Nicotto Town


ようこそお越し^^


50億のマーサ ~最後のリョコウバト~

大昔に読んだ漫画のタイトルだ。
作者は佐藤晴美さんという。
動物を描くのが大変上手い漫画家さんだった。
タイトルが印象的で、今も覚えている。
マーサは鳩の名前だ。
20世紀初頭、人の手によって絶滅したリョコウバトの最後の一羽。
昨日のブログに書いたジュズカケバトから、連想して思い出した。
アメリカ大陸を縦横無尽に渡りをしていたので、リョコウバトと名づけられた。
白人がアメリカ大陸に来るまでは、穏やかなネイティブアメリカンが暮らす地で繁栄を享受していた。
その数推定50億羽。
一昔前の人間の数と同じだ。
ある記録によると、3日3晩渡りをするリョコウバトが空から消えなかったいう。
それほどいた鳥が、わずか百年で絶滅。
羽根布団用の羽と、食肉として、あるいはただ狩りの目標として、鳥は追われ狩られて姿を消した。
人の手による繁殖地の森林伐採も原因だ。
また、繁殖期は年に一度、生まれる卵は一度に一個。
種としての数が圧倒的に多いため、繁殖力も弱っていたのだろうか。
それでも絶滅最大の原因は人間だ。
大乱獲ともいうべき愚かな行為に、最後まで気がつかなかったせいだ。

タイトルの漫画は、その事を強く主張していた。
今もマーサの剥製が残っている。
人の愚かな行為を警告するかのように。

アバター
2010/08/23 22:55
沙羅さま
そうそう、そのリョコウバトの名がマーサ。
あまり繁殖力のない動物を人間の手で保護するのは難しいんよね。
朱鷺にしても、コウノトリにしても。
動物に適した環境が一番。

こんなことのしっぺ返しは人間にもでてきてるような気がするな。
温暖化は、今人間が適応した地球環境にはあわへんからね。
地球の歴史からみたら、ほんの少しの変化なのになあ
アバター
2010/08/23 22:50
キジトラさま
リョコウバトの話を知ったのは多感な思春期です。
人間が嫌で、大人になるのがひどく嫌になりました。

イギリスの上流階級では狐狩りという、遊びのためにするような狩りの習慣がありますね。
日本でも鷹狩などの存在はしますが、やはり」違和感はありますね。
アバター
2010/08/23 21:34
最後のリョコウバトは動物園で生まれて、死ぬまで檻の中で暮らしてたそうやね。

野生種が絶滅しそうになってから慌てて保護しようと思っても、既に手遅れ><
外来生物に太刀打ちできなかったり、人間が原因で絶滅した生き物は、余りにも多過ぎるよ。
動物に限らず、植物も似たような事になってるらしいし……
いつの日にか人間がしっぺ返しくらう羽目になるんやろうか。
アバター
2010/08/23 20:57
リョコウバトの絶滅のエピソードは壮絶すぎて、フィクションや寓話なのではないかと
一瞬疑ってしまいますね。私はオーデュボンの祈りという小説で初めて知りました。
食用にするならまだしも、ただ娯楽のために狩りをするという習慣に馴染みがないので、
余計恐ろしい話に感じられます。



月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.