Nicotto Town


おうむたんの毒舌日記とぼうぼうのぼやき


自作小説9月/電話「昼下がりの奥様電話相談室」

私も以前書いたものを一つ投稿してみます^^


昼下がりの奥様電話相談室の時間です。
さて 今日の相談者は ラジオネーム、悩める妊娠オカメ妻さんです。
電話つながったようです。もしもーし。

「こんにちは」
「・・・こんにちは・・・」
「今 妊娠中なんですか?」
「はい。実は 一昨日 2個目の卵 出産して 今、3個目を妊娠中です。」
「た、卵…?」
「はい、そうですけど?」
「あ、いや、えっと・・・ラジオネーム、オカメ妻さん・・・オカメってもしかしてお面でなくて、オカメインコさんということですか!?」
「そうですけど、それが何か?(イラ~)」
「すみません、ちょっと勘違いしていましてお気を悪くされたら申し訳ないです」
「いえ、大丈夫です」
「繰り返しになって申し訳ないですが、三個目の卵を妊娠中なんですね?それは、からだ しんどい状態でしょうね?お電話して大丈夫ですか?」
「はい、なんとか」
「では本題にはいりましょう。どうされましたか?」
「実は・・・夫が、全然育児を手伝ってくれないんですっ!!わ~~ん(号泣)」
「いんこって、旦那様は育児の手伝い普通されないんじゃないんですか?」
「それ、セキセイの場合でしょ!?私は オカメなんですっ(怒り泣き)!!」
「うっ、これは 失礼しました。そうそう オカメインコの場合、旦那様も 育児のお手伝いするんですよね(汗)」
「ぐすん、そうなんです、オカメ旦那は、それなりに 手伝ってくれるはずなんです。なのに、私の夫はまったく、無視するんです。」
「無視、ですか?なんぞ、ケンカとかされてるんですか?」
「思いあたりません・・・ずずー(←鼻をすすりあげた音)」
「旦那様に頼んでみましたか?」
「はい、・・・巣作りから、ずっと手伝ってって。何回も何回も頼んでいます。でも、顔じゃ わかってるみたいなのに、フラフラとどこかへ遊びに行くんです(涙)」
「そりゃ ひどい旦那様だなー。父親になる覚悟ってのもなさそーな・・・。すっぱり あきらめて別れたらどうですか?」
「そ、そんな!それに ダーリンは、ひどくなんかないですっ!(きっぱり) だって、身よりのない幼かった私を引きとって、大事に大事に育ててくれたんですよ!?」
「幼子を育てあげて嫁さんにする・・・ですか(驚愕)!?こりゃまた、光源氏を地で行く話が現代にあったとは、驚きです(呆れかえり)」
「それの何がいけないんですかっ!(怒)ダーリンは、育児手伝ってくれないこと以外は ほんと、優しいんですっ!カキカキもしてくれるし、肩にだって乗せてくれるし。私、ダーリンの背中に貼りつくの大好きなんです~(うっとり)」
「肩に乗せてくれる?背中に貼りつく??オカメ妻さんの方が、のっかるの??・・・・えっと・・・いんこって、普通オスの方がのっかるんじゃなかったけ???・・・ん~?」
「あ!も、もしかして・・・(←とあることに気がついたDJ)」
「オカメ妻さん、質問なんですが、その愛しい旦那様に冠羽ありますか?オカメインコの象徴の?」
「!(ギクッ)な、な、なんですか?そんなこと答えなきゃいけませんか?(ビクビク)」
「はは~ん、なるほどね~。じゃ、しっぽはどーですか?ありますかっ!?」
「!!(ギくギクギクッ)」
「しっぽもない、と。最後の質問です。旦那様は、飛べませんねっ?つまり・・・」
「いやっ!そ それ以上 ゆわないでっ!」 
「(無視)羽もないんですよね!?とさかもない、しっぽもない、羽もない・・・要するに・・・」
「いやあぁぁぁ~~~~!!ききたくないっ!!」
(ガチャン!ツーツーツー)

電話切れちゃったみたいですね。しょーがないからマイク通じて 言いますね。オカメ妻さん きいてますかぁ?
あなたがダーリンと思い込もうとしているのは、あなたの飼い主です。飼い主は人間なのでオカメ旦那にはなれません。
認めたくない気持ちは、充分わかりますが、現実を受け入れてください。がんばって乗り越えてください、道はきっと開けるはずですっ!
と、いうわけで もうお別れの時間です。
それでは また来週のこの時間にお会いしましょう。
See you Next Week!

その後、悩めるオカメ妻が諦めた、という報告は、いまだ、はいってきていない・・・

(終わり)

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2010/09/06 16:41
この話は、数年前に書いたものです。
実際、いんこの読み物サイトで、書いたものですが、
飼育書的でなく、お話読みながらいんこの魅力や
陥りやすい状況を伝えたくて書きました。
この頃は、書いてたものを発表できる場としてサイト
開けたのが嬉しくて毎日、新しい話が転がり出る
感じでした。
とにかく読んで楽しいって思ってもらえるのが一番うれしいです^^

禁断の愛のゆくえですが、無性卵でおわりです。
暖めてある程度、雛がかえらないことがわかると
巣を放棄して終わります(^^;

トシraudさん、おうむたんのラジオ番組!いいですねぇ
ネタ思いついたら書いてもいいですか?
たぶんあいつがラジオやったら、即効打ち切りになりそうですがw
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2010/09/05 23:35
ラジオ風味。
相変わらずぼうぼうさんのところの鳥小説は癒し空気が漂っていますね。
種族を超えた禁断の愛。実るかどうか気になる所です。
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2010/09/05 14:30
ラジオDJのまとめが凄いですね^^
楽しくてとても読みやすかったです。
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2010/09/04 10:54
拝読しました。
急ぎ足でごめんなさい。
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2010/08/26 13:16
電話相談室風に展開していくところに読みやすさがあって、話のおかしさがどんどん伝わってきました!(^-^)
私的には、さも相談室風な見事なまとめ方をした相談係の締め部分が印象に残りました。www
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2010/08/25 22:40
あれあれ~?
旦那様は、飼い主の人間さんだったんですねぇ~~
まったく、、、育児、手伝ってほしいですよねーーー
オカメの気持ちが解ります!!!

とっても、面白いお話でグイグイ読めちゃいましたぁ~♪(≧∇≦)ノ あはは♪
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2010/08/25 15:27
こんにちは✿

なるほど、そういうことだったのですね!
叶わぬ恋は切ないですが、こればっかりは仕方ないですよね(^^;)
とっても楽しく読ませていただきました♪ありがとうございました!
アバター
2010/08/24 20:02
ブフッww パーソナリティの人、詳しいですね!おうむたんが将来ラジヲ番組持ってるのかなぁ?って感じ。みのもんたや吉田照美みたいwww

久しぶりの小説ですね。怪我いらい初?でしょw また宜しく。



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