Nicotto Town


日記ダイアリー徒然草


小説

ユリ01「旅」

(4)

「お前はそう思わんか……人間も不思議なものだな」
低い声で奴は言った。立体型マスクを黒くした様な物のせいで、こえはくぐもって聞こえた。
「まぁ慣れとはそういうものだな。無理はない」
なんだか一人で納得したようだ。
電車が止まった。
「着いたみたいだぞ」
それは、すばらしい景色だった。

「やっと着いた」
この駅の周りの道路は、どこも歩道が細い。
つまり、一寸先は事故なのだ。
その為、途中から自転車を引き、時間のロスになった。
突然、低い音がした。
「……おなか減った」
自分のおなかの音だと認識するのに、数秒かかった。
財布の中身を確認すると、それなりに入っていたが、所詮子供の小遣い、ぽんぽんつかえはしないのだ。
またもやあの音が響く。ユリは仕方がなく売店へと足を向けた。

アバター
2009/01/31 13:07
不意に冒頭の場面に戻ったので少しだけ混乱しました。

この文章の前の部分はつまり、ユリが家を出るまでの回想なわけですよね?
だとしたら、冒頭に少し説明が要るかも?

【考えに耽っていたユリの耳に不意に声が響いた。】
などの表現があればすんなり場面転換できるかな?

ま、私の頭が御馬鹿なだけかもしれませんが^^;

おなかがすいたユリ、このへんはとても現実的ですが、そこに非現実的な黒ずくめの男がいる。
妙にシュールな絵を想像しちゃいました^^



Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.