく広がりつづける優しい心なんだと。
家族を、国を思うことより、人を思ったんだもの・・・
小学校の時ありましたよねぇ。劇団の巡回上演。
講堂に暗幕張って、照明や音響の機材が持ち込まれて・・・
ドキドキしながら待って始まると、現実世界とはかけ離れた表現の違和感で
子供たちは、なんとなく呆気にとられつつ笑ってしまうw
でも、どんどん引き込まれて心を揺さぶられるんだよねぇ・・・
あれは、良い体験だと思います。
その題材が「ビルマの竪琴」だったとは・・・
衝撃を受け、集中して観て、疑問を感じ、自ら探求する。
まさに生きた学習ですよね。
学校教育だけではまかないきれない部分を補う、芸術鑑賞会などは
ぜひぜひ、多く取り入れて欲しいと思います。
>ゐっきゅぅさん
(゜ー゜)(。_。)ウンウン
本当に泣けるよねぇ(T_T)
切ないです。
人が争うこと、命が失われること・・・戦争は切ないことしか残しません。
>オスカーさん
市川昆監督は2回も映画化してますからねぇ。
2回目の方の、納得の作品の方の主演ですから、頭にこびりつくのも当然ですw
>みっきーーさん
やっぱりねぇ・・・・
「埴生の宿」は耳に残るし、中井貴一は眉を寄せて頭を席捲するしw
水島~~~!
DVD化されているのでしょうか?
本よりもDVDを選んでしまう無精者・・・
作品の存在は知ってたのだけど……
辛いものは遠ざけたくなるのだけど、やっぱり読んでおくといいかな。
ビルマに留まり、僧となったことが自己犠牲に思えて。
今では、ビルマはありませんものね。
ミャンマーとなっています。
日本企業も実はたくさん進出しているんです。(胡麻は結構ミャンマー産)
民主政権になるように、過去を振り返りつつも、協力できないものか
そんなことも合わせて考えます。
下のコメントの、安否を尋ねる手紙のお話は切ないですねえ。
わが息子だと思った家族がたくさんいたんですねえ。
思いたかった家族もたくさんいたんですよね・・・。
読んでくれるといいですねえ、生徒さんたち^^
体液が全部出きってしまうほど、号泣しました。
おおおおおい、水島ぁぁ、帰って来いよォォ!
あ、ダメだ、思い出しても泣ける・・・・。
↓ の方同様 中井貴一さんの顔が思い浮かびました^^;
ノンフィクションと思って。
切ないですね。
最初はあの演劇独特の台詞まわしや、言葉のくささに苦笑いをしてたんですが
物語が進むにつれ、誰もニヤニヤ笑ったりせず、真っ直ぐに演劇を見てました。
正直、戦争の悲惨さまでは理解出来なかったかもしれませんが
疑問だけは沢山胸に残ったのを覚えてます。
疑問に思うって、自分で学ぶ事の第一歩なんですよね。
それからアタシは授業そっちのけで(w)図書館に通い詰め
二次戦だけでなく、ベトナム戦争、朝鮮戦争について調べたんです。
朝日年鑑の写真とか今でも覚えてます。