東アジアの地政学②中国 アセアンに対する考え方
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- 2010/09/05 19:45:28
日本に石油が届かなくなったら、火力発電による電力の供給が途絶えます。
ウランも日本では採掘されないので、原子力発電による電力の供給が途絶えます
国内の水力発電所や地熱発電所による発電の割合はせいぜい2割程度なので
産業や生活のほとんどが、停止します。
エアコンも冷蔵庫も、工場も、自家用車もトラックも、パソコンも動きません。
お店には商品がなくなり(トラックが動かない)、生活は不可能になります。
第二次世界大戦後、国共内戦、冷戦を経て、
中国が自由貿易によって国を富まそうと考えると、
世界貿易の拠点は海であることがわかります。
1982年、鄧小平氏により、第一列島線及び第二列島線の
戦略概念が作られました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/第一列島線
ほぼ同時期、日本でもシーレーン(シッピングレーン)防衛戦略が
作られました。
日本も中国も、石油を中東に依存する場合、中東までの航路を
どうやって守るかという問題をまず第一に抱えます。
悪意のある国からすれば、なにも相手の国と戦わなくても、
シーレーンさえ、押さえられれば 相手は手も足も出ない状態になる、
そういうことです。
中国も日本も、シーレーン防衛について、国境の防衛と同格で真剣に
対策をしています。
中国にとっては、南沙諸島の問題も重要ですが、なによりも
シーレーンの問題が国家安全保障上、重要な問題になると思われます
シーレーンの中で、戦略上重要な場所をチョークポイントといいますが、
中国にとっては、戦略上の要衝が外国にあることは、安全保障上
望ましくないと考えるでしょう。
望ましくないと考えるでしょう。
できることなら、自分たちの影響下におきたいし、できないならば、
自分たちの意図に反しないようにしたいところです。
そうであれば、その手法は友好と威圧にあり、友好が相手の恩恵に
よるものであることであることを勘案すれば、威圧によりどうしても
従わざるを得ないように、したいところです。
東南アジア諸国に対する中国の視点は安全保障抜きに考える事は
できないと思います。
参考)Wikipedia
ところで、アセアンの旗って日本の国旗に似ていると思いませんか?
http://www.crwflags.com/fotw/flags/int-asea.html