雑学ぶつぶつ
- カテゴリ:仕事
- 2010/07/23 09:13:48
さて、本日から夏期講習の、私の受け持ち枠がスタートします。
前にもお話したように、実は集客がよくありません^^;
そこで、せっかく来てくれた数少ない新顔さんたちを逃がさず
2学期以降も継続して来ていただけるように、私なりの営業活動も必要かな?と考えています。
ところが、いろいろやりたくても、今回の夏期講習に関しては、塾の統一目標がハッキリしていて
レジメがあらかじめ配られています。通常より自由度が低いわけです。
思いを巡らせた結果、子供たちの興味を喚起するために、これまで2度ほど配ったことがある
雑学、豆知識のプリントの、第3弾を配ってみることにしました。
子供たちが億劫がらずに読めるように、B51枚に簡単にまとめたつぶやきです。
今回の全文を、以下に貼り付けてみますね。
(もちろん、本物は縦書きですし、適度にルビもふっていますw)
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****の雑学ぶつぶつ 3
(****は、私の高校時代のペンネームですw)
夜は白々と明ける☆
「夜が~みはじめる頃」の~に何色を入れるか?
正解は「白みはじめる」です。朝焼けを思い出して「赤みはじめる」と思ったり、
いやいや空は青いんだからと「青みはじめる」を選びたくなりますけどね。
枕草子
日本で最も有名な随筆である、清少納言の「枕草子」の出だしを知っていますか?
「春は曙。やうやう白くなりゆく、山際(やまぎわ)すこしあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。」
ここでも、山の周辺の空が白くなっていく様子を、夜明けの頃(あけぼの)の特徴として描いていますね。
平安時代にも、夜は白々明けていました。
青々とした緑の草原?
小さい頃に、大人にこんな質問をして困らせたことはありませんか?
「緑色なのになぜ青信号なの?」今では、発光ダイオードでちゃんと青に見える信号も以前は緑色でしたよね?
他にも「青葉繁れる」って、葉っぱは緑じゃないの?って思ったことだってあるはずです。
このことについて「古代の日本語には色を表す言葉が少なかった。」と説明されることが一般的です。
たしかに、古代日本では「赤」「黒」「青」「白」の4つの色名で全ての色を把握していた時期があったようです。
でも、それは日本人が色に対して鈍感だからではありません。現在、日本人が持っている色名は驚くほど豊富です。
同じ青でも「紺色」「藍色」「群青」など、全て違う色と認識されています。古代の日本人は鈍いのではなく大らかだったんです。
あれ?何か気がつきませんか?
大陸から渡ってきた方位を表す四神「朱雀」「玄武」「青龍」「白虎」と古代の4色、リンクしていますよね?
自然と共存していた日本人らしいですよね。
光は何色?
ここまでの「ぶつぶつ」では、夜が白々明けるという慣用表現の説明になっていませんでしたか?
実は、もともと「白」という言葉は、「知る」と同じところから出発しています。
「印(しるし)」などという言葉も同じ語源なんです。「何かをはっきりさせる」というイメージでしょうか?
はっきりとした太陽光線は、無色透明でも「白」と表現されたのは、こんな認識かもしれませんね。
光が何色かに分解されることは、理科で習いましたね?代表例は虹です。
虹の他にもグリーンフラッシュという大変珍しい自然現象があります。
沈む太陽が一瞬緑に輝くこの現象に出会えたら幸せになれるそうです。出会えると良いですね♪
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こんな感じです。表題の下には、昔サイン代わりに使っていたイラストを入れていますw
何しろ、狭い枠に埋め込むので、毎度、言葉足らずのところを調整するのに苦労しています。
さてさて、他の教科の講師陣も奮闘なさることとは思いますが
少しは2学期が賑やかになってくれるように、頑張りますね~♪
ああ、やっぱりw
グリーンフラッシュは、私も見たいなぁ・・・
招き猫さんが言ってる月虹もだけど・・・
長く生きてるつもりでも、出会えてないことが、まだまだいっぱいだよねぇw
>オスカーさん
そうそう、私も新聞の写真見て、思い出したの~♪
ぜひ見たいよね^^
色の感覚って、本当にお国によっても随分と違うはずです。
ある意味、文化の象徴だよね?
清少納言と紫式部の、水面下の争いは、なかなかすごかったらしいですね^^;;
おお!お嬢さんたちのお名前は、色にちなんでつけられましたか^^
どんな素敵なお名前なのか、気になります。
自宅からホタルが見える絶好の環境で
いろんな感覚を、肌で知りながら、すくすくと成長されるのでしょう。楽しみです。
>みっきーーさん
おばあちゃんは、日本的感覚をそのまま抱いて生きていらしたんですねぇ^^
素晴らしいです。
古い言葉や習慣、感覚なんかも地方に残っていたりするので
お年寄りの言動って興味深いですねぇ。
大切にして、いろいろ教えていただきたいですね^^
月虹!見たいなぁ・・・
思わず画像検索しちゃいましたよ~w
これ、本物はたまらんでしょうねぇ・・・見たいわぁ・・・
大人が使い慣れている言葉でも、まだ十数年しか生きていない子供たちにとっては
その言葉に出会う機会が無ければ、まったく未知のものなんです。
なので、こちらがハッとさせられるようなことも、しょっちゅうですよw
方位の四神も、海を渡ってきたものですが
なんだか、日本の風習の中にも、すっかり馴染んでしまっていますよね。
お祭りなんかの機会に目にした時に「ああ、知ってる」と思ってもらえればと書いてみました^^
>ゐっきゅぅさん
和色大辞典は、私も大好きで良く見てます♪
あまり美しいとは言えないような色も、美しい名前とともに眺めると
風情があって、いろんな情景が思い起こされて嬉しくなりますよね^^
自然に馴染んだアースカラー系の呼び名の豊富さにも
豊かな自然に恵まれた国の幸せを感じます。
最近、四季もあやふやになってきて、なんだか寂しいですねぇ・・・
ええ?早くも続編リクエスト?
でも、それについては、既にご存知なんでしょ?w
「みどり」には「瑞々しい」という意味合いが含まれているようですね。
ですから、草木も緑、艶やかな黒髪も、この世に生を受けたばかりの赤ちゃんも「みどり」です。
雑学ぶつぶつは、シリーズ化自体が怪しい代物だと笑いながら配っています。
ただね、しんどい思いして塾まで来て、本当にただただ勉強だけじゃ
つまんないかな?と思ってねw
>KOOLKATさん
楽しいご夫婦ですねぇ^^
お約束のボケとツッコミの呼吸が、ピッタリ合っているのって
本当に、日々が楽しくて、信頼も深まると思います。
色の感覚って、お国によっても違ってくるでしょうしねぇ。
そのあたりも興味深いところです。
学校の教員のように、保護されまくり保証されまくった立場ではなく
流れ者の職人ですからねぇ・・・塾講師なんてw
だから、当面の雇い主が儲かってくれなきゃ、こちらも食べるに困るのでw
営業は常に考えてますよ~w
日本では虹は七色(なないろ)とあるけど、海外では5色とかで 表現する所もあるそうだね?^^;
清少納言って、すっごい嫉妬深い人だったらしいね^^; 【壁】;・ω・))。o ○(コワイヨォォ・・・)
一番最後の出会えると幸せになれるにくいつきそう^^;
なるほどね~
むかし おばあちゃんが、青も緑も青って言ってたな~なんて思いだしました。
緑の物を「そこの青いの!」とか言ってたわ~
そのたびに「緑だよ!」って言い返したっけな~
日本人の色に関する感覚は素晴らしいですね。
娘達の名前もこの日本の色から取ったものです♪
正に「知る」でした!
因みに色は日本人の美意識から、色はこんなに細分化されています。
http://www.colordic.org/w/
白々と明けるとか、目に青葉とか、ふつーに使っていますけどね。
考えると現代では変なのかなぁ?
余談です。
月光で出来た虹の映像を見たことがあります。
月虹と書いて(げっこう)と読むらしいです。
実に幻想的でしたよ。。。
英語では青信号を 「Blue」 ではなくて 「Green」 と言いますよね。
だから、アタシが青信号を指して「Blue」と言うと、すかさず旦那が「Green」と言い直します。
「なにをー? 青じゃないか!」
「いんや、あれはグリーンだ!」
そんな問答をお約束のようにしている、不毛なカップルですwww
講師も営業しなくちゃ、なんですねー。
大変なんだなぁ。
続編で「みどりのくろかみ」「みどり児」の話も聞きたいなぁ~
中学生では出会わない表現かもしれないから、ニコッとの大人向けに出張版でよろしくですw
魔女さんの生徒さんたちはこの夏にどんなことを吸収するのかな。楽しみな夏だね。